このは紅葉のお絵かき日記

トランプ大統領・たつき監督・irodoriの味方だよ

#978 ガラパゴスの怪(5)研究所五日目

2009年12月30日 | 夢日記
昨日(12月29日)見た夢の内容「#977 ガラパゴスの怪(4)研究所四日目」の続きです…
     *
研究所五日目の朝。
この日は、わたしは体調が悪く、起床時間になっても寝床から起きられませんでした。
レイチェルが来て、わたしは医務室に連れて行かれました。
「今度はわたしが隔離される番か」
そう思いましたが抵抗する気力はありませんでした。
医者に言われるままに服を脱ぎ「診察」を受けました。

医師「変だな、皮膚の変異が少ない。ウイルスの働きが悪いみたいだ。ほかの者と体質が大きく違うのだろうか。報告では薬はすべて飲んでいると書いてあるが…」

この医者は何を言っているの? 変異? ウイルス?
何か言わなくては…。しかし、声が出ない。


わたしの体は寝台の上に載せられ、点滴注射のチューブをつながれた。
医師「ウイルスと活性剤を注入して様子を見よう。この検体は今の状態では使い物にならない」
わたしは意識がもうろうとしてしまい、何も出来ない。後のことはすべて神様にゆだねるしかありません。


レイチェル「所長、CIAからコノハに関する情報が届きました」
所長「たしか、日本当局の資料では『何の役にも立たない、ぐずでのろまな素人絵描き』ということだったが、何か異なる点でもあったかね」
レイ「日本の報告も誤りではありませんが、重大な事実が抜けています。性格は内気で、無口。何を考えているか誰にも理解できない。もとは科学者で専門は○○○学。移り気な性格で、あらゆる事に中途半端な興味を持ち、知識は無駄に広く、きわめて浅い。そのため専門研究者としての資質は皆無。病弱で体力が著しく劣るため、研究職を続けられなかった。病院の入退院を繰り返すとともに職を転々として現在に至る」
所長「科学者だと!? そういう類の者は外すように条件を付けていたはずだ。日本の情報能力は酷いな。それにやはりこの女は最悪だ。この世に必要なのは知識の深い専門家か、さもなくば無知で命知らずの兵隊だ。広く浅い知識など何の役にも立たない。むしろ邪魔だ、とくに我々にとってはな…。彼女を泳がせておくのはそろそろやめた方が良さそうだ。この手の人間は扱いが難しい。これ以上は危険すぎる」
レイ「彼女は遺伝子の変異が予定より遅いので、今は眠らせて投薬しています」
所長「そうか、なら面倒が無くていい。もう最終段階まで眠らせておけ」

所長「それで、コノハと猿のコミュニケーション映像の解析は進んでいるのかね?」
レイ「残念ながら進んでおりません。ここには暗号に詳しい者はいないので、やはり本国の専門家に分析してもらうしかなさそうです」
所長「ああ、そうしてくれ。あの女に解けて、我々に解けないというのは癪に障るが、それよりも結果が重要だからな」
レイ「それともう一つ報告します。さほど重要なことではないのですが。コノハが猿に物を与えました。すぐに取り上げて回収したので何の問題も発生していません」
所長「ほう、与えた物とは何かね?」
レイ「落語の本です」
所長「ラクゴ? なんだそれは?」
レイ「日本の古典的な大衆芸能です。その本は今解析中ですが、後でご覧になりますか?」
所長「くだらん!」

次回につづく…

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4 コメント

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Unknown (はな)
2009-12-30 20:09:49
読めば読むほどハマってきました
続きが気になります
でも紅葉さん無理しないでボチボチね
紅葉さん 小説家なのではないですか
素晴らしい文章力でぐいぐい私の心を引きつけます
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ありがとうございます (このは紅葉)
2009-12-30 22:33:34
かなり昔の話ですが、学生時代に「若気の至り」で小説家のまねごとをしたことがあります。
出版関係の人に読んでもらったこともあったのですが、「才能無いからあきらめなさい」と言われました。
でも、今にして思うのは、そこであきらめたのはやっぱり才能が無かったんだな…って。
どんなに酷評されてもそれでも書きたくて、あきらめずに書き続けていく人が、才能のある人だと思います。

今のわたしは才能のことなんかどうでも良くて、ただ書きたいことを書いて、それを読んでくれるみなさんがいるので、とても幸せです。
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うーん (きなこ)
2009-12-31 09:07:46
σ( ̄、 ̄=)
裁縫道具を入れたはずなのに
なぜ、落語の本に?

あぁ…どうなっていくのかしら
このはさんは…ドキドキ
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 (このは紅葉)
2009-12-31 13:11:22
>なぜ、落語の本に?
そのことは後で出てきます。
今は言えません。
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