【１９日】 暑いスペイン

Cabo da Roca～Farpa（Portugal）

　

　

リスボン市内に向かう海岸線で市民マラソン大会があり、強制的に迂回させられた。と言ってもこちらに行けと指差すだけで、迂回路の看板は何もない。しかたなく、前のスペインナンバーの後を付いたら、元の道に戻ってしまった。自力で迂回路を探そうとしたら、完璧迷子に。最終的にはガソリンスタンドであった人が、ベレンの塔まで案内してくれた。街中をまともに走れたためしがない。方向音痴以上のレベルだ！

　

【ベレンの塔】潮位を利用して、政治犯を拷問にもかけたそうです。恐ろしい事を次から次えと考えるのは、人間だけでしょうネ

　

　日本は１５４１年に発見されたんだそうです。余計なお世話ですが……。

リスボンから少し南部に向かうと、今までの緑豊かな景色から一変し、焦げ茶色に染まった風景になってきた。全ての草が焦げ茶色で、マッチで火をつけたらメラメラと音をたてて燃え上がりそうな気配だ。しかも暑くて、ジャケットを脱ぎたい程の気温になってきた。脱げば不足の転倒時には大怪我をする公算が大きいし、着衣していれば暑いし……。

　

キャンプしたFaspaでの光景。城砦の中は住居になっていました。時の流れが全く異なっている雰囲気でした。

【１８日】 ロカ岬近くで３連泊

Cabo da Roca

何となく出発する気になれず、３連泊することにした。ロカ岬に行ったり、海岸を散歩したり、キャンプ場のプールで泳いだりして１日があっという間に過ぎた。４ケ月ぶりの泳ぎでは、息苦しく息継ぎが旨く出来なかった。こんなはずではないのですが……。

　

第2ステージのシールが欲しかったが、岬の売店でも街中でも入手できなかった。ならばと、近くのスーパーのThiagoさんにサインをお願いした。何かの買い物の時、これから南米に行くんだと話したらブラジル出身の彼は喜び、以後店に顔を出すたびに南米の話題に弾んだ。あと二つ、南米と北米のシールを貼付できたら、最高です。

　

　

テントのご近所さんであるドイツの青年達と、夜は近くの食堂でカレーを食べた。母国語以上に流暢な英語を話し、興にのるとドイツ語に戻ったりと、聞いていても楽しい。年少のころから英語教育が始まっているので慣れているとのこと。羨ましい。【手前左から時計周りに、Maria、Franziska、Lina、Me、Dario、Vincent】。どの国の若者もそうであるように、彼らも日本に憧れを持っていた。日本に来るなら、春か秋がいいよと言ったけど、実際の日本を見たら、どう感じるのか心配でもあります。

【１６－１７日】 ここに陸尽き、海始まる……

「20100916-0917」GPS記録をダウンロード

　※Cabo de ROCA →Cabo da ROCA が正解です。読み替えて下さい

１６日はほぼ一日高速道路を走り、積年の夢、第２ステージ目標地でもあるロカ岬に午後５時３１分辿り着いた。自宅から約2万７千Km、４ヶ月、ユーラシヤ大陸を走りきりました。ご褒美として、ワインで乾杯です。

　

皆さんに寄せ書きして貰った還暦Ｔシャツを着た瞬間、またガッツポーズをしちゃいました。お許しの程。私自身は、嬉しくてしかたがなく、こんな方法でしか表現できませんでした。バイクトラブルに悩まされ、見知らぬ人の温情に頭を下げ、新たな出会いに歓喜し・・・・・・。

　

　

我が相棒、佐藤さんも同行二人。１６日は乾杯を忘れましたが、翌１７日はワインで乾杯をしました。『来たぞーーー』。

　

時々癇癪を起こし、ご主人の命令を無視する、我がＤＪＥＢＥＬ２５０ＸＣも素直にロカ岬を見ています・・・。 ここが痛い、あそこが痛いと口を利いてくれると助かるんだけどなぁー。

　

ロカ岬で出会った、裕子さん(左）と実佳さんのお二人。中央は両手に花の私ですヨ！。観光案内所で到着記念証明書を申し込んでいた二人、ウムッ日本の人と思い、心臓がドキドキしながらも（？）、意を決して声を掛けました。飛行機便とホテル予約以外は自由行動で、フランスやスペインをツアーしているのだそうです。無事、日本に帰れましたか？

　

１７日再度訪れたロカ岬での、ポルトガル白バイ軍団。ＢＭＷを中心とした構成でしたが整備状況が悪く、サビバビバイク軍団でした。中に私が欲しい、Ｒ８０が・・・。イイナー。