声掛け －冥神真琴ー

「ぽんぽん感謝＾＾」

「修理ありがとです～。」


野外においてお礼を言われる事の多いこの世界。


それは戦闘中にも響き渡る。



「あっ、危ないっ！」

とっさに私達の前へ飛び出る鍛冶様。


「守護ありがとうございます＾＾」


この行為がどのくらい行われているかどうかで
鍛冶様の存在価値は大きく変わる。


「詠唱いきます＾＾」

「了解です！」

私と回復様との間でとられる連携。

「詠唱ありがとう！！」


この詠唱のタイミングで回復様もまた
神職の価値を決めているのかもしれない。


「看破」

「らじゃ！！」

「すみません、３行けないです！」

「了解＾＾３止め」


前衛様同士で交わされる様々な戦略。



あいだあいだで申し訳なさそうに響く鍛冶様のお声


「ああ、守護抜けてすみませんっ；；」

攻撃を受けた忍者様は少し苦しそうに

「いえいえ！！」

と笑ってみせる。




ヘイト管理が重要である旗持ちの回復様
鍛冶様の守護がどなたに出ているかを私は観察する。
まだ釣りきれていない敵がいる。


少し…
危険かな…。


「敵の視線が…。少々ヘイト落としますね…？」

全治を控え単体へ切り替える。



「ちょっと子守入れます＾＾」

「はい！」



誰もが誰かのおかげで
思い思いの行動が出来る。


「ああ！！すみません！吹雪通ります！！」

「おおうｗ了解です！！」


防御力低下の呪詛
鍛冶様の極み
重ねた分が消えてしまう攻撃術

「極み！！」

鍛冶様は再び極みを重ねる。



声掛けの重要さ
みんなと一緒に倒しているという感覚

「ありがとう！」

「ありがとう＾＾」

「感謝です♪」



されて当たり前じゃない。
して当たり前じゃない。

それぞれの技能の役割というのは
徒党員の方々の為に存在し
そしてそれを感じ取る側も
自分が自由に動ける状況に感謝して
戦闘を全うする。



「回復ありがとう＾＾」

「＾＾」



声掛けの大切さ
徒党員が何をしたいのか
何をしようとしてるのか
感じ取る為にも伝える為にも
とても重要な行為だと思うのだ。