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#1680 馬を描くのじゃ!(2)

猪重「姫さま、馬でございます」
紅葉「おお、本当の馬じゃな!」
兎影「先ほどの馬の人はやはり向こうの手違いだったようで、お詫びに派遣料をタダにしてくれるそうです」
紅葉「それは得したのう! 蹴られ損にならずに済んで良かったのじゃ。心置きなく馬の絵を描くのじゃ」
カッパ「はりきって描くがお」


紅葉「ああ、これこれ、そのような妙ちくりんなポーズはとらずとも、普通にしておれば良いのじゃ。それでは馬の人と同じことになってしまうではないか」


亀十郎「姫さま、我々もご一緒させてくだされ」
紅葉「なんじゃ? じいたちも絵を描くのかの?」
亀十郎「はい、このような機会はなかなかございませぬゆゑ」
紅葉「かまわぬぞ、そなたたちがどんな絵を描くのかも興味あるのじゃ。とくと腕前を見せてもらうとするかの」
亀十郎「ほほほほ、年季だけなら姫さまに負けませぬぞ」

【そして…】



紅葉「ほほう、皆の絵はそれぞれに力作揃いじゃ。なかなかにやるのう」


紅葉「かっぱさんの絵はめんこいのう」


紅葉「じいは年季が入っているだけに端整な絵じゃの」


紅葉「猪重の絵は力強い感じじゃ」


紅葉「ぴょんもがんばったようじゃの。ぴょんらしさが良く出ておるぞ」


紅葉「そしてこれがわらわの絵じゃ。どうじゃ、凄かろう?」


紅葉「モデルの馬の特徴を余すことなく的確に表現できた自信作じゃ。これはもう家宝にするしかないのう!」


紅葉「な、なぜじゃ~!!」

【意味不明のまま…終わり】




年賀状を書かないといけないのに、こんなものを描いているというのは…
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#1679 馬を描くのじゃ!(1)

紅葉「馬の絵を描くことにしたのじゃ」
猪重「ほう、それは結構なことでござります。完成の暁には武運長久の縁起物として家宝にもなりましょう」
紅葉「うむ、そういう訳じゃから、馬を持って参れ」
兎影「へ?」
紅葉「へ、じゃない、馬じゃ。馬を見ながら描くのじゃ」
兎影「それは、ええと…」
亀十郎「た、ただいま準備いたしますゆゑ、しばしお待ちを」


亀十郎「姫さま、お待たせしました。馬にございます」
紅葉「おお、これは立派な馬じゃ! ずいぶんと描き応えがありそうじゃの!」


紅葉「…などといって、喜ぶとでも思ったか! こんな隠し芸みたいな仮装では子供だましにもならぬのじゃ!」
亀十郎「あ、やっぱり?」
紅葉「冗談はもうよいから、本物の馬をもって参れ!」
亀十郎「されど、姫さま、わが国には馬を購入するお金などありませぬゆゑ…」


カッパ「そういうときはレンタルするがお。一時絵に描くだけなら買う必要はないがお」
紅葉「おお、さようか。かっぱさんは物知りじゃのう!」


兎影「もしもし、モデル派遣会社ですか? 馬を一頭お願いしたいのですが…いえ、馬面の人ではなく、ふつうの馬のモデルを…ええ…」


兎影「…で、来たのがこの…」
カッパ「馬面の人がおね…」
紅葉「なんじゃ、この、やたらと態度の大きい馬面は…。わらわはこんなの絵に描きとうないぞよ」


紅葉「ひえ~! モデルチェンジじゃ~!!」

【意味不明のまま次回へつづく…】
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#1385 らくがき姫(夢日記篇)

昨日の朝方、こんな夢を見ました…


紅葉姫「じい! チェンバロを買うことにしたぞよ!」


亀十郎「はて? ちぇんばろとは何でございますか?」
紅葉姫「とても良い音色のする楽器じゃ」
亀十郎「楽器でございますか」


紅葉姫「今朝のチラシにあったのじゃ。とってもお買い得なのじゃ!」


猪重「ひっ、百万円!?」
兎影「ほう…定価五百万円が百万円とはかなりお安くなってますね」
亀十郎「姫さま、お戯れはほどほどに…。我が国が貧乏なのは姫さまもご承知のはず。たとえ、このお城をひっくり返したとしても千円ほども出てきませんぞ!」


紅葉姫「もう注文してしまったのじゃ。じい、支払いの方は頼んだぞよ」
亀十郎「……」
紅葉姫「届くのが楽しみじゃのう♪」
かっぱ「楽しみがお♪」


「ちわ~! ご注文のパイプオルガンお届けに来ました」


紅葉姫「変じゃのう…注文の仕方を間違えたのかのう? でも、オルガンも欲しかったから、これはこれで良しとするのじゃ」
兎影「定価一千万円が二百万円に値引きされてますね。八百万円もお得になってますよ」
紅葉姫「おお、そうか、それはすごいもうけじゃのう!」
亀十郎「わ、わしはもう駄目じゃ…」
猪重「亀十郎どの! お気をたしかに!」
亀十郎「す、すぐに返品じゃ! 姫さま、クーリングオフですぞ!」


