
家族の愛は、
重力を
超える。
製作年度 2009年
上映時間 119分
原作 伊坂幸太郎 『重力ピエロ』(新潮社刊)
脚本 相沢友子
監督 森淳一
出演 加瀬亮/岡田将生/小日向文世/吉高由里子/岡田義徳/渡部篤郎/鈴木京香
作家・伊坂幸太郎のベストセラー小説である、傑作ミステリーの映画化作品。
遺伝子を研究する泉水(加瀬亮)と芸術的な才能を持つ春(岡田将生)は、一見すると仲の良さそうな普通の兄弟だ。そんな二人の住む街では、謎の連続放火事件が発生していた。泉水と春は事件に深く踏み込み、家族を巻き込みながら次第に家族の過去にも近づいていくのだが……。(シネマトゥデイ)
楽しみにしていた、今年2本目の伊坂作品、観てきました。
放火事件と、謎の落書きと、遺伝子のルール。
しかし勘のいい方は、この犯人は誰なのか、なぜなのかは直ぐに解るでしょう。
それでも、興味を失うことなくこの物語を見つめていけると思います。
これは兄弟の物語であり、
兄弟の親である、二人の男と女の物語であり、
懸命に生きた家族の物語―だと思うのですから。
「アヒルと鴨のコインロッカー」でも投げかけられた
突然の理不尽な暴力によって殺された被害者の側の報復は、犯罪には違いなくても、
ちょっとだけ、神様に目隠しをしてもらいたくなる、そういう
私たちの中にある正義に近いやさしさ。それは、いけないことなのか?
井坂作品は、いつも
「正義の心」とはなんなのか、
罪を犯してしまうひとの中にある正しきもの・・を考えさせてくれます。
そして、今回は地味でもカッコイイ、最強の家族がその生きかたを見せてくれるのです。
楽しそうにして、生きている、、、そうすると重力も超えるらしい。。。
―自分自身がこの世で見たいと思う変化になりなさい―
折りしも先日から日本でも始まった「裁判員制度」がどうしてもちらつくラスト。
どうにも許せない、悪党は確かにいる。
毎日のようにテレビで流れる凶悪事件の報道は後を絶たない。
そんな悪党を見抜き、私たちに本当に罪の量刑まで判断できるのだろうか?
など・・・いろいろと考えてしまいました。
これは、脚本家の相沢友子さんが直接伊坂さんを口説いて映画化になったものだと、
伊坂さん本人が語っていらっしゃる。
それだけの思い入れがあってなお、ラストは変えられているという。
原作ファンの感想も聞いてみたいところ。
相沢友子さん作品、新しいところで「鹿男あをによし」(ドラマ)
映画はトヨエツの「大停電の夜に」
私は、トヨエツと恭子ちゃんのスペシャルドラマ「17年目のパパへ」でその名前を覚えた方でした。
重力を
超える。
製作年度 2009年
上映時間 119分
原作 伊坂幸太郎 『重力ピエロ』(新潮社刊)
脚本 相沢友子
監督 森淳一
出演 加瀬亮/岡田将生/小日向文世/吉高由里子/岡田義徳/渡部篤郎/鈴木京香
作家・伊坂幸太郎のベストセラー小説である、傑作ミステリーの映画化作品。

楽しみにしていた、今年2本目の伊坂作品、観てきました。
放火事件と、謎の落書きと、遺伝子のルール。
しかし勘のいい方は、この犯人は誰なのか、なぜなのかは直ぐに解るでしょう。
それでも、興味を失うことなくこの物語を見つめていけると思います。
これは兄弟の物語であり、
兄弟の親である、二人の男と女の物語であり、
懸命に生きた家族の物語―だと思うのですから。
「アヒルと鴨のコインロッカー」でも投げかけられた
突然の理不尽な暴力によって殺された被害者の側の報復は、犯罪には違いなくても、
ちょっとだけ、神様に目隠しをしてもらいたくなる、そういう
私たちの中にある正義に近いやさしさ。それは、いけないことなのか?
井坂作品は、いつも
「正義の心」とはなんなのか、
罪を犯してしまうひとの中にある正しきもの・・を考えさせてくれます。
そして、今回は地味でもカッコイイ、最強の家族がその生きかたを見せてくれるのです。
楽しそうにして、生きている、、、そうすると重力も超えるらしい。。。
―自分自身がこの世で見たいと思う変化になりなさい―
折りしも先日から日本でも始まった「裁判員制度」がどうしてもちらつくラスト。
どうにも許せない、悪党は確かにいる。
毎日のようにテレビで流れる凶悪事件の報道は後を絶たない。
そんな悪党を見抜き、私たちに本当に罪の量刑まで判断できるのだろうか?
など・・・いろいろと考えてしまいました。
これは、脚本家の相沢友子さんが直接伊坂さんを口説いて映画化になったものだと、
伊坂さん本人が語っていらっしゃる。
それだけの思い入れがあってなお、ラストは変えられているという。
原作ファンの感想も聞いてみたいところ。

映画はトヨエツの「大停電の夜に」
私は、トヨエツと恭子ちゃんのスペシャルドラマ「17年目のパパへ」でその名前を覚えた方でした。
あたしも思い出しました。
あれもあたしはすっごく好きだったのですが、
本作もまた泣けて、泣けて、だめでしたね~。
最後もなんか感情はいっちゃったから、
許せるとかそういう感じじゃなくなっちゃったかもです。
それを凄く丁寧に描いていた映画でしたよね。
伊坂作品のテーマでもありますね
「浄化するんだよ」と言うのも
哀しい意味が含まれて深かったです
コインロッカーに閉じ込めちゃおうっていう、ちょっとしたかわいさが
心地よくて好きです♪
これから原作を読もうと思っていたのですが、
そっか~、ラストは違うんですね。
それも楽しみです。
原作は1番最初に読んだ伊坂作品なので思い入れもあるし大好きなんですぅ~
で、、、映画は原作の雰囲気を損なわず、いい映画になっていたなぁ~と思いました。
物語の展開が分かっているので冒頭から何度も涙が出ちゃったわ~
春役の岡田君、、、良かった♪
ちょっと好きになっちゃったかも~(照)
さらに重力は増えるばかりってどーいうことー?(泣)
それはともかく、なかなか良かったです。
期待の岡田クン、今年はすっごく頑張ってますよね。
ところで、このテンプレート、私もいいな~って思っていたのよ~♪
頭を掠めました。
確かに、この昔の事件では、30人ほどの被害者は命を奪われたわけじゃない。
ウワサを子供にまで知らせるような町のヒトも、暴力を振るったわけじゃない。
だけど・・・となりますよね?
伊坂さんはいつもこういう街の中にある暴力をいつも
そこをどう見るのか、私たちを巻き込んでくれます。
こういう、理不尽さにどういう評価を下すのか、
人の更生とはどこで見分けるのか、
本当に深い作品でしたよね~
伊坂さんの作品をみると、
いかに悪が強くて、いかに正義が弱いことか、
傷は深く、立ち直るのは時間が掛かる・・・って、
思い知らされますよね?「フィッシュストーリー」も正義の味方が出来上がるまで、
何年もかかったし
私はまだなのよ~
でも、原作ファンも、コレはちょっとだけ評価が分かれてますよね。
「容疑者X」の時みたいに、、。
それで余計に確かめたくなったのかもしれません。
伊坂さんのスタイルは同じだという気はしてるんですがね~