旧前島家2 松代

前島家は真田家に代々仕えた家臣である。真田家が上田を領地としていた時代からの家臣のようだ。




屋敷は町の中心とは寺町を隔てていて、町の東側の外れに近い所にある。町を取り囲む山並みが近くに迫る。
電柱やブロック塀などを除けば、この風景は2－300年は変わっていないのではないだろうか。


庭では鯉のぼりが風に泳ぐ。


広い式台の奥には五月人形が飾られていた。


庭の池は、比較的近年に手が入れられていて時代がついていないが、形は真田家の庭にある池を模したものだという。


この日は、この屋敷の近所の家家に伝わる掛け軸や古文書などが特別に展示されていた。
なんと、この日一日だけの展示であるようだ。


古文書は解読しようとしても、素養がないのでまるで不明。宛名らしき「関山仙太夫」だけが、かろうじて判読できたが、文書の内容はまったく分からなかった。


松代には背の高い建物が多くなく、江戸時代に借景とされた山が、そのまま庭の先に見える。
この条件はなかなか得難いものである。
この縁側で月身をしたら、実に素晴らしいだろうと思う。