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My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

つくば市風車問題 責任の所在

2010-02-04 20:35:56 | つくば市風車問題
以下、共同通信からの転載です。

『茨城県つくば市が、計画通りに発電しない風車の設置に公金を支出したのは違法として、住民らが市に対し、市原健一市長ら3人に約3億円を賠償させるよう求めた住民訴訟の控訴審判決で、東京高裁は4日、元担当職員1人に約310万円の賠償責任を認めた一審水戸地裁判決に加え、元助役にも465万円を賠償させるよう命じた。

 渡辺等裁判長は「市側は設置工事の際に地元業者を不要に関与させており、工事費用約3億円のうち約3100万円は市の損害に当たる」と判断。うち入札審査委員会の委員長だった元助役に15%、元担当職員に10%の責任があるとした。

 風車設置事業をめぐっては、市も委託先の早稲田大などに建設費分の損害賠償を求めて提訴。東京高裁が1月の控訴審判決で早大に約8900万円の賠償を命じている。

 判決によると、市は2005年、二酸化炭素排出削減などを目的に市の小中学校へ風車23基を設置したが、発電量は当初計画を大幅に下回った。』

以上、転載終了

責任は元助役が15%で元担当職員が10%ですか。
いったいこの職員にどれだけの権限があったというのでしょうか。

つくば市 上告か

2010-02-03 20:29:08 | つくば市風車問題
つくば市が以下の件について上告するそうです。
つくば市風車問題 控訴審判決 - 風力発電と子育て日記

つくば市民の皆さんはどう思っているのでしょうか。気になります。

たった今、豆まきを終了しました。
最小限の範囲で豆をまいた後、座敷でアメ、チョコレート、ガムなど
子供たちからリクエストのあったものをまきました。
4人の子供に嫁まで参加して大騒ぎでお菓子を拾いました。
これで一応明日から春ですね。

豆まきと前後して、風車3号機が故障停止したと現場に行った担当者
から電話がありました。トランスのLBSが開いていたので、電気主任
技術者を呼んでLBSを投入。風車への電源は復旧したものの、設定異常
のアラームが消えないとのこと。担当が長崎へ電話したが連絡がとれ
ないということなので、明日に持ち越すことになりました。
風車でも豆まきしたい。「鬼は外、福は内」!!!

つくば市風車問題 控訴審判決

2010-01-20 20:09:54 | つくば市風車問題
以下、産経新聞の記事です。

【茨城県つくば市が小中学校に設置した小型の風力発電機
が計画通りに発電しなかったとして、同市が計画を策定し
た早稲田大と風車を製造した大阪市のメーカーに約3億円
の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が20日、東京高裁
であった。小林克巳裁判長は「市側の過失が大きい」とし
て、早大に約2億円の支払いを命じた1審東京地裁判決を
変更、賠償額を約8960万円に減額した。つくば市側は
上告の方針。

 争点は(1)早大側が同市との契約に従い適切な計画を
策定したか(2)市側は風力発電事業が実現不可能と事前
に認識していたか-など。

 小林裁判長は「提出したデータ通りの発電量が得られな
いことや、発電機の消費電力が発電量を上回ることを知り
ながら市に説明しなかった」などと1審に続き早大側の責
任を認めた。

 一方で、市側が「発電量が小さく売電事業の見込みも厳
しいとの情報を得ていた」と指摘。「環境省のモデル事業
で交付金が得られることが判明すると、詳細な検討もせず
事業に応募し、推進した」などと市のずさんな事業推進を
批判した。その上で、1審では7対3だった早大と市の過
失を3対7とし、市の過失割合が大きいと結論づけた。

 メーカーへの請求は1審同様退けた。

 判決によると、同市は平成17年、市内の小中学校19
校に風車23基を設置したがほとんどの風車が回らず予定
の約4分の1の発電量しか得られなかった。】

以上、転載終了。

1審の過失割合、「早大7」:「つくば市3」というのは
早大に対してあまりに厳しいのではないかと個人的には感
じていたので、今回の3:7という判決は妥当性が高いも
のと思います。

風車の性能うんぬん以前の問題として、風が吹かない場所
に多くの風車を建ててしまったのだから救いようが無い。
コンサルに勧められたからといって、地下室に太陽光発電
パネルを設置する人がいますか?

