道北へのアクセスが多かったこれまでの北海道の旅。今回は道東方面へ向かう。廃線となった根北(こんぽく)線と標津線の遺構探しとヨード温泉を楽しむ、プチ道の駅スタンプラリーが主目的かな?
【清里町のサクラの滝】
以下は現地掲示板から要約
ヤマメがサクラマスとなって戻り6月下旬から8月下旬、日中の温かい時間帯に写真のようなジャンプする姿が見られます。
✽一人静かに滝登りを見ようと、翌早朝小雨の中再訪するが、1匹しか見られませんでした・・・
【上士幌町の旧国鉄士幌線「タウシュベツ川橋梁」】
十一連アーチ橋梁、地上約10m、全長130m.。ダム湖の水位変化で見え隠れするため、「幻の橋」と言われてる。いつ崩落してもおかしくない程傷みが激しいです。
※7/2新聞報道では、中央部の壁の一部が比較的大規模に崩落しているのが6月30日までに見つかったそうです
【斜里町越川の根北線越川橋梁】
正式名称は『第一幾品川橋梁』、愛称「越川橋梁」。昭和14年着工完成、無筋のコンクリートで造られた十連アーチ橋梁、地上20m、全長147m。国道244号線開通工事で邪魔になり2つのアーチ部分が撤去され分断されてしまった。橋脚下部に登録有形文化財のプレートがある。
この橋梁は根北線廃止に伴い一度も使用されていない。
【標津線(厚床支線)木造の奥行臼駅舎】別海町指定文化財
昭和初期に開設された当時の形式の駅舎がそのまま保存されており、駅舎全体が文化財指定されている。廃線(平成元年4月30日)前の運賃表など当時の備品がそのままだ。駅の歴史や別海町の諸事情に詳しいボランティアの方から、沢山の話を聞くことができた。
線路から駅舎を望む。雪か風の影響を受けたのだろうか? 見事にイナバウアーしている(笑)
帰ろうとすると、記念にどうぞ! とピンバッチを頂きました。
ありがとうございます。
【西春別駅跡に建つ鉄道記念館】
標津線各駅で使用されていた工具類や部品等が展示されている。資料等の散逸を防止し後世に残すための処置であろう。
館内には標津線の開業から廃線までを記録したビデオが放映されている。かなりの力作で45分前後であったろうか、時間を気にせず一気に見てしまう。
【根室標津駅跡】
標津線終着駅の駅跡は公園になっており、ここは少し離れた場所にある転車台とD51。奥行臼駅のボランティアの方の話では、当時釧路高専の学生が一人でD51を動態保存に整備したそうで、今も継続して作業をしています。なお、動力はモーターに変更したとか。右のビニールハウスが車庫。転車台補修の資金はクラウドファンディングで募ったそうです。
【琵琶瀬湿原】
一面鮮やかな黄色一色の満開のエゾカンゾウを期待して、琵琶瀬湿原を訪ねる。展望台から見下ろし、一瞬間違いではないか? 信じられない!
なんと・・・。
湿原センターで尋ねると、6月初めに霜が降りたことやカンゾウは甘いので鹿が根こそぎ食べてしまったためだという。湿原内でごく一部咲いている場所を教えてくれる。それにしてもザンネンである。
【チンベ鼻の原生花園あやめケ原】
草原に放牧した馬は草を食べるが、何故かヒオウギアヤメだけは食べないので大群生したとか。草原から眺める海岸線は断崖絶壁の景勝地で、歩くだけで楽しい草原だ。
【晩成温泉】
太平洋に沈む夕日を見ながら温泉に入る、泉質は珍しい高濃度の「ヨウ化物イオン・通称ヨード泉」が含まれており、お肌ツルツルになる温泉だそうです。昨晩は駐車場に車中泊。朝はガスがかかり、かなり幻想的な世界を一時見せてくれる。
写真は車載した地デジアンテナを送信所方向に向け、受信テスト中。結果? 視聴不能。どうも操作手順に誤りがあったような・・・。
【道の駅スタンプ】
今旅でスタンプを、十勝13/15、オホーツク3/21、釧路・根室6/7の計22/43集めました(全道では22/125カ所)。
興味を示さず通過していた町も寄り道しスタンプを押印すると何となく\(^O^)/感があり、物品販売等を眺めることでその土地に親しみが増す様な気がします。次回も続けるつもり!
【オランダせんべい】
不思議なネーミングのロマンを感じさせる煎餅は、ネットで道東の資料収集時に見つけたのです。
江戸時代オランダから出島に伝来し、北前船で根室まで伝わり令和の時代まで継承された『オランダせんべい』(この話は嘘ですからネ)と、自分の中で想像を駆り立てられ、勝手に歴史を組み立ててしまった。
ならば根室に着いた暁にはと、製造元まで出向き買い求めたものです。全体に固めで少しづつちぎり何度も噛むと甘みが拡がり、ピーナツのように後を引く不思議な煎餅です。
皆さんも根室にお出かけの折は、是非お試し下さい。