人はあやまちをくりかえす
切ないほどに求めるものがあるから
アンソニー・ミンゲラ監督の描く、愛を求めてもがく3人の男女のラブストーリー。
原題 BREAKING AND ENTERING
製作年度 2006年
製作国・地域 イギリス/アメリカ
上映時間 119分
監督 アンソニー・ミンゲラ
出演 ジュード・ロウ/ジュリエット・ビノシュ/ロビン・ライト・ペン/マーティン・フリーマン/レイ・ウィンストン/ヴェラ・ファーミガ
治安の悪いロンドンのキングス・クロスで、都市の再開発計画を進める建築家ウィル(ジュード・ロウ)。美しい恋人リヴ(ロビン・ライト・ペン)と彼女の娘ビー(ポピー・ロジャース)とともに暮らす彼は、オフィスの窃盗事件をきっかけに出会ったボスニアの未亡人アミラ(ジュリエット・ビノシュ)に心引かれ始める。 (シネマトゥデイ)
治安が悪い事を承知で進出した割りにセキュリティーが甘いオフィス。
いくらガラス張りでも、あんな位置から何の障害物もなく?とか、
出だしからちょっと突っ込みたくなりましたが、
愛しているのに充たされない、大人になっても少し青臭い男を
ジュードが繊細に演じています。
窃盗事件をきっかけに知り合うも、ウィルはその事をアミラに隠す。
そのくせ息子の部屋で盗品をチェックする。
どうも、ここら辺のウィルの行動の目的が曖昧。
娘のジムの帰りに会った時に一目惚れしたとも思えないし、再会した時に一瞬で惹かれたとも思えず、
その後の展開にこの割り切れなさがずっと尾を引いていたので、
アミラとウィルには好い印象を持てなかった。
ヨーロッパの方の結婚観はどうも私には分からないが、婚姻届より実質婚というものなのだろうか、
恋人のリヴは、娘の病気のことで自分を責め、ウィルにも引け目を感じており、素直に向かい合えない。
ロビン・ライト・ペンの容貌もあるのだろうが、この二人、「バベル」の夫婦に似ている。
傍にいるのに、心が触れ合えない、向かい合えない。
10年も夫婦同様に暮らしながら、結婚しない。けど、同居の娘には「パパ」として接しているウィル。
スタイリッシュな3人の家庭には、どこかひ弱さと虚しさが漂う。
一方のアミラの家庭は雑然としていて力強く生活臭に満ちているが、どこか崩れた感じで対象的な設定。
物語はふらふらと足げく通うウィルと、女の顔を取り戻したアミラのありきたりな
不倫メロドラマの様相を呈してくるが・・・
終盤まで、ウィルの"苦悩"する様子は描かれずクライマックスへとなだれ込んだ感じ。
ジュリエット・ビノシュがイヤになるくらいねっとりとした女を見事に演じ、
ジュードは優しさに隠れた男の中にある孤独とエゴを、
ロビン・ライト・ペンは、甘えられない女を見事に演じて
クライマックスは流石だった。
ちょっと甘いかな?と思える結末も、私的にはあれしかない気がする。
・・それにしてもこれだけ離婚が多いのだから、これからウィルのような男性は増えていくだろう。
と、いうことで、男性の方が観ると感じるところが多いかも
切ないほどに求めるものがあるから
アンソニー・ミンゲラ監督の描く、愛を求めてもがく3人の男女のラブストーリー。
原題 BREAKING AND ENTERING
製作年度 2006年
製作国・地域 イギリス/アメリカ
上映時間 119分
監督 アンソニー・ミンゲラ
出演 ジュード・ロウ/ジュリエット・ビノシュ/ロビン・ライト・ペン/マーティン・フリーマン/レイ・ウィンストン/ヴェラ・ファーミガ
治安の悪いロンドンのキングス・クロスで、都市の再開発計画を進める建築家ウィル(ジュード・ロウ)。美しい恋人リヴ(ロビン・ライト・ペン)と彼女の娘ビー(ポピー・ロジャース)とともに暮らす彼は、オフィスの窃盗事件をきっかけに出会ったボスニアの未亡人アミラ(ジュリエット・ビノシュ)に心引かれ始める。 (シネマトゥデイ)
治安が悪い事を承知で進出した割りにセキュリティーが甘いオフィス。
いくらガラス張りでも、あんな位置から何の障害物もなく?とか、
出だしからちょっと突っ込みたくなりましたが、
愛しているのに充たされない、大人になっても少し青臭い男を
ジュードが繊細に演じています。
窃盗事件をきっかけに知り合うも、ウィルはその事をアミラに隠す。
そのくせ息子の部屋で盗品をチェックする。
どうも、ここら辺のウィルの行動の目的が曖昧。
娘のジムの帰りに会った時に一目惚れしたとも思えないし、再会した時に一瞬で惹かれたとも思えず、
その後の展開にこの割り切れなさがずっと尾を引いていたので、
