「ねぇ、果鈴…。」
いつものように茶屋のおやじと絡んで
いた私に呼子ちゃんが声をかけてきた。
「んっ?」
なんだか…
ちょっと険しい顔だなぁ…。
呼子ちゃんはくわえていた団子を
そっと抜き取ると小さくため息をつく。
「砦…行ってきたの…?」
あぁ、この間芽侖と行った時の事かなっ?
「うんうんっ!」
私はいつものように笑顔で頷く。
「駆部は?…居なかったの?」
「駆部ちゃんっ?!居 . . . 本文を読む
断片集めには暗黙のルールがある。
党首によって多少変わるけど
基本的には1人1枚は手に入るよう
周りが配慮しスルーする。
1丹とか1人1枚ずつとか
決め事をして始めるのが普通。
でも中にはねっ
こっそり2枚持っていっちゃう人も
いるんだなぁーっ、これがっ!
芽侖が党首でこれが起きた時
「あれあれーっ?!さっき2枚持ってっちゃったぁっ?」
「・・・」
「まー、いっかぁー!丹切れたけど
も . . . 本文を読む