このは紅葉のお絵かき日記

トランプ大統領・たつき監督・irodoriの味方だよ

#990 ガラパゴスの怪(10)警報

2010年01月05日 | 夢日記
昨年12月29日に見た夢の内容の続きです…
これまでの内容はこちら…[][][][][][][][][]
     *
 わたしの心は、異形の身とされてしまったことの悲しみに押しつぶされ、死にたくなりました。
 しかし、死にたくなればなるほど、同時に生きることへの渇望も強く感じました。生命への憧憬(しょうけい)。ただ平凡であった元の自分が、どれほど輝ける存在であったかを思い知らされました。
 どんなに死にたいと思っても、死ぬことが本当の望みでは決してありません。もとの姿になって、ふつうの人間としてふつうに生きたい。人間として生きることを望めるなら望みたい。生を望めないならせめて死を望ませて欲しい。
 けれども、海底基地の一室に閉じこめられ、生きることも死ぬことも許されぬまま、恐怖に震えながら時の過ぎるのをあてもなく待つだけ。

 そこでどれほどの時間が過ぎたのか、わかりません。長いか短いかということより、もはや時間というものの意味すら忘れかけていました。

突然の警報音!

 鋼鉄の壁に囲まれた中に居て、外のことはまったくわかりません。警報音だけが尋常ならざる事態を告げていました。わたしは部屋の隅で縮こまりました。


 部屋の思い扉が開き、人影が現れました。


 あの猿人が銃をこちらに向けて構えている!


(紅葉「打たないで!」)
「ギギギギギー!」
しかし言葉が通じません。


必死になって意志を伝える。
紅葉「ギギギギギギギギギギ、ギ。ギギ、ギ。ギギギギギギギギギ、ギギギ」(ワ。カ。ル)
猿人「わ・か・る! あんたか! あのときの女の子か!」

猿人の声は潰れていて、空気の漏れるような、ほとんど声にならない声でしたが、言葉ははっきり聞こえました。


猿人「ここを脱出する。説明している暇がない。俺についてこい!」

次回につづく…

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