アミラとウィルには好い印象を持てなかった。
ヨーロッパの方の結婚観はどうも私には分からないが、婚姻届より実質婚というものなのだろうか、
恋人のリヴは、娘の病気のことで自分を責め、ウィルにも引け目を感じており、素直に向かい合えない。
ロビン・ライト・ペンの容貌もあるのだろうが、この二人、「バベル」の夫婦に似ている。
傍にいるのに、心が触れ合えない、向かい合えない。
10年も夫婦同様に暮らしながら、結婚しない。けど、同居の娘には「パパ」として接しているウィル。
スタイリッシュな3人の家庭には、どこかひ弱さと虚しさが漂う。
一方のアミラの家庭は雑然としていて力強く生活臭に満ちているが、どこか崩れた感じで対象的な設定。
物語はふらふらと足げく通うウィルと、女の顔を取り戻したアミラのありきたりな
不倫メロドラマの様相を呈してくるが・・・
終盤まで、ウィルの"苦悩"する様子は描かれずクライマックスへとなだれ込んだ感じ。
ジュリエット・ビノシュがイヤになるくらいねっとりとした女を見事に演じ、
ジュードは優しさに隠れた男の中にある孤独とエゴを、
ロビン・ライト・ペンは、甘えられない女を見事に演じて
クライマックスは流石だった。
ちょっと甘いかな?と思える結末も、私的にはあれしかない気がする。
・・それにしてもこれだけ離婚が多いのだから、これからウィルのような男性は増えていくだろう。
と、いうことで、男性の方が観ると感じるところが多いかも
男性の感想、私も聞いてみたいです!
ラストは作品的にあれがベストな感じでしたよね。
私はほんとメロドラマな終わり方を想像しちゃっていたので
「どうしようもないラストになりそう・・・」と心配しちゃってました。
予想がはずれてよかった~(笑)
私、この作品の空気感が好きでした。
画面の色なのかなぁ・・・。
好みの色味でした。
そうですね、どこか「バベル」の夫婦と似ていますね。この神経の磨耗戦は、東洋人にはほんとうのところは、ついていけない世界かも知れません。
このタイトルからして、ラストはほぼ予想通りでしたが
アミラのあの行動には驚いたというか、
やんなっちゃったというのが正直なところ
子供の犯罪を親が上塗りしてどうすんの
テーマも音楽も良いと思いましたが、人物に共感できなかったです。
ただ、リヴ母娘に頼もしさが感じられるラストでよかったです~
「ジュードがステキ♪」などという不純な理由で鑑賞してしまった私は、この泥沼な恋愛劇を他人事のように感じるしかなかったのですが(苦笑)。
でも、3人3様彼らが抱える孤独を、美しく危うく描き出したこの映画の世界観に、気が付けばすっかり惹きこまれている自分もおりましたです。
静かなようで、実はかなり激しい人物たちでした。
特に、アミラの描き方にはびっくりでした。
あの写真のシーン、アレはミンゲラ監督がゲイであろうと
女性の発想ではなく、いかにも男性の発想という感じがしましたが、、
不倫モノ、ドロドロ系はなるべく避けてきてますが
ジュードはやっぱり不倫してもイメージが汚れない(笑)
その知的で上品な雰囲気に、ワルが結びつかない、いつもながらそこが魅力ですよねー。
せん病質に見えるリヴも、いきなり怒りに目覚めるシーンのセリフ
「愛を求めるんじゃなく~」でちょっとスカッとしましたね
この二人を観ていて、「遠慮し過ぎは、ホントは失礼」なものだと、
昔誰かに言われた言葉を思い出しました。
確かに結末は甘いかもだけど、
ジュード・ロウですからねぇ~(´▽`*)アハハ
許してしまうかも。
この作品も、コミュニケーション不足の
というか、向かい合ってない親子、男女の孤独が
テーマだった気もします。
ふらふらとして、隙だらけのジュードより、やっぱ「ホリデイ」の彼が好かったわー
私は意外と、いや結構好きで(爆)
と冗談はこのくらいにしまして・・・
派手さはない映画でしたが、ラスト、クライマックスにぜ~んぶ涙もってかれました(笑)
ジュード、ロビン、ビノシュの演技のアンサンブル
見事でした。
なるほど「バベル」の夫婦に似ているんですね・・・
気がつかなかった・・・
私もホリディのジュードが好みで~す♪
コメント、ありがとうございます♪
不倫も悲恋も苦手なんですよ~
静かな映画でしたが、登場人物は
激しさを内に秘めて都会に生きる人々でしたね。
どちらかというとロビン側に感情を寄せて観ていました。
ジュード、やっぱり「ホリデイ」の子持ち王子ですよねー
あの涙目にやられない女はいるんでしょうか~(笑)