荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

ストイシズムの巻。

2015年03月20日 | 華麗な生活に極めたシンプルを



シンプルライフだのミニマリストだのといったネタを書きたいんですが、ホント何もない。

過去の記事。
ミニマリストの巻。
ミニマリストの巻、ふたたび。
ミニマリストの巻、みたび。
ミニマリストの巻、よたび。

だから『モノが増えない趣味』って事で、ネットで映画ばかり観て、そのレビューをアップしているのですね。

あとは図書館で借りて来た小説のレビューかな。

外をプラプラすりゃ、何か欲しくなるかも知れないし、何か飲み食いしたくなるかも知れない。

モノを持ちたくなく、ブタになりたくない僕は、自身に禁忌としているわけであります。

あー、オレってストイックだなぁ。


当り前ですが、ストイックでなければ、シンプルライフだのミニマリストだのにゃなれません。

『アレも欲しい、コレも欲しい、アレも食いたい、コレも飲みたい』なんてメンタリティじゃ無理無理。

結局、部屋にはモノが溢れ、己の身体はダブダブのブタになると。

過去の記事。
物欲の巻。
物欲の巻、ふたたび。


最近、ネットで凄ぇヒトを見つけました。

その名はダニエル・ノリス。

僕はスポーツ観戦という事をまったくしないのですが、メジャーリーグの投手だとか。

年に何億円も稼ぐほどの実力者なのですが、驚嘆すべきはその生活。

フツーのメジャーリーガ-ならプール付きの豪邸に住み、聞いた事もない様なスーパーカーに乗り、豪華クルーザーで高級リゾート…って生活だと思うんです。

基本、もともとビンボー育ちの成金連中ですから。

ところが、このダニエルくんは違う。

なんと家を持たず、1978年式のフォルクスワーゲンキャンパーで、寝袋を使用して寝起きしているそうです。




服も同僚がブランド品を買う中、1,000円程度のTシャツを買うだけだとか。

自然を愛し、サーフィン・ロッククライミング・読書・カメラ等を趣味とし、酒は飲まず『自身の時間を自由に使いたいから』と彼女と別れるという、端から見ればキチガイ野郎でしょう。

しかしながら、そこには彼なりの確固とした哲学があるのでした。

それは『他人の尺度では生きない』『何かに従う必要はない』という事。

今でもひと月に80,000円しか必要ないのだそうです。

これが年齢的に達観してもおかしくない、40代のオッサンなら分かりますが、ダニエルくんはまだ21歳

二度ビックリであります。

ま、40代で達観してるヤツなんざ見た事ありませんけどね。

いや50代でも、いや60代でも、いや70代でも、いや80代でも…。

立派なヒトは若いうちから立派なんです。


僕は以前に記した、とある遊牧民女性のお話を思い出しました。

過去の記事。
遊牧民の巻。
遊牧民の巻、ふたたび。


『シンプルに生きる、ミニマルに生きる』とは必ずストイシズムが伴う事であると、常々思っています。

ダニエルくんの場合は、ストイシズム云々とはちょいと違う気もしますが、それでも緩んだブタ共にゃ絶対に理解出来ない、崇高な精神だと感じます。

『利欲は飽きることを知らず』ピタゴラス(古代ギリシアの数学者・BC582~BC496)


最新の画像もっと見る