日本ユーラシア協会広島支部のブログ

本支部は、日本ユーラシア地域(旧ソ連邦)諸国民の相互の理解と親善をはかり、世界平和に寄与することを目的とする。

日本ユーラシア協会広島支部ニュース2023年5月29日

2023-05-30 23:14:39 | 日記
日本ユーラシア協会広島支部ニュース2023年5月29日
【2023年度ロシア語能力検定試験】
第81回ロシア語能力検定試験(3・4級)は5月28日(日)終了しました。


【2023ひろしまフラワーフェスティバル】  2023ひろしまフラワーフェスティバルは、日程が6月10日(度)・11日(日)で開催に参加予定です。


【広島・セミパラチンスク合唱交流の旅】

2023年9月15日(金)~9月20日(水)6日間 成田、関空、福岡発着可

2023年9月15日・~9月20日・6日間[旅へのいざない]
 作詞家のなかにし礼さんは、「リメンバー」の発表記者会見の席上で、この曲の楽譜はマドンナにも、レディー・ガガにも、ポールマッカートニーにも送って、母国語で歌つてほしいと・・・、そして、作詞を依頼した佐藤しのぶさんは、手話をしながら歌って誰にでも意味が分かるように歌いました・・・そのお二人は病に倒れました。私はお二人の言葉と歌を人類への遺言と捉え、世界の平和を愛する人へのメッセージとして伝えたくなりました。
 そして、広島や長崎と同じ苦しみを持つ旧ソビエト連邦共和国時代に456回の核実験が行われたカザフスタンのセミパラチンスク(現セメイ)で「リメンバー」を歌って、世界に核兵器廃絶を訴えるさきがけの合唱交流を行う準備を整えました。この度はその試みに、広島からいつも力強い発信を続けていらっしゃる高田龍治先生のご賛同をいただき、音楽監督として、ご同行をいただくことになりました。
 つきましては、全国からご参加していただきやすいように、成田、関空、そして、福岡の三か所から発着していただき、ご参加いただきやすくいたしました。何卒、今回の主旨にご賛同いただき、カザフスタンで第一回目の反核合唱交流にご参加くださいますようお願い申し上げます。
米詳細は同封のリーフレットをご覧ください。
後援:日本のうたごえ全国協議会、日本ユーラシア協会広島支部
【ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクトのとりくみ紹介】
セミパラチンスク訪問 8月25日~9月2日の日程で行われます。
【第51回 全国ロシア語コンクール】
開催日時 2023年7月9日 場所 東京ロシア語学院
申し込み期間 6月1日~19日 http://jp-euras.org/ja/

【初めて地球を一回りした日本人~石巻若宮丸物語:第12話 阿部和夫】
四人の漂流民 長崎へ
 ナジェージダ号が、日本に向かう前に最後に寄港するのは、ロシア領カムチャッカ半島にあるペトロパブロフスクでした。レザーノフは、ここで善六を下船させることにしました。キリスト教を禁ずる日本に、ロシア正教徒となった善六を同行することで問題が生ずることを恐れたのです。
 明日はナジェージダ号が日本に向けて出港するとなったその夜、善六は別れがつらく、帰国する四人の船室に泊まり込み、朝を迎えるまで語り合いました。それでも名残は尽きず、出港の時は、船を雇い港の出口のはるか遠くまでナジェージダ号を追いかけました。
 文化元年(一八〇四)九月六日、ナジェージダ号は、長崎港入り口に碇泊しました。やがて役人を乗せた舟が近づき、何処の船であるか尋ねられました。津太夫はかねての打ち合わせ通り、船べりから「私ども日本人四人をお国に届けるために参上したおろしやの船でございます。」と大声で叫びました。
 三時間程経つと、大きな船に乗ってきた長崎奉行所の役人と通詞等が、オランダ人を伴いナジェージダ号に乗り込んできました。来航の目的を尋ねられたレザーノフは、日露の友好関係を証明するため、ロシアに漂着した日本人を返還し、永遠の友好関係を結ぶための公式手続きをし、お互いの利益のために通商関係を確立する事を、皇帝陛下から委任されてきたことを述べました。
 役人は、四人の漂流民から生国は何処か、ロシアに漂着した経緯、十六人いた乗組員の内、四人しか戻らなかった理由等が聞かれました。現地で亡くなった者が三人でしたと事実のまま話しますが、残りの九人が改宗したことは隠して、出発の時までに間に合わなかったと誤魔化しています。
 役人は、レザーノフに二つの要求をしました。船に積んである火薬を日本側に引き渡すことと、乗組員の武器を引き渡ことです。レザーノフは火薬の引き渡しは承諾しましたが、武器については拒否しました。役人は、オランダ人に命じて説得させますが、レザーノフは断固として受け入れませんでした。長い間やりとりが続きますが、何処までも平行線で改めて協議することになり、入港した日の交渉は深夜まで続きました。
【「映画『氷雪の門』への考察(23回目)】[北海道新聞2017年12月30日号1面より(その1)千島列島、南サハリンの占領。]

