亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

蝉丸 

2021-06-29 | 写謡
天皇の子として生まれながら盲目のため皇室から追い出された皇子がいた。その皇子を同じく追い出された姉が訪れた。

天皇の子でありながら盲目のため蝉丸は逢坂山に捨てられた。

これも戒行を怠ったため仕方がない。
今まで立派な御殿住まいだった蝉丸は逢坂山で与えられたのは野ざらしの藁屋だった。
そこへ、同じく天皇家から追い出された姉の逆髪がやってきた、彼女の髪は立っており、いくら櫛で梳いても下には下がらず子どもたちからも笑いものにされていた。
藁屋の中から懐かしい琵琶の音が。もしやそれは弟宮の蝉丸では、と声を掛けた。
二人は再開を果たして喜んだ。

でも、いつまでもそこにいるわけにもいかず、やがて姉宮は藁屋から去っていく。
「村雨」とは梅雨の雨のようにしとしと降る雨かと思った。
辞書で繰ると。「しきりに強く降ってくる雨。」と、出てていた。
そんな中で、蝉丸は一人で暮らさなければいけなかったのだ。
頭の悪い私は一つの謡を理解するのに10回以上読み返さなければ内容が理解できない。写謡をやるようになってから能楽に対する考え方が変わった。
ただ、みんなと声を合わせて謡うだけでは能楽の世界は理解できない。
ツバメがいるよ。
もう何年も留守にしていたツバメの巣。
壊してしまおうかたと思った矢先に、巣の中からかわいい雛が顔を出した。
「4匹はいるかな。」と家内は言う。
もう少し遅かったら壊されていたかもしれない。
コメント (1)
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