考えるのが好きだった

徒然でなくても誰だっていろんなことを考える考える考える。だからそれを書きたい。

あきれた話

2006年03月10日 | 教育
 どうでも良いんだけれど、やっぱりUPしようっと。(またすぐに廃棄するかもしれないけれど。)3月は、実は意外にヒマなのだ。3月忙しいのは「偉い人」。

 「『中○公論』って、マニアックな雑誌?」という科白には目が点になった。しかも(校長じゃないけど)管理職の科白である。学校の先生には「文○春秋」を愛読する人が多い。ウチの校長室にはこれが積まれている。私の両親は教員だったが、ずーっと購読していた。(今も購読している。)だから文○春秋は子どもの頃から知っている。巻頭エッセイは、大昔は丸谷才一さんが筆頭だった。丸谷才一は旧仮名遣いだったから読みにくかった。司馬遼太郎さんの頃もあった。(追記:高橋義孝さんも書いていた気がする。違うかなぁ?? 新潮文庫のエッセイはほとんだ全部読んだと思う。好きだった。)それ以外の方がいたとも思うが、筆頭エッセイは、まあ、余り読んでないから思い出せない。難しかったのだ。後のエッセイは週刊誌的で「時の人」が書いていた。今の筆頭は、だいぶ昔から阿川弘之さんだ。この雑誌には昔はシャネルの香水やダンヒルのライターの広告がよく出ていて、おしゃれできれいだったから好きだった。ウチの親がこういったブランド名を知っていたのは文○春秋のお陰だろう。本屋の娘の作家が、「文○春秋は学校の先生、中○公論はもっとインテリのおうちが取っていた」と書いていたけど、そうだと思う。今はそうでもなさそうだが、昔の中央公論は手に取るのも憚られるほど難しそうに見えた。(だから手に取ってないからわからないけど。・苦笑)難し系(←造語)の同窓会誌も、この頃は易しくなっているようだ。易化は日本国中の傾向だろう。総合雑誌は、他にも右、左と色々あるようだ。けど、中道、中○公論くらい知っていていいだろうに。そりゃあ、学校の先生が定期購読する雑誌じゃなかったかもしれないけどねぇ、管理職で、しかもうずうずしてるんだったらねぇ、殊更。ちなみに、この管理職は、かつての記事「学校の木の机」に登場する管理職である。私、こーゆーこと、やっぱり、関係あると思うよ。
 私が現役で入学した大学(1年で中退したけど。)の最初の授業で、教授が岩○新書を紹介したときに「岩○新書って何ですか」と質問した女の子と何となくだぶった。あのときも唖然とした。推薦で入学した子で、進学校出身じゃなかったようだったから仕方がなかったのだろうとも今思うが。が、10代の娘と50のおじさんの違いは社会的影響度が違う。

 あきれたついでの話。「教科で、捨ててはいけない教材を指示して貰おうか」と言うコトバも。
 「学年主任」のコトバである。思わず口をだしたぞ。「捨てて良い教材なんてあるんですか」って。生徒は事務員じゃない。教材は事務書類じゃない。最近、学校内での私の認知度(?)が若干上がったものだから、聞き入れられたようだが、ちょっと前だったら、「そんなこと言っても生徒はどうせ捨てるんだ。だから、指示してやった方が良いんだ。あなたは現状を見ていない。」など、言ったに決まっている。(というか、3年ほど前にそう言われた。)だったら、教員は何のためにいるんだ。知らない価値観を教えてやるためだろうが。
 そもそもの前提が間違っている。私だったら、絶対にこんなこと言わない。それどころか、逆だ。先日の授業で言った。「一生懸命に勉強をしたノートを取っておきなさい。受験の時、「私はこんなに頑張ったんだ」って、はっきりとわかるから自信に繋がるよ」と。(受験というのは、いささか邪道だとも思うが、まあ、実際問題そうだ。)教科書やテキストは自分の血となり肉となる物である。また、十分に消化したから捨てて良いというわけでもない。何故捨ててはいけないか。そこに「再発見」の余地が残っているからである。「学校の勉強」とはそういうものであるのだ。特に教科書はそうだ。受験で使わない教科書こそ、取っておくべきである。人間は勉強し続ける存在なのだ。ずっと前、捨てることに関する新書が売れたとき、NHKクローズアップ現代で、立花隆が「モノを捨てるのは、日本の住環境の貧しさからだ」と言っていたが、まさにそれだけの理由である。「歴史」は、やはりモノがしか語ってくれないと思う。ほいほい本を捨てたがる人が、なぜ古典を語れるのか、不思議でしようがない。ちなみに、この主任も「学校の木の机」に登場する主任である。
 学校教育の未来は前提から暗い。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
確かに (madographos)
2006-03-12 08:50:03
>学校教育の未来は前提から暗い。



確かに。

「教養」という言葉は,

もはや死語なのでしょうか??
だから、効果的学習 (ほり(管理人))
2006-03-12 10:04:48
madographosさん、いつもコメントをありがとうございます。

だから、効果的学習がゆとり教育の裏番組たり得るのですよね。根は一つだと思います。

コメントを投稿