荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

遊牧民の巻。

2013年01月24日 | 華麗な生活に極めたシンプルを
最近、スタバなんぞでMacBook Airを持ち込んで、仕事してるフリしたプータローを【ノマド】と呼ぶそうですな。

ノマドすなわち遊牧民。農耕民族である僕たちニッポン人からしますと、なんとなく憧れを抱いてしまうのでしょう。

さて、先日、週刊新潮をパラパラ眺めていたところ、まことに興味深いグラビアが載っていました。

エジプトの遊牧民女性(68歳)についての写真&記事です。

エジプトの砂漠はここ何年も雨が降らない為、遊牧が不可能になっているとの事。

ほとんどの遊牧民は観光客相手で食っているそうです。

この女性はたったひとりで7頭のラクダと遊牧している稀有な存在。

いまや遊牧民もほとんどのヒトが携帯電話を所持しているそうですが、この女性は所持しておりません。

それどころか、『荷物が増えるのが嫌である事と、星を見ながら就寝したい』という理由でテントすら持たないのだそうです。

要するに砂の上で毛布にくるまり就寝するのです。

それでも、この女性は16歳の初産から計9人の子どもを砂漠で出産し、育てあげました。

文明の利器に囲まれた生活をしている人間からしますと、あまりの凄まじさに『トランクひとつで生活したい』などとほざいている自分が、甘甘であることを痛感します。

ニッポンからサムライがいなくなった様に、本物の遊牧民もいなくなっていくのでしょう。

遊牧民といいますと、あてもなく流浪しているイメージがありますが、それは違います。

実際は夏場所・冬場所とルーティンに周っているのです。

そして、彼らは物々交換がメインなので、遊牧する場所には協力者としての定住者が必要でもあります。

誰もいないトコをフラフラしてる訳ではないんですね。結構、イメージと違うんですよ。

しかし、ニッポンのノマドワーカーって笑えます。

早い話、学生時代のモラトリアムが長引いてるだけの甘ちゃんじゃねぇの、としか思えません。

5年後『あぁ、そんなの流行ったっけ?』くらいのもんでしょう。

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