亀の川登

難聴に苦しむ男の日記帳。

黒塚

2021-02-27 | 写謡
今年の冬は雪が多く朝の散歩も長靴履き、靴が悪かったのか靴づれが出来ていつものところまで登れなかった。平地に雪が無くなっても山の中は雪が残っていて奥まで行けない。
天気もよくなってようやくいけるようになったが、
雪の重みであっちこっち竹がお辞儀していて思うようには進めない。
黒塚の課題でブログ記事を書こうと、昔収録したカセットテープを引っ張り出した。生徒さんの声、上手だなと思って聞いていたが、次に懐かしい先生の声を聞いた。さすがに先生だけあって上手だった。最後にfm放送のテープを聞いた。全然違っていた。さすがにプロは違うなと思った。

              黒  塚
 四五番目 / 季 秋 / 所 岩城國安達原 / 稽古順 入門
作者 禅竹氏信(一書近江能)/ 典據 拾遺集、大和物語等に依りて作る。
ワキヅレ(同行山伏) / シテ(前・賎女。後・鬼女) / ワキ(阿闍梨祐慶) 
 ワキ、ワキヅレ次第「旅の衣ハ篠懸乃。旅の衣ハ篠懸乃露けき。袖やしおるらん ワキサシ「是ハ那智の東光坊の阿闍梨。祐慶とハ我が事なり ワキヅレ「それ捨身抖擻の行體ハ。山伏修行乃便りなり ワキ「熊野の順礼廻國ハ。皆釋門の習ひ、なり ワキ、ワキヅレ然るに祐慶此間。心に立つる願あって。廻國行脚に赴かんと 道行我が本山を立ち出でて ワキヅレ「我が本山を立ち出でて ワキ、ワキヅレ分け行く末ハ紀の路潟塩崎の浦をさし過ぎて。錦の濱の折折ハ猶しをり行く旅衣。日も重なれば程もなく。名にのみ聞きし陸奥の。安達が原に着きにけり安達が原に着きにけり ワキ詞「急ぎ候程に。これハはや陸奥安達が原に着きて候。あら笑止や日の暮れて候。此のあたりにハ人里もなく候。あれに日の光の見えて候程に。立ち寄り宿を借らばやと存じ候 シテサシ「げに侘人の習ひ程悲しきものハよもあらじ。かかる浮世に秋の来て。朝げの風ハ身にしめども。胸を休むる事もなく。昨日も空しく暮れぬれば。まどろむ夜半ぞ命なる。あら定めなの生涯やな ワキ詞「如何にこの屋の内へ案内申し候 シテ詞「誰にて渡り候ぞ ワキ「是は廻國の聖にて候。一夜の宿を御貸し候へ。シテ「餘に見苦しく候程に。お宿は叶まじ ワキカカル「いかや主聞き給へ。我等初めて陸奥の。安達が原に行き暮れて。宿をかるべき便りもなし。願わくハ我等を憐みて。一夜乃宿を貸し給へ シテ「人里遠き此邉の。松風寒き芝の庵に。いかでお宿を参らすべき ワキ「よしや旅寝の草枕。今宵ばかりの假寝せん。唯々宿を貸し給へ  シテ「住み馴るる我だにも憂き此の庵に ワキ「唯とまらんと柴の戸を シテ「さすが思えば痛わしさに 「さらば留まり給えとて樞を開き立ち出ずる。異草もまじるかやむしろ。異草もまじる茅むしろ。うたでや今宵敷きなまし。しひても宿をかり衣かたしく袖の露深き。草の庵のせハしなき。旅寝の床ぞ物憂き旅寝の床ぞ物憂き ワキ詞「故宵のお宿返す返すも有難うこそ候へ。又あれなる物ハ見馴れ申さぬ物にて候。これハ何と申したる者にて候ぞ シテ詞「さん候あれハわくかせ輪とて。我等如き乃賤しき賤の女乃営む業にて候 ワキ「あらおもしろやさらば夜もすがらいとなうで御見せ候へ シテカカル「げに愧かしや旅人の。見る目もはぢずいつとなき。賤が業こそものうけれ ワキ「今宵とどまる此宿の。主の情深き夜の シテ「月もさし入る ワキ「閨乃内に 地次第「麻草の糸を繰り返し。麻草乃絲を繰り返し昔をいまなさばや シテ「賤が績麻乃よるまでも 地「世渡業こそ。物憂けれ シテ「あさましや人界に生を受けながら。かかる浮世に明け暮し。身を苦しむる悲しさよ ワキ、ワキヅレ「はかなの人乃言の葉や。先づ生身を助けてこそ。仏身を願ふたよりし。身を苦しむる悲しさよ もあれ 「かかる浮世にながらへて。明け暮れひまなき身なりとも。心だに真の道にかなひなば祈らずとても終になど。仏果の縁とならざらん クセ唯これ地水火風の假に暫くもまとハりて。生死に輪廻し五道六道に廻る事唯一心乃迷ひなり。およそ人間の。あだなる事を案ずるに人更に若き事なし終にハ老となるものを。かほどはかなき夢の世をなどやいとハざる我ながら。あだなる心こそ。恨みてもかひなかりけれ 地ロンギ「偖そも五條あたりにて夕顔の宿を尋ねしハ シテ「日蔭の糸乃冠着し。それハ名高き人やらん 「賀茂のみあれにかざりしハ シテ「絲毛の車とこそ聞け 「糸桜色も盛りに咲く頃ハ シテ「来る人多き春の暮-地「穂に出づる秋の糸薄 シテ「月によるをやまちぬらん 「今はた賤が繰る糸の シテ「長き命のつれなきを 「ながき命のつれなき。思ひあかしの浦千鳥音をのみひとり鳴きあかす音をのみひとり鳴きあかす シテ詞「いかに客僧達。餘に夜寒に候程に。焚火をして当て申さうずるにて候。暫く御待ち候へ ワキ詞「御志ハ有難う候へども。夜陰と申し殊に女性の御身として。思ひもよらず候 シテ「いやわらハハいつも通い馴れたる山路なれば苦しからず候へ ワキ「さらば軈て御帰り候へ シテ「なううなうわらハが帰らんまで。此閨の内ばし御覧じ候な ワキ「さやうに人の閨などを見る客僧にてハなく候 シテ「此方の客僧も御覧じ候、な ワキヅレ「心得申し候(中入)ワキカカル「ふしぎや主乃閨の内を。物の隙よりよく見れば。人の死骸ハ数知らず。軒とひとしく積み置きたり。膿血忽ち融滌し。臭穢ハみちて膨脹し。膚膩悉く爛壊、せり。如何様これハ音に聞く。安達が原の黒塚に。籠れる鬼の。住かなり ワキヅレ「恐ろしやかかる憂き目を陸奥の。安達が原の黒塚に。鬼こもれりと詠じけん。歌の心もかくやらんと ワキ、ワキヅレ心も惑ひ肝を消し ワキヅレ心も惑ひ肝を消し ワキ、ワキヅレ行くべき方は知らねども.足に任せて逃げて行く足に任せて逃げていく 後シテ詞「如何に客僧とまれとこそ。さるにても隠し置きたる閨の内を。あさまになされ申しつる。恨みの為に来りたり。胸を焦がす焔ハ。咸陽宮の煙。ふんぷんたり 「野風山風吹き落ちて シテ「鳴神稲妻天地に満ちて 地空かき曇る雨の夜の シテ「鬼一口に喰わんとて 「歩み寄る足音 シテ「振り上ぐる鐵杖のいきほひ 「あたりを拂っておそろしや (イノリ)ワキ「東方に降三世明王 ワキヅレ南方に軍吨利夜叉明王 ワキ「西方に大威徳明王 ワキヅレ「北方に金剛夜叉王 ワキ「中央に大日大聖不動明王 ワキ、ワキヅレ「唵呼嚕呼嚕旋荼利摩登枳。唵阿毘羅吽欠娑婆呵。吽多羅、タカンマン 「見我身者発菩提心見我身者発菩提心聞我名者断悪修善。聴我説者得大智恵。智我身者即身成佛。と明王乃。繋縛にかけて責めかけ責めかけ。折ふせにけりさてこりよ シテ「今までハさしもげに 今までハさしもげに。怒りをなしつる鬼女なるが。忽ち弱り果てて。天地に身をつづめ眼くらみて。足もとハよろよろと。ただよひめぐる安達が原の。黒塚にかくれて住みしもあさまになりぬあさましや恥ずかしの我が姿やと。いふ声ハ猶物凄じく。いふ聲ハなほすさまじき夜嵐の音に立ち紛れ失せにけり音に立ちまぎれ失せにけり。
謡には強吟、弱吟と節がつかない言葉の部分がある。それをパソコンで編集するとき色分けをしてみたが、ブログ編集画面にコピーしたら、苦労して色を入れたが全部消えていた。写真にして乗せると綺麗にならないので何とか頑張ってやってみたが無駄だった。
黒塚は熊野那智の山伏が修行のため陸奥に行った時、一夜の宿を借りたがまでは良かったが、そこに住んでいたのは人を取って喰うという怖い鬼の棲家だった。驚いて逃げようとしたが、鬼婆に見つかってしまった。必死に数珠をもんで呪文を称え何とか助かった。
数珠を揉み必死で念誦するところのセリフだ。辞書を繰っても出てこない字があった。

