京都・左司馬の河童さん日記

左司馬の「河童さん展」後半になった。
今日も、遠いところから、次々と、来ていただいて、
連日、みんな和気あいあいの毎日や。
今日も手作りケーキや、サクランボなど、美味しい差し入れがいっぱい。
いろいろと買っていただいて、おいしいものを届けていただいて、しあわせな、二人や。

今日は思わぬサプライズ。鳥取でいつも展示会を楽しみにしてくださっている紙野さん母娘さんが、
ギャラリーへ。
89歳になられたのに、河童さんに会いに、初めての京都へ。
「来年は、鳥取のギャラリーあんどうさんへ来られんけん、頑張ってきただが」と。
びっくり、うれしかった！
紙野さん、再来年、鳥取でお会いする迄、元気で待っていてくださいよ！
奈良から、大阪から、東京から、滋賀から、七尾から、岡山から
岩倉の河童さんのギャラリーは、うれしい空間になってきた。

左司馬での河童さん展も三日目が終了。
前半の土日は、久しぶりの大阪の方や、倉敷で出会った方、
鎌倉で出会った方、新聞で見られた方など、たくさんの方に来ていただいた。
河童母さんのお抹茶一服もフル回転。
おかげで、会場写真や、みなさんとの記念写真もわすれて、
和やかな雰囲気で、会話が弾んでいた。
すこしづつ新しい輪が広がっていくのを実感。ありがたいことや。
作る側と、観ていただく側の何の制約もないつながりと空間。
河童さんのギャラリーが、自然な形で動いていってるのがうれしい。

昨日は、展示したあと、深夜窯をあけにアトリエへ。
少しうたた寝しながら、サッカーを観て、いそいで、ギャラリーへ。
今日から30日迄河童さん京都展始まりました。
たくさんの新作のかわいい河童さんや、焼き締めや染付けの作品に、
墨彩画の数点の新作も展示できた。ぜひ足を運んでくださいね。
今日、６月20日は、息子の36の誕生日。この日を機に、
河童さんの会社を、株式会社左司馬に社名を変更した。
東京の息子たち夫婦と、これからの左司馬をよりいっそう楽しく充実したものにしたい思いで、
スタート。
良い記念の展示会スタートとなった。
サッカーは、ドローやったけど後一試合、頑張ってや！
河童さんも人生まだまだ一試合,気合い入れ直しでいきますよ。

明日の朝で、20日からの作品展の窯焼きが終了。
火入れをしながら、明日の展示の準備。
何時までかかることやら・・・。
マイギャラリーの展示は、いつも初日がはじまるぎりぎりまで時間が使えるので、
ついつい無理をすることになるけど、二人のいい時間や。
神戸、大阪、京都の各一つの展示会が関西圏で掲載される、
某A新聞の「A＋1』にも初日の夕刊に取り上げてくれるらしい。
東京や大阪でもなんども取り上げてくれていて、ありがたいことや。
左司馬へ、たくさん来て下さいね。河童さん二人がお待ちしています

今日も、窯に火入れをしながら、深夜のお仕事。
げろげろと大きな声でモリアオガエルさんが鳴いている。
アトリエの郵便ボックスが彼の住処(すみか）や。
指が入るぐらいの隙間に入り込んで、もがいてると思ったら、また出て行って、帰ってくる。
可愛らしくて気になって来た。
このところ、河童さんも住処が比叡の山になっている。
昨日は、同窓会やコンサートにそれぞれお出かけしても、そそくさと切上げて、山にもどってる。
20日の展示会まで、すみついて、はりついてる。
かわいい菜の花をちらして、お寿司をつくった。山のアトリエに出来ている小松菜や葉っぱを
ムシャムシャといただく。あるものを、楽しんで頂いてる。

アザミや、野いちごや、ヤマアジサイが乱雑に咲き、河童さんの住処も居心地満点。

後一週間に迫った、左司馬６月展示会。
今回のテーマは、「河童さんに教えてもらったこと』
この十数年間、いろんなことを二人に教えてくれた河童さん。
今年後半から来年と、また一歩新しい事に挑戦が始まる。
教えてくれた事から、さてどんな道が生まれるか二人の楽しみや。
今日も、雷の中窯焼きと絵付けがつづく。
アトリエの一面のドクダミや野菜が、雨にぬれて緑鮮やか。
小雨の降る寒い一日。

この一年、アトリエは、３０数年前の長渕のCDが,鳴りっぱなし。
IPADにダウンロードして、繰り返し繰り返し、
声の質と、歌詞が，河童さん二人には、なぜか心地よい。
何年か前に、母さんが描いた絵。
「人間になりてえ、人間になりてえ～！」と河童さんと亀が歌っている。
お気に入りで、アトリエにかけてある。
外の郵便受けのあたりでは、ゲロゲロと、二週間程前から，カエルさんが歌ってる。
『お？これモリアオガエルやで！」天然記念物にもなっているところもあるらしい。
深夜、このお方も、心地よい鳴き声で『人間になりてえ～」と歌ってるのかな。

山紫陽花の愛姫や紅や、墨田の花火が、花を添えて、梅雨時のいい気分。

北海道が36度とは、びっくりや。おかしいなあ。
京都も梅雨入りで、真夏日から一転。
毎日寒くて、夜はアトリエでは、セーターを着込んでる。
やっと、野菜もしっかりでてきて、空芯菜も伸び出した。
雨がやんだ合間に、焼却炉の修理、キュウリやナスやトマトの支柱立て、
20日に迫った、展示会の案内状宛名書き、素焼き、作品づくりと、相変わらず昼夜逆の暮らし。

ぼろ小屋の仕事場に居る間に、何匹かの猫さんが、我が母屋に侵入してるようや。
あわてて、飛び出したのを目撃。まあ、にぎやかでいいか！

毎日、真夏日が続き、アトリエの野菜の苗も、
今にも、ひからびそう。カラカラの土に立って、いっぱい水をほしがっている。
雑草の中の真っ白いマーガレット達に、いろんな蝶が踊っている。



梅花ウツギが、真っ白い花をつけた。空木(うつろな木）といわれるウツギ。
なんとなく、純白の花の空洞が、真夏日の光で、うつろにみえてきた。
ドクダミも毎年真っ白い八重の花びらをあちこちにみせてくれる。
真っ白い雪を頂く富士山を拝んで帰って、気分一新、
比叡山のアトリエで、白い花を愛でながら陶土に向かってる。