かっぱ「お金のことは、だいじょうぶがお」
紅葉姫「おお、かっぱさん、良い考えがあるのじゃな?」


かっぱ「この泉に鉄の斧を捨てるがお」


かっぱ「女神さまが出てきて、金の斧と銀の斧に交換してくれるシステムになっているがお」
女神「この鉄の斧を落としたのはそなたたちか?」
かっぱ「そうがお」



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#1149 らくがき姫・特別編(4)

紅葉「それでは、行ってくるでの。留守番を頼むぞよ」
亀十郎「どうぞお気を付けて」


亀十郎「わしはいつも留守番…一緒に行きたかったのう…」


カッパ「たくさん畑があるがお。この畑は何を植えてるがお?」
紅葉「水彩絵の具じゃ」


カッパ「水彩絵の具が畑で採れるがお?」
紅葉「そうじゃ。赤・青・黄色の絵の具が、わが国の主力農作物じゃ。今ごろは赤が旬じゃったかの?」
猪重「はい。今の季節は赤が最盛期です」
紅葉「ぴょん、いくつか絵の具の実をもらってきて参れ」
兎影「はっ!」


紅葉「これが絵の具の実じゃ。このようにへたを取って、さやを絞れば絵の具が出てくるのじゃ。それとな、絵を描くのに使うだけじゃなく、食用にもなるのじゃ」
カッパ「食べるがお?」


紅葉「赤はイチゴ味がして好きじゃ」
カッパ「おいしいがお」
紅葉「ほかの色だと、青はブドウ味、黄色はバナナ味じゃ」
カッパ「きゅうり味は無いがお?」
紅葉「きゅうり味は聞いたことがないのう…猪重、知っておるか?」
猪重「さあ、知らぬでござる」
カッパ「残念がお…」
兎影「えっ? わたくしめにはお訊ねになりませんので?」
紅葉「ほう、これは珍しきことじゃ。ぴょんは知っておるとな?」
兎影「いいえ、知りません」
紅葉「なんじゃそれは!(怒)」


紅葉「山の方へ行くのかの?」
猪重「はい。旅の者たちは山奥の洞窟を調査すると言っていたでござる」


猪重「いました。ほら、あそこにござります」


異国の旅人「なんと! 姫さま直々のお出ましとは!!」


異国の旅人「これはこれは姫さま、ご機嫌麗しうございます。このような険しきところまでわざわざお出ましいただけるとは恐悦至極にございます。姫さまの美貌と画才はますます冴え渡り、その名声は遠く星の海を越え…」
紅葉「よい、よい、苦しうないぞ。わらわはそのような堅苦しい挨拶は苦手じゃ。気さくに話すがよいぞ」
カッパ「…がお!?」
異国の旅人「ははっ、ありがたきお言葉…『がお』?」


異国の旅人「なぜここに、カッパが!?」

(一部抜粋おわり)


『らくがき姫』の絵は「らくがき姫の国で作られている3色の水彩絵の具で描く」という隠しルールがあるのですが、あまりにも時間が無さ過ぎだったので、鉛筆描きにしてしまいました。
いずれ、水彩で描き直して差し替えるつもりです。
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#1148 らくがき姫・特別編(3)

紅葉「きゅうりおいしいかの?」
カッパ「おいしいがお」
紅葉「それはよかったの。たくさんあるから遠慮せずに食べて良いのじゃぞ」


紅葉「ところで、これはなんじゃろうか?」
カッパ「それはかみさまのペンダントがお。メッセージが入っていると言っていたがお」
紅葉「かみさま?」


紅葉「おお! 急に光り出したのじゃ!」
カッパ「勝手に点いたがお?」
紅葉「なにもしてないのに光ったのじゃ! なんじゃ? このもふもふしためんこいのは」
カッパ「かみさまがお」
もふり神『・・助けて、まりも・・お腹が空きました・・』
紅葉「あれ? 消えてしまったのじゃ。もう出ないのかの?」
カッパ「やり方知らないがお」


カッパ「かみさまが、『まりも』に助けをもとめているがお。『まりも』という絵描きを知らないがおか?」
紅葉「知らぬのう。じい、知っておるか?」
亀十郎「領内の住民とは皆顔見知りでございますが、まりもという者はおりません」
カッパ「そうがおか…誰も知らないがおか…この国にはいないがおか…」
紅葉「元気を出すのじゃ。わらわたちもかっぱさんと一緒に、『まりも』とやらを捜すのじゃ」


