1958年に第1作が出版されて以降、世界40カ国以上で翻訳され、3500万部以上を
売り上げるイギリスの児童文学「パディントン」シリーズの実写映画化第2弾です。
ペルーのジャングルの奥地からロンドンへやってきた、真っ赤な帽子をかぶった小さな
熊のパディントン。おっちょこちょいですが親切で礼儀正しい熊さんです。親切なブラウ
ンさん一家と幸せに暮らし、今ではコミュニティの人気者になっています。大好きなルー
シーおばさんの100歳の誕生日プレゼントを探していたパディントンは、骨董品屋でロ
ンドンの街並みを再現した飛び出す絵本を見つけ、絵本を買うためパディントンは窓ふ
きなど人生初めてのアルバイトに。しかしある日、その絵本が何者かに盗まれてしまう
事件が発生し、警察の手違いでパディントンが逮捕・・・。イギリスの人気俳優ヒュー・グ
ラントが、珍しく敵役を演じているのが話題になっています。
何処を切り取っても面白いに通じる佳作です。パディントンの生い立ちが簡単に上手く
紹介されるのも要領がいいし、街の人たちと仲良く幸せに暮らしているのも微笑ましく
描かれています。
急転直下の事件によってパディントンは刑務所行きとなりますが、このあたりの描写も
イギリスらしい皮肉が効いていて愉快です。いつもはまともな役を演じるヒュー・グランド
が珍しく悪玉役ですが、これも憎めません。
字幕に馴れない家族連れなら日本語版をお薦めします。