この事件が小型風車業界に及ぼした悪影響は測り知れない。
真面目に小型風車普及に取り組んでいる人達にとっては
許せない出来事だったに違いない。

もっとも責任がありそうな人は体調不良で既に退職してい
るようですが、説明責任を果たして欲しいと思います。

つくば市風車問題 続報

2009-03-04 19:59:46 | つくば市風車問題
以下、東京新聞の記事です。

『つくば市内の小中学校に設置された小型風力発電機が計画通り発電しなかった問題の住民訴訟で、水戸地裁は三日、設置工事で市側の不透明な発注と指名業者選定が推認されるとした。市はこれまで、地元業者の育成や工事の安全対策のため、入札では現場に近い業者を指名する必要性を訴えてきたが、軌道修正を迫られそうだ。
 原告側は、三億円で三十基設置する計画だったところ、二十三基で発注したため、七千万円の無駄遣いを訴えた。判決は約三千百万円を不当な公金支出と認定。入札にかかわった担当職員に約三百万円を弁済させるよう命じた。
 判決文などによると、設置工事の指名競争入札は二〇〇五年一月に行われた。市は十九校二十三基の建設を地域別で五分割し、地元の電気設備業者と土木建設業者で構成する十二組の共同企業体(JV)を指名。うち五組のJVが受注した。
 だが、工事は落札したJVでなく、すべて下請けとなった同一の専門業者が手掛けていた。判決は「関与させる必要のない業者を工事に携わらせ、特定業者の利益を図ったとみられる」と指摘した。
 原告の亀山大二郎さんは「つくば市では、こうした公共工事が当たり前に行われてきた経緯があり、一部不当な公金支出が認められたのはそれなりの成果」と話した。
 市側は「コメントを差し控える」としている。』

この判決には驚きました。発注の仕方については当ブログでも過去にその問題を指摘しましたが、その責任が一担当者に課せられるとは・・・
310万円の弁済を命じられた職員は現在、課長補佐とのことです。ということ当時はもっと下の職階だった可能性も考えられます。その程度のポジションで発注方法などを決定する権限が与えられているはずは無いと思うのですが。

普通は指名委員会あたりで決まる事柄ではないでしょうか?

つくば市実質勝訴?

2008-09-30 22:32:46 | つくば市風車問題
昨日判決の出たつくば市の回らない風車事件ですが、市長は実質勝訴の内容だとコメントしているようです。早大は即日控訴したようですが、仮にこの内容で判決が確定してもつくば市は9千万円の税金をドブに捨てたことになるわけですが、何をもって実質勝訴というコメントが出てくるのでしょうか?
mizuさんがコメントで仰っているとおり、市民が市を訴えるという選択も十分あり得るのではないでしょうか。

しかし今回の事件は私にとっても他人事ではありません。市町村いや都道府県レベルでも様々な分野で実は役人は素人あるいは素人に毛が生えた程度で行政を司っているというのが現実です。あらゆる場面でコンサル頼みのコンサル任せというのが当たり前のようになっています。

アホかと思うかもしれませんが、コンサルからの成果品を別のコンサルが審査するというような仕組みが必要なのかもしれません。あるいは自治体内に住んでいる定年退職した専門家に協力してもらうとか。

体調不良を理由に退職した助役は今どうしているのでしょうか。

つくば市の回らない風車が破損ですか

2008-04-03 20:57:18 | つくば市風車問題
救いようがないとはこのことでしょうか。

つくば市の回らない風車が破損して落下したそうです。
青山高原の例もあったので考えられないことではなかったのでしょうが、青山高原とつくば市では風車にかかる負荷は桁違いなので「なぜ?」というのが正直なところです。

現在、つくば市とコンサルティングを担当した早稲田大学が裁判で泥仕合の最中ですが、風車製造メーカーの瑕疵も問われることになるのでしょう。
小学校に設置してある風車ということで、けが人が無かったのが不幸中の幸いです。

回らない風車を放置しておくのも悲しいことなので、どこか風の吹く場所へ移設して欲しいと思っていましたが、安全上それも無理ということなりそうです。

つくば市の回らない風車事件については、過去30回ほどエントリーを書いています。時々ふと、もし自分がつくば市の担当職員だったらこの事件を未然に防げたかと自問します。

6年間風車に関わった今なら風の吹かない所に風車を建てるなどということは仮に組織の中で孤立しても阻止しようとするでしょう。しかし、風力発電のことを何も知らなかった6年前だったとしたら・・・
きっとコンサル丸投げで同じような結果を招いていたでしょう。

こうして考えると自分は、幸運にも真面目なコンサル、風車メーカー、保守会社に恵まれて何とかそこそこの結果を残せているにすぎないと感じます。

このまま幸運を味方にし続けられるように自分にできることは、仕事に地道に取り組むということだけですね。関係者の皆さんには今後も懲りずにお付き合いいただきたいと思います。