猪重「そういえば、数日前から、異国の旅人一行が領内に逗留中でござったが」
亀十郎「おお、そうであった! 異国の者たちなら『まりも』という者についてなにか知っているやもしれません。訪ねてみてはいかがでしょう」
カッパ「行ってみるがお! どこにいるがお?」


亀十郎「今日はもう日が暮れました。夜道は危ないので一晩お泊まりになって、明朝お出かけになるのがよろしいかと存じます」
カッパ「わかったがお。そうするがお」








兎影「姫さまがカッパに夢中で、遊んでくれない…」
亀十郎「姫さまがあんなに楽しそうにしているのを、素直に喜べぬとは」
猪重「家臣としてはまだまだ未熟でござる」


カッパ「良い人たちのところに来て良かったがお。すぐに『まりも』が見つかる気がするがお…」

次回につづく…
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#1147 らくがき姫・特別編(2)

紅葉「お、開いたぞ!」
猪重「中から何か出てくるようでござる」
亀十郎「危険かも知れません。姫さま、近づいてはなりませんぞ!」


亀十郎「…って言ってるさきから!」
紅葉「めんこいの~!」


紅葉「どうしたのじゃ? これっ、しっかりするのじゃ!」


猪重「気絶しているだけのようで、命に別状はなさそうでござる」
紅葉「そ、そうか、それならばひとまず安心じゃな」


亀十郎「書物によりますれば、おそらく『河童』という生き物のようでございます」
紅葉「かっぱさん?」
亀十郎「しかし、河童が天から降ってくるとはどこにも書いてはございませんが…」


カッパ「…がお?」
紅葉「おお、気が付いたか!」


カッパ「ここはどこがお?」
紅葉「ここはわらわの城、木葉城じゃ。わらわの名は紅葉じゃ。そなたは何という名じゃ?」


カッパ「カッパがお」
紅葉「やはり、かっぱさんであったか。体の具合はどうじゃ? 痛いところなどないか?」
カッパ「痛いところはないけど、お腹が空いたがお…。きゅうりを食べたいがお」
紅葉「おおそうか、それではわらわがきゅうりを取ってくるから、おとなしく待っているのじゃぞ!」


猪重「何と言うことでござろうか! わがまま勝手放題のあの姫さまが、かいがいしく親身になって世話をするなど、とても信じられないでござる」
亀十郎「天変地異の前触れでなければ良いが…」
カッパ「がお?」

次回に続く…
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#1146 らくがき姫・特別編(1)

紅葉姫の居城・木葉城…


黄野兎影(通称『ぴょん』)「姫さま、こうですか?」


紅葉「おお、そうじゃ。描き終わるまでそのまま動くでないぞ」
兎影「は…はい」


兎影「いつものように、どばっと一気に描いてくださいね」
紅葉「ほほほ。今日はゆっくりのんびり描きたい気分なのじゃ。いくらわらわの絵を早く見たいからとて、そう急かすでない」


兎影「いえ、そういう意味ではなくて、このポーズをとり続けるのが…」


赤井猪重「亀十郎どの、あれは何でござりましょうか?」
青菜亀十郎「そう気が散っているようでは、勝てる戦にも勝てぬぞ」




紅葉「これっ! ぴょん! 動くでないと言うたであろう!」
兎影「ひ、姫さま…それどころじゃ…」


紅葉「なんじゃ、これは?」
兎影「さあ…?」


猪重「姫さま! ご無事ですか!」
亀十郎「ひ、姫さま…(ぜいぜい)」


紅葉「猪重か…何やら珍しき物を買ったようじゃのう。されど、わらわの誕生日はまだ半年も先じゃぞ。そなたはせっかちよの」
猪重「いえ、買ったのではなくて、空から降ってきたのでござります」
紅葉「おお、さようか。それは得したのう」
猪重「いやいや、そういう問題では…」

次回につづく…


近ごろ別サイトの更新に力を入れていて、こちらのブログの更新が滞っていたので、こちらにも載せてみます。
以前「#1135 某スターウオーズ風ものがたり」で書きましたおはなしの一部分です。
一部分なのでオチはつきませんが、このブログに関係するところだけ載せてみます。

これまでの『らくがき姫』のおはなし
らくがき姫・第1話[1][2][3][4]

何年も前から考えておきながら放置したままのお話もいくつかあるので、そのうち機運が高まったら描きます。
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#409 らくがき姫(4)








































**  終わり  **

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#408 らくがき姫(3)















(註)「ぴょん」=紅葉姫が兎影につけた呼び名。










次回につづく…

               

初の月間皆勤賞を目指していたのに、惜しくも逃してしまいました。
一枚絵なら達成できたのかも知れませんが、漫画形式だとかなり大変です。
絵だけは昨日出来ていたのに、文字を入れるのが間に合いませんでした。
体力的にかなり厳しくなってきました。
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#407 らくがき姫(2)





















「うわ~!」

こうして白船団は消滅してしまいました…。

次回につづく…
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