コロナ感染者感染者がようやく下火になったが、どういう訳か石川県だけが増えた。
人間の頭には大脳と小脳があり、大脳は命令するのが役割で、直接体の筋肉は動かせないそうだ。身体に直接命令を伝えることのできるのは小脳であり大脳ではない。その小脳は、嫌なことに慣れるという性質を持っているようだ。
「この前みんなで大きな声を出して騒いでいたけど何ともなかったじゃないか」。とかなんとかで大脳の言うことを聞きません。それがコロナ禍を収束させない主な原因だ。人口10万人に10人とと言うとパーセントにしたら何%かな。1万人に1人。宝くじに当たるようなもの。私たちの周りにはウイルスというものはほとんどいないのである。それを小脳君が学んだら、もう大脳君がいくら頑張ってもだめ❕。そんな確率の少ないものを何で騒ぐのだろう。
それは流行があまりに早くそれを治す薬の研究が追い付いていけないからだ。無症状の人が多く。感染していても誰も気づかないが、一度悪化するとアッというまに重体になってしまい下手すると死に至るという怖い病気。
素面の時は、コロナ感染には気を付ける人も、一度アルコールが入ってしまうと気が大きくなり「コロナ何てくそくらえ‼」。となり気に掛けなくなる。
どうやら一杯入りそうなところでコロナが流行っているような気がする。お酒を禁止にしたらかなり感染者が減るのではないか。と思う。
今日も県内で4人出た。お隣の県では出ていないのになぜ?。
  

コメント
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