「ソ連四島占領 米が援助」「艦船貸与、兵訓練・・・極秘合同作戦」「45年2~9月」
[根室]
 1945年8、9に行われた旧ソ連軍による北方四島占領作戦に、米国が艦船10隻を貸与していたことを、根室振興局が米国とロシアの専門家による研究成果などを突き合わせ、あきらかにした。米国はソ連の対日参戦に備え、大量の艦船の提供だけでなく、ソ連兵の訓練も行っており、米国の強力な軍事援助が四島占領の背景にあったことが浮かび上がった。(2面=米国にも責任)「ソ連の独断ではなかった 北方領土問題の経緯に詳しい和田春樹東大名誉教授の話」
 北方四島占領を含む旧ソ連軍の対日作戦を米国が軍事援助していたことは、日本内ではほとんど知られておらず、発見と言える。四島占領はソ連が勝手に行ったのではなく、米ソをリーダーとする連合国の作戦として行われたということを示している。
[解説]四島問題米国にも責任 旧ソ連による四島占領において、米国が軍事援助をしていたことが分かり、北方領土問題の責任の一端が米国にあることが示された。(1面参照)米国は、日米開戦から表明していた「領土不拡大」の原則を曲げて、千島列島を取引材料に持ち出し、同じ連合国だったソ連から対戦の確約を取り付けた。さらに今回の根室振興局の調査で明らかになったように、極秘プロジェクトを発動させて大量の艦船を提供し、ソ連兵の訓練を国内で引き受けてまでソ連の対日戦争を支援した。戦後、米ソ関係が悪化し東西冷戦時代に入ると、親米反ソ路線をとった日本は四島返還を強く求め、「領土問題は存在しない」と主張するソ連と鋭く対立。米国は日本の主張を後押しする立場を取ったとはいえ、北方領土問題の発端に深く関与していた責任は、ソ連側に匹敵するほど矢きいと指摘せざるを得ない。旧ソ連を継承するロシアは今、領土問題の解決に当たり、日米安保条約の存在を問題視している。北方領土の元島民と根室市などの隣接地域は、米口の両大国のはざまで翻弄され続けている。




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日本ユーラシア協会広島支部ニュース2022年4月19日

2023-05-07 21:48:09 | 日記
日本ユーラシア協会広島支部ニュース2023年4月19日
【2023年度ロシア語能力検定試験】
 2023年度ロシア語能力検定試験の試験日程
●第81回ロシア語能力検定試験 (3・4級のみ)2023年5月28日(日)
●第82回ロシア語能力検定試験 (1・2・3・4級)2023年10月28日(土)・29日(日)

【2023ひろしまフラワーフェスティバル】
 2023ひろしまフラワーフェスティバルは、日程が6月10日(度)・11日(日)で開催に参加予定です。

【初めて地球を一回りした日本人~石巻若宮丸物語:第11話 阿部和夫】
 露日辞書と露日会話帳の作成
 長い航海の途上,レザーノフと善六は,お互いの国の言葉を学び合っていました。その成果は二つの書物となって完成します。
 一つは,「日本語学習の手引き~アルファベット,初級文法,会話~」です。レザーノフは,日本政府との交渉を目的にして,予測される様々な場面を想定して作られた会話帳です。と同時に,その作成に協力して日本語を話す善六の出身地,彼の生活そのものからにじみ出てくる会話は,当時の石巻の様子を現すものでもありました。一例を挙げれば「お早うございます」に対応する日本語として,善六は「今朝(こんちょう)は良い凪(なぎ)でござりまする。」と応えています。石巻の千石船の水主らしい挨拶です。
 二つ目は,「ロシア語アルファベットによる日本語辞書」です。約三五〇〇の単語を含むこの辞書は,十八世紀末の石巻の方言が,ロシア文字で表現されている所に大きな意義があります。当時の石巻の言葉の