熊本熊的日常

日常生活についての雑記

梅干しの準備

2017年05月04日 | Weblog

年をとって身の回りのことに楽しみを覚えるようになった。何年か前に初めて梅酒を作ったという話はこのブログにも書いたが、酒を殆ど嗜まないくせに、以来毎年仕込んでいる。今年も仕込むつもりでいる。昨年は味噌を作る話をブログに書いたが、思いの外旨い味噌ができたので、今年も仕込んだ。今年は新たに梅干しを作ろうという相談を妻としている。すでに梅干しを収める壺は自分で作った。今日は成田山新勝寺へお参りにでかけ、参道の商店で梅を干すのにちょうどよさそうな大笊を買ってきた。梅を分けてくれるという人を紹介していただけるという話が年の始めの頃にあって、その梅をあてにしているのだが、ここまでその気になっているので、いただけなくてもどこかで買ってきて梅干しを作るつもりでいる。

それで成田山新勝寺である。やはり年をとった所為もあるのだろうが、近頃神社仏閣に詣でることが楽しくて時々出かけている。直近では2月に鰍沢甲府の寺社を訪れているが、これは参詣が目的ではなく、落語の舞台でその落語を聴くというツアーに参加した結果である。参詣目的で出かけたのは初詣の類を別にすれば、昨年暮れに金鑚神社へ参詣したのはそれなりに参詣らしいものであった。

成田に詣でるのは初めてだ。参道が綺麗に整備されているのに驚いた。そこそこに歴史のある寺院なので、寺周辺はそれなりに時代がついているものと思っていたが、まず道路が綺麗だ。沿道の商店のなかには歴史を感じさせるものもあるが、過半はここ数十年以内に建てられたもののようだ。シャッターが下りている店は皆無ではないが、少ない。連休中ということもあるだろうが、適度に賑わっている。このあたりは鰻が名物とのことなので、何軒もある鰻屋のなかで寺に近いところを覗いてみたら2時間待ちだった。大きな寺なので、境内を歩いているうちにそのくらいの時間は経ってしまうだろうと思い、整理券をもらってお参りを先にした。実際に席に通されたのは整理券をもらってから2時間半ほど経ってからだった。特上の鰻重を注文したが、これは2時間半待った甲斐があった。鰻などという高級食材は滅多に口にしないが、それでも今まで食べた鰻のなかでは一番旨いと思った。私は根が下等な動物なので、旨いものを食うとそれだけで上機嫌になる。素材の鰻も良いものだろうし、炭火で焼いているのも良いのだろう。店内にはタレに使っていると思しき醤油と味醂の一斗缶が並んでいて、醤油のほうは我が家で愛用している同県内の醸造元のものだ。味醂は愛知県産で、我が家のは岐阜県産なので、自分の味覚に近しい素材といえるのかもしれない。妻も大変気に入ったようで、「近所にあれば半年に一回くらいは食べにいけるのに」と宣うた。滅多に外食をしない我が家において「半年に一回」というのは相当な高頻度である。この鰻重と梅干し用の笊だけで成田まで出かけてきた甲斐があったというものだ。そうそう、新勝寺のお参りもたいそうなものである。


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