(追記)
写真を見る限り青山高原とつくば市では風車の壊れ方がまったく違っているようです。

和解はあり得ないでしょう

2008-03-25 21:26:19 | つくば市風車問題
東京新聞によれば

「東京地裁は争点を▽事業実現の可能性▽設置風車の前提条件▽事業内容の告
知▽風車の設計▽委託契約の合意内容▽誓約書の解釈-の六点に整理した。だ
が、裁判では双方の主張は、ことごとく食い違いを見せている。

 ■早大の主張
 早大は、市の立場を「事業の成否の責任を直接負うべき事業主体」と位置付
けた。さらに、「市内の風況の予備知識がない教授に、発電事業を否定する調
査結果など、十分な情報を示さず作業を依頼した」と指摘。
 「専門家を利用して性急で強引に事業を進めたのは、環境省の交付金事業を
活用した公共事業のバラまきを意図したもので、事業の基礎をないがしろにし
た市のずさんな姿勢は、すべて説明できる」と厳しく非難している。

 ■つくば市の主張
 一方、つくば市は「地方公共団体、その職員として、実現不可能な事業を強
行する理由や動機は一切存在しない」と早大側の主張を全面否定。事業を担当
した早大教授について「市に損害を発生させた事実を隠し、責任を免れようと
している」と批判した。
 事業実施では「風力発電について、まったくの素人の事業担当者が、研究の
最先端を行く教授を信用するのは当然で、権威者のアドバイスに疑問を呈する
のは非現実的」とし、市側に責任はないとの主張を展開している。

 ■和解協議
 双方の主張が平行線をたどる一方で、昨年十一月から和解協議が非公開で始
まった。両者とも具体的な内容について「コメントできない」としているが、
関係者によると、設置された二十三基の風車を保存する方向で、話し合いを続
けているという。
 維持管理のための発電量確保や、昨年末に三重県で起きた同種の風車の落下
事故を確実に回避できる修繕の可能性が、和解成立のポイントとみられるが、
和解が成立すれば、責任の所在があいまいになる可能性もある。」

以上引用終わり

これだけ、双方の主張が食い違っていて「和解」なんて考えられません。記事の最後にもありますが、和解により責任の所在を明らかにしないまま幕引きというのだけは避けて欲しいところです。

つくばの風車

2007-12-02 18:06:14 | つくば市風車問題
今日は午前中2時間ほど地域防災訓練に住民として参加しました。
テントの設営や消化訓練などの合間に、中学生と高校生と一緒に、海岸線にある水門の場所や、飲料水兼用防火用貯水槽の場所などを確認してまわりました。

このブログで以前、つくば市のまわらない風車事件を何度か取り上げたのですが、その後、今日に至るまでコンスタンに関連記事にアクセスがあります。
先日の新聞記事ですが、つくば市と早稲田大学が和解しそうな雲行きのようです。和解ということは痛み分け、つまり責任の所在はウヤムヤになってしまうということでしょうか。

回らない風車は回らないまま、老朽化して撤去されるまでこのまま放置される運命を辿るのでしょうか。悲しいですね。

追記
午後8時過ぎ、子供3人と風呂に入っていると、職員の非常招集訓練の連絡がありました。職場に集合後、3グループに分かれて消防署員の指導で心臓マッサージとAEDの使用方法について指導を受けました。
以前、心臓マッサージについては職員全員が訓練の受講を義務付けられて実施したのですが、その後、胸圧の回数が変わったりAEDの導入が進んだこともあり、良い機会となりました。幸い?指名を受けて実際に訓練用のAEDを扱うことができました。しかし、日曜の夜に抜き打ちの招集訓練とは防災担当もなかなかやってくれます。

