亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

もうやめようか。

2023-09-07 | 能楽
敬老の日に発表する部分を練習しました。
私が受け持ったのは「鞍馬天狗のワキ(東谷の僧)です。時は春、所は山城国鞍馬山。鞍馬山の桜が今は盛りと聞き、花見に出かけました。

時間が限られているので出足の部分1P~6Pだけです。
私の出番はたったの8行だけです。その後すぐ例の小謡「花咲かば~」になります。
 「先生どうですか。総評を聞かせて下さい。」という人がいた。
先生は困ったような顔して。仕方なさそうに評価をして下さった。
「ワキですが、ちょっと、・・・・・・・」
手を大きく上下に振ってなんとかいった。
耳の悪い私には、よく聞こえなかったが、どうやら声が高さのことをいっているらしい。
その後「耳が悪いから無理もないと思うが、私たちの中にも(嘱託会)耳の悪い人がいておかしな謡い方をしている人がいる。一応補聴器をつけてはいるんですがね。歳をとっているとね~。本番の時は誰も意見しない。」
 と、自分の言ったことについて言い訳するようなことを言う。私の謡い方を批判したことに対して気を使っているようだった。
先生の耳にはそんなように聞こえたんだ。と思うとなんだかはずかしくなって「みんなの前で恥をかいているのだ。もうやめてしまおうか」なんて落ち込んでしまった。
確かに私の声の音の高低の差が大きすぎるらしい。自分ではまともに謡っているつもりなのだが。
口の中では十分声を作っているつもり。だが、それがそのまま外には出てこないのだ。どうしても自分の声を自分でセーブしてしまうようだ。それをかばうために必要以上に声を高くしてしまうのだ。
先生の声を聞いていると、やはり結構高い声を出している。でも、他の声も同時に出して打ち消しているのである。いわゆる太い声というやつ。お腹の底から絞り出すように声を出す。
 それはなまやさしいものではない。
やはり場数を踏まないと出せない声である。
多くの人と接して自信をつけないと、そうすれば、自分の声に自信が持てるようになり、謡(うたい)らしい声が出るようになるのだ。
録音機で自分の声を確かめながらつくづくそう思う。

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1 コメント

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Unknown (みゆきん)
2023-09-07 14:25:01
頑張って
応援団のみゆきんより♪

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