蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

目黒邸(3)  目黒邸と自然

2011-06-26 22:08:50 | 古民家、庭園
目黒邸は裏山からの水が豊かな場所に建てられた。


澄んだ水が、滝として中庭の池に流れてくる。




わさびでも造れそうな感じで、澄んだ水である。
その水を使った池に、錦鯉が泳ぐ。


雨があがった直後で、シダの葉にも手つかずの雨滴が残っていた。




明治34年に増築された樗亭は、池に張り出すような造りで、縁側のすぐ前に水を引いている。
縁側の周りの土間の先には水が流れる。


これだけ水が豊富ならば、苔も見事に育つ。


六月だというのに、遠く会津へと続く山並みにはまだ雪が残っていた。
厳しい冬に降り続ける豪雪が、この地域の自然を支えているようだ。



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6 コメント

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Unknown (雪だるま)
2011-06-27 08:30:42
建物そのものが造作された池と面しているのは
とても珍しく感じます
湧き水といった感じの清涼と池

知っている庭園とは違う風景を
見せて頂きました
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Unknown (Rio)
2011-06-28 00:37:18
本当だ。
建物の基礎の部分が、そのまま池と接していますね。
珍しい造りですよね。
これだけ近くを水が流れていると、
さらさらという水音がどんなときにも聞こえてきそうで、
ゆったりと、そして涼しやかな気持ちになれそうです。
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Unknown (j-garden)
2011-06-28 06:04:14
水芭蕉もあります。
池の水源は裏山の沢なんですね。
裏山も、
このお宅の所有ということでしょうか。
自然の緑と庭園の緑の融合、
訪れてみたいです。
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Unknown (kikouchi)
2011-06-29 22:36:47
>雪だるまさん
確かに、池の中に張り出しているような建物は珍しいです。豪雪、豪雨が珍しくないこの土地で、ずいぶん微妙なバランスを必要とする感じですが、それを全く感じさせないで贅を尽くした材を使うのですね。
センスだけでなく、この土地のノウハウに精通されていないと、こんな事は出来ないと感じました。
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Unknown (kikouchi)
2011-06-29 22:44:32
>Rioさん
樗亭が面する池には、裏山からの澄んだ水が、落としこまれ、その水音が涼しさを常に演出するようです。
京都の白川の中流のような、せわしげな、しかし枕元で聞いても気持ちを落ち着かせてくれる流れの音でした。
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Unknown (kikouchi)
2011-06-29 22:54:03
>j-gardenさん
この屋敷の裏庭は現在ではスキー場になっていますが、おそらく以前は全て目黒家の土地だったのでしょう。
目黒家はとてもハイカラな一面があり、この地域の近代化の推進者として活躍したようです。18世紀後半のこの邸宅にも、大きな配電盤を設置して電気を引きました。
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