京都・左司馬の河童さん日記

石川県七尾での展示会も後一ヶ月を切った。
どうも。日程が曖昧で、最終確認したら、さじま通信で書いた日にちが間違っていた。
９月26日からとすっかり勘違いしてたけど、25日水曜日からやった。
案内状は、訂正できたので、いま印刷中。
制作追い込みの時期の合間をぬって、今週は、義姉のお見舞いに鳥取へ。
元気な様子に、ほっとして、河童母さんの実家へ一泊。
義弟夫婦がいつも、たくさんの野菜を京都へと準備してくれる。
珍しい白茄子、白ゴーヤやカボチャ、カラーピーマン、さつまいも、トマトなど・・・。



秋空の様な澄み切った空気のなか、少しの気分転換ができた。
帰り途中、福知山のある施設内のギャラリーに立ち寄った。
素敵な空間に、河童さんや器を展示してある。
居心地良さそうな河童さん達やった。

アトリエは、この二三日、夜は、ぐっと冷え込んで、先週との急激な気温差に
体がついていかんけど、再度気を引き締めて頑張りましょか。

今週は、アトリエで窯焼きの連続。
夕方から、雲行きが怪しくなって、遠くで雷が聞こえて、
少しだけのシャワー。
東京や、東北は、凄い豪雨らしいけど、四国やこちらは朝から、まだまだ猛暑。
湿気を含んだ暑苦しい空気と窯から浴びる温度で、今日も脱水症状気味。
そんな中、次々と新しい作品が、生まれて来た。
大きな作品と、小さな可愛い作品達のなかで、
河童さんの仲間のいきものたちも焼き上がって、河童母さんもニンマリ。
七尾での、久しぶりの展示会に向けて、ギリギリまで、ニンマリとガックリが続く。

窯の温度は、1192度。
窯のまわりに近寄るだけで、ボーとしてくる。
1230度ぐらいまで上げて火止め。
中の様子を、色見穴から覗きながら火止めの加減を見る。
夏の窯焼きは、深夜でも暑さが応える。
毎回、グラフをつけながらの窯仕事やけど、
同じデータは、一度も無い。
河童さんも、器もこの中からみんな違って出てくるのが、おもしろい。

一乗寺の自宅と、岩倉のギャラリーの前は、緑一面
稲穂が垂れてきた 。稲刈りの時期、９月ももうすぐや。
実る程、頭を垂れるのは、稲穂やけど、人間さんは、
頭を垂れるより、仰向くヤカタが多い。
河童さんも、しっかり実を入れて、稲穂の様に謙虚にならんとなあ。

アトリエも、しっかり秋の味覚が垂れ下がって来た。

昨日、窯の裏側に、大きなアシナガバチの巣を発見、
布を巻き付けた棒の先に、灯油で火をつけて、恐る恐る駆除。
大きな蜂が、次々帰ってくる。『おーこわ！』
ベランダには、とっくりを逆さにしたような形の大きなスズメバチの巣が・・・。
「河童さんの陶器より、うまくできてるなあ・・」と感心してる場合か！
あいにく、蜂さんは、お留守の様なので、すこし様子を見てみよう。
昨日の深夜から窯に火入れ。

補水剤飲みながら、今日の深夜までつづく。

夏空にもう黄コスモスが一輪咲いている。
いつもより、赤く、鮮やかでドレッシー。
緑の中に風に揺れて踊っているようや。
今日は、送り火、京都五山に火がともった。
今年は、静かに自宅で・・、と思いながら、
やっぱり、比叡平から帰るのは、深夜になりそう。
お盆の終わり、河童さんも今年は、いつになく、亡き者のことを憶う。

アトリエは、今、オクラやゴーヤが次々とできている。
最後のスイカを、カラスに狙われないうちに、母さんが穫って来た。
「やっぱり、まだ少し早かったか』
「切ってみないと判らへん」毎年、こんな会話ばっかりやけど、
水分補給にあっさりとした甘味で、涼味一番。

今日も、アスフアルトの下界の道路は、河童さんにはこたえる。
自宅や、ギャラリーのコンクリートの建物は、熱気もムンムンで息苦しい。
やっぱり、グリーンカーテンに埋もれたアトリエが、夜もひんやりとして快適や。
お盆もじっと、隠れ工房で涼しい深夜まで、お仕事や。

連日四国四万十では、40度を超す、異常な気温。
京都でも、気分が悪くなる程の暑さが続いてる。
なんと、車の中の温度計が、47度！
ギャラリーの前のメダカも、茹でメダカになって浮いていた。
河童さんのお皿も帽子をかぶっても、もう限界や。

今年も12日、お盆のお寺さんのお参りの日。
昨日から、しっかり掃除をして、お供え物を飾って、
お迎えの準備も完了。16日の送り火まで、
アトリエと自宅を行き来しながら，お盆を過ごす。
今日も、自宅は、コンクリートの家やから、
熱をもって、サウナ状態。
朝からガンガン照りつける太陽の中を、
住職も汗を拭きながらのお参りやった。

午後から、またアトリエに戻ると、
盆の間、火を絶やさないという事から、お供えする、ほおずきが一つ静かにできていた。
次の世代にも、つないでいけるんやろか、先祖を敬う心と行事。

昼間は、さすが、比叡山の中腹でも、この暑さでは、頭がボーとする。
毎日、記録的な猛暑と、大雨のニュース。
大地震の誤報も飛んで来たり、海は、汚染水の流出で東電も気象庁もてんやわんや。
地球の上の人間さん，頭冷やして、自然の大切さを考え直さんと，おかしなことになって来た。
空を仰ぎながら、暑さで息切れ父さん。
河童母さん、それでも一日中、真剣に土に向かってる。