つくば市風車問題、証人尋問開始

2007-09-11 20:58:38 | つくば市風車問題

つくば市の“回らない風車問題”を巡って、市が業務委託した早稲田大(白井克彦理事長)などを相手取り、事業費約3億円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が10日、東京地裁(荒井勉裁判長)であった。提訴から1年半を経て証人尋問が始まり、市担当者の証言から事業のずさんな進め方が浮き彫りになった。
 この日はつくば市側の証人として小野寺清元助役、小神野一巳環境課長補佐が出廷した。早大側の尋問で、04年4月に市が環境省に提出した実施計画書のデータの根拠を問われた小神野課長補佐は「(風車の稼働率、発電量などを裏付ける)客観的な根拠はなかった」と証言。また同年12月に市の風車設置検討委員会が機種を選定した際には「各委員に機種ごとの予想発電量などのデータを配らなかった」などと話した。小野寺元助役は「早大教授の『小型風車は市内の平均的な風速でも回る』という説明に従い事業を進めた」などと従来の主張を繰り返した。
 訴状などによると、市は早大に委託し、市内の小中学校に小型風車23台を設置した。風車はほとんど回らず、予想の0・2%の発電量しか得られなかった。早大側は「市は平野部では十分な発電量を得られないと知っていたはず」と反論している。次回10月15日には、早大側証人として、風車事業にかかわった橋詰匠教授の尋問が予定されている。【原田啓之】

以上は毎日新聞の記事です。
どうなっているのかと気にかかっていたつくば市の回らない風車問題ですが、証人尋問が始まったようです。
環境省の補助申請で提出した実施計画書は計画を裏付けるデータ無しに提出されているとのことで、これを受け取って補助採択した、国の責任も重大ですね。

元助役によれば、市内の平均的な風速でも回るという早稲田大学教授の説明に従い事業を進めたとのことですが、その裏づけは無かったということです。
この件に関してはどんな証言が出ても驚きませんが、市民環境会議の結論として市内平野部での風力発電事業は不可能との結論が出ていたにもかかわらず、風力発電を強行した理由だけは明らかにして欲しいと思います。


つくば市回らない風車事件の現状

2006-09-10 21:24:17 | つくば市風車問題
今さらながら、夏バテ気味です。いつになったら本格的に涼しくなるのでしょうか。今日は子どもを映画(ポケモン)に連れて行くはずだったのですが、嫁に任せて一人で家で休養していました。

ここのところ、「昨日はブログへのアクセスがやけに多かったなー」という日は必ず、つくば市の回らない風車事件についての記事が報道された時です。夏休みの風車見学会の際にも何人かのお客さんからつくば市の事件について話が出ました。

つくば市事件の現状は、市民団体がつくば市幹部を訴え、つくば市がコンサルティング担当の早稲田大学を訴えて裁判の最中です。また、つくば市は今後、改善が見込めないということで事業を中止しました。常識的には既に交付されている国庫補助金については返還を求められることになるでしょう。

この事件は規模は違えど地方自治体に勤める私としては言いにくいのですが、一義的な責任はやはりつくば市にあると言わざるを得ないでしょう。早稲田大学を訴えるということは、自分たちは何にもわからない素人で、すべては早稲田大学に丸投げしていましたということを公言しているようなものですから、プライドは捨てて責任回避に重きを置いていると言ったら言い過ぎでしょうか。

今回の事件の本質は、風車の機種の選択を誤ったというところにあるわけではなく、風の吹かないところに風車を建てるという決定をしてしまったことにあると思います。以前も書きましたが、地下室に太陽光発電パネルを設置してしまったようなものです。

また、コンサルティングの選定や工事の発注方法にも様々な問題が見え隠れしています。今回の裁判でこれらの点がどの程度明らかになるのかは定かではありませんが、とにかく今回の事件は風力発電(特に小型風車)業界には相当のインパクトを与えたのではないでしょうか。真面目に小型風車に取り組んでいる方たちの生活を脅かし、今までの努力をぶち壊しにしてしまったのです。
真面目にやれば、周囲に配電線が無いような場所での利用には相当の意味があったはずの小型風車の存在そのものが否定されかねない事件です。

裁判中だというのがその理由なのかも知れませんが、報道や議会答弁を見ても、つくば市当局から市民や関係者への謝罪や反省の言葉が見られないのは本当に残念です。それからもう一つ環境省の責任も重大です。なぜ、このような補助事業を採択してしまったのか?教育と環境と地域通貨という一見すると先進的なストーリにだけ目が向いて、風力発電を行う上でもっとも押さえなければならない風況と発電量の関係について、どの程度の知識があったのか?
環境省までもが風力発電のことは何もわからなかったでは済まされないでしょう。それとも、補助事業の採択に係る審査についてもコンサルタントにでも頼りますか?

当町では明日、9月定例議会が開会します。風力発電についても2名の議員から一般質問が通告されています。また、風力発電事業特別会計の平成17年度決算審査もあるので、何となく緊張します。
また、朝日新聞の経済部の記者から風力発電についての取材を受けることになっています。「風力発電に興味があり取材している」としか聞いていませんが、どのような興味なのか気になります。ここのところネガティブな報道が続いているので、たまには明るい内容の取材だといいのですが。