亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

暑い

2018-08-22 | 能楽

焼き付きそうな暑い日、今日は謡曲の日。水曜日というのはどうも印象に残らない。うっかり謡曲の日を忘れて行かないことが多い。今日は忘れないぞと自分に言い聞かす。街路の掲示板37度を表示している。

今年の最高気温などだろうか。

9月の敬老の日にはみんなの前で下手な謡を披露することになった。団体で謡うのでたいしたことが無いのだが、謡を中断して10年にはなろうか。まるで謡い方を忘れてしまってはたしてみんなと声をそろえることううが出来るのだろうか。レコーダーに録音して聞いているがさっぱり謡になっていない。

きょうは「鉢木」を教わった。42ページもある長い曲だが内容のある謡である。

時頼が大雪の中で一夜の宿を取った。名も知らぬ旅人を誠意を持って接待した。感じ入った時頼は名を尋ねた。

自分は佐野の源左衛門だと開かし 「今にてもあれ鎌倉に大事有れば、ちぎれたりともこの具足取って投げかけ。錆びたりとも長刀を持ち。痩せたりともあの馬に乗り。一番にはせ参じる。」と啖呵をきる。さて時頼は鎌倉に帰り、諸侍に招集をかける。源左衛門は痩せ馬にムチ打ち馳せ参ずれども、遅れ立ち、首をとられるを覚悟で時頼の前へ出る。時頼は首を刎ねるどころか、世話になったとお礼を言い所領を元に戻すことを約束してくれた。というのが粗筋。この威勢のいい言葉がいい。

敬老の日に披露するのはこの曲ではない。小袖曽我と花月らしい。恥をかかないように一生懸命に練習しなければ。

 

夕べ、我が家の犬が生意気にも人間並みに鼾をかいていた。犬も一丁前にイビキをかくんだな。

 

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