製作年度 2012年
上映時間 129分
原作 辻村深月『ツナグ』(新潮社刊)
脚本 監督 平川雄一朗
音楽 佐藤直紀
出演 松坂桃李/樹木希林/佐藤隆太/桐谷美玲/橋本愛/大野いと/八千草薫/遠藤憲一
生きている者が、もう一度だけ会いたいと強く願う、すでに亡くなってしまった者。その再会の機会を設けることができる、“ツナグ”と呼ばれる使者の見習いをする高校生・歩美(松坂桃李)。ガンで逝去した母(八千草薫)と会いたいという高慢な中年男・畠田(遠藤憲一)、けんかをしたまま事故死した親友・御園(大野いと)に尋ねたいことがある女子高生・嵐(橋本愛)など、さまざまな依頼人の願いをかなえる歩美。だが、死んだ者と生きる者が再び出会ってはいけないのではないか、それで両者は救われるのだろうかと考え……。
以前ちらっと記事にしたことのある松坂桃李クンが気になっていたし、
その彼が、“使者(ツナグ)”で、たった一人と一度だけ、死者との再会を叶えてくれる案内人を演じるというので観にいきました。.......が、
もの凄く久々に、ちょっと脱力するぐらい、、、私はだめでした。。。
でも、観ながら思っていたのは、「きっとコレは原作は面白いに違いない」でした。
なんせ、セリフが浮いて感じられるほどめっちゃテンポが悪い
同様に、音楽もフィットしていない。
これは、「JIN」や「ROOKIES -卒業-」の監督ということだったけど、
なるほどこの監督のそれらの作品、脚本はちゃんと別に脚本家が担当していたものでした。
お話としては4つのエピソードから、高校生の歩美が“ツナグ”の祖母の手伝いをしながら、
人の人生に立会い、成長し、その継承者となるかどうか…、といもの。
でしたが、
先ず第一に、歩美が高校生に見えなかった。高校生にしては落ち着き過ぎ(?)。
更に、“ツナグ”に生きている人が、どうやって存在を知りえコンタクトしてくるのか?
ここが最後まで曖昧模糊としていて説得力が無く、すんなり入って行けない。
しかも、ナレーションはいいのに、各キャラのセリフが恥ずかしいほど浮いていた。
多分それは不自然なほど間延びしている演出の所為かと。。
それでも、良い所を挙げるとすれば、すれ違ったまま喧嘩別れの状態で片方が死んでしまった親友達のエピソード。
これは双方の、女の子らしい嫉妬心と残酷さがどこかほろ苦く胸に迫るものがあり、
勝気な嵐を演じた橋本愛さんもよかったし、
なんの落ち度も無いのに恨みを買ってしまった御園役の大野いとさん、
彼女の最後の決意の表情は、難しいビミョウさをとても良く表現していたと思います
今まで数多くの作品を観て、どれも味わいのある存在感の八千草さんと樹木希林さんまでもが、
とてもザンネンな撮られかたで、もの凄く居心地が悪かったです
連休中のレイトでしたが、途中退席された方もいました。私もチャンスを逃した格好でしたが、
129分が嘘のよう。3時間くらいに感じてしまいましたが、
驚いたことに世間の評判はいいとか・・
う・・・・ん、、お若い方なら、純粋に感動できるのかも
これ、特筆すべきは橋本愛ちゃんのような気がします。
彼女凄かったね。桐島よりもさらに演技がうまくなったような気がします。
大野いとちゃんは最初はキャピキャピに終始してましたけど、からくりがバレた瞬間の表情がよかった。彼女もこれから成長株です。
とにかくこの2つ目のエピソードに救われた形となってしまいました。
それが間延びしていて、
おまけに、アノ八千草さんをやたら立ったり座ったり忙しなく動かす演出がー
イラットしました。彼女はヘタにいじらないで欲しかった(笑)
女子校生役の2人は、甲乙つけ難いと、
今回は思いました。
素直なイイコの心に、アクマが停まった瞬間。の大野いとさん、
素直になれない嵐の、恐れていたことが露見し、崩れていくさまも、
この作品の収穫でした
あまり期待感を持たず、ハードル低かったんで、見れたところが多々ありました、はい。
kiraさんのおっしゃる通り、テンポは悪いし、とんとんといかないし、妙な間延びはあるしで、どうにも居心地が悪かったのですが、それらを吹っ飛ばしてくれたのが、橋本愛ちゃんでした。
大野さんも、きらり寸鉄の表情を見せてくれましたが、愛さんからは、何か憑依したような、鬼気迫るものを感じさせてもらいました。
波はあるけど、この子すごいと思う。
桃李の高校生には、ちと無理がありましたね。でも、まだ高校生役やるみたい。
若い役振られるってことって、どうなんでしょうね。
演技力を見込まれるのか、若いと思われるのか。
後で知ったんですけど、正直な樹木さんが、番宣に出た番組で、
「感動作とは云えない」って言ってたと友人から聞きました(笑)
こういう作品って、やっぱり観る側の体験や、経験値で
大きく評価が変わると思うんですよね~。
>愛さんからは、何か憑依したような、鬼気迫るものを
確かに!
でも、CMのワンシーンも(シャワー中に号泣)被りました
私は舞台俳優のような演技よりも、やっぱり静かに細やかな演技に惹かれるようです。
そういう意味で大野いとちゃんの可愛いキャラの、こまやかな鬼になった瞬間の演技がいいと思いました。
私は、えらく泣けましたよう。
高校生っぽいかどうかも気にならないし、テンポなんて、どこが?って感じ。
まー、映画の感想なんて同じになるわけないですよね。
もう細かいことは忘れてしまっていて、自分の記事を読み直して思い出した次第
居心地の悪さを感じながら2時間余りを過ごした私などより
いっぱい泣いちゃったボーさんの方が、よっぽどお得でしたね👍
こういう風に感想が分かれる作品ほど、TBがあったらよかったのに~と、今更ながら思ったわ。
いつも感想コメ、有難うございます