私はお姉様の許可を得て堺へと足を運んでいた。
ずっと匿名のまま春日山に籠っている為
時々妙に散歩したくなるから。
いつも目にするのは上杉の家紋ばかり。
本当なら色々な国の方と交流出来るのだろうが
私には許されていない。
堺も賑やかだなぁ。
いつか私もここで修行する日を許されるのだろうか…。
「な~にしてるのっ^^?」
突然後ろから声がかかる。
「あ、いえ。」
どうしよ…。
あまり交流 . . . 本文を読む
良い首飾りが作れたなら…。
私は貴石屋でぼんやりと石を打つ。
知人にいくつか首飾りを作って差し上げたけれど
なんて事の無い首飾りだ。
上級者さんに差し上げるなら
楽市でそれなりの価格で販売されている位の代物でないと
喜ばれないのではないか…。
亮さんのご兄弟の話を聞いているうちに
生産の大変さが伝わってくる。
潜在能力を含め職人装備の価値や宝玉
器用と魅力のバランス。
それに加えて職人さん . . . 本文を読む
私は亮さんの屋敷に呼ばれていた。
こざっぱりとした屋敷だけれど
配置にセンスの良さを感じる。
「綺麗にされてますね。」
ふっと目に入る人形。
「いいでしょ^^」
亮さんは微笑む。
この間渡した私の人形。
屋敷のど真ん中に積み上げられた畳の上に
それは偉そうに座っている。
「こっこんな目立つ所に!?」
「まぁまぁw」
慌てる私を亮さんはなだめた。
奥へと通され私達は向かい合っ . . . 本文を読む
「絵巻なんですねw」
岳さんは笑う。
「うん^^楽市だとすごく高いの…。」
その言葉に岳さんの目は輝く。
「探しましょう!!」
「あ、まって!!」
突然凄い勢いで走り出す岳さんを慌てて追いかける。
「僕、最近生産始めたんですよ!」
「そうなんだー^^」
岳さんの後ろをついて回りながら私は答える。
「いつかまこさんに良い弓作ってあげますね!」
「ありがとう^^楽しみにしてるね . . . 本文を読む
色々と暗黙のルールが多い合戦には興味が無いけど
東西戦はお祭りだし別だっ♪
時々起こるこの世でのイベント。
東西戦は装備も用意しなくていいし丹も貰えるらしい。
お金の無い私には最高な遊び場!
lvごとに参戦出来る場所が違う。
私が行けるのは…
桶狭間だっ!
せっかく忍者に生まれたのなら
対人をやってみたい。
まげを頂戴して報酬のびっくり染料が欲しいっ。
軍監に話して装備を貰う。
私 . . . 本文を読む
観光好きな私は絵巻の為
空いた時間を使って時々名物録の収集にあたっていた。
通常茶屋で購入出来る物や知行品での食事は楽市で揃ったのだが
ここからが難関だった。
敵が隠し持っている食料。
しかも必ず落としてくれるとは限らない。
それでも昔に比べたらソロでも倒せない敵では無く
久しぶりに腕が鳴る。
楽市でも売ってくれている方が居る為
よく手に出来る油揚げあたりは購入しても良さそう。
安値で売ってい . . . 本文を読む
「こんにちは^^」
「こんにちはー^^」
私は堺の両替前で手を振る。
この頃になると私は知人登録というものに
あまりこだわらなくなった。
こんな私を登録してくれているのは何故なんだろうとか
お互いが同意の上での登録とか
そういった事は重要では無いんだと感じてきていた為だろうと思う。
最近よくご一緒する上杉の薬師様
斎藤の陰陽師様
町で会えば手を振り声をかけてくれる。
何気なく出逢 . . . 本文を読む
最近は凶変狩りのお誘いが多い。
術ルートと物理ルートとがあって
それぞれのお誘いによって私がやる事は多少変わる。
凶術狩りでは陰陽師様と同時に私も神雷を準備する。
修羅装備として風をメインに作っていたけれど
これを機に土装備も作る事になった。
どちらの徒党でも絶対的に必要な与生気。
ここでは相当な効率で動く為
モタモタはしていられない。
戦闘が終了する直前に与生気が必要な方のお名前を確認し . . . 本文を読む
私は現在九州攻略とお守り作りに精を出している。
あの日から私は党首を選んで戦闘に参加するようになった。
戦闘中も多少意見を言うようにもなった。
医術という特化について
やっと本格的に考えるようになったのだ。
九州ではまだまだ私が旗を持つ事が多い。
あの時学んだ全てを絶対に無駄にはしない。
姉様は昔に比べると見た目も随分変わり
口下手だと嘆いていた頃が嘘のように
会話も上手になっている。 . . . 本文を読む
「その装備でしたらすでに整えてありますよ?」
涼しい顔できらりは私を見る。
「そ、そうでしたか…。」
凶変イザナミ宮へまだ足を踏み入れていないきらりだったが
私が心配するまでも無かったようだった。
「妹達の様子はどうです?」
「そうですね。眞子はあいかわらず自由に動いているようですよ。
華鈴の方も着々とlvを上げているようですし。」
「そうですか…。」
たわいもない質問にきらりは . . . 本文を読む