庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

立春、東風凍を解く~春告草

2017-02-05 10:13:58 | 日記・エッセイ・コラム

立春の初候(2/4~2/8)は、東風凍を解くです。

東から吹いてくる風が、厚い氷を解かしていく時期という
意味です。

「東風」とは、「こち」とも呼ばれる春風のことで、春のそよ風
というにはまだまだ冷たい風ですが、この風が吹くと寒さも
緩んできます。。 

でも春風というのは、南から吹く暖かい風のはずなのに、
なぜ東風というのでしょうか?

それはもともと、七十二候が中国から渡ってきた暦である
ことの名残と言われています。

中国の陰陽五行の思想で、春は東を司る事から東風と
呼ぶそうです。

春告草の異名を持つ梅は、東風を待って咲くので風待草とも
呼ばれ、昔から春は東からやってくると信じられていました・・・。

梅は木なのに何で草というの?、というような野暮なツッコミは
止めましょう。 (^_^;)

東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 
        主なしとて 春をわするな <菅原道真>

東風を受けて咲き香る 紅梅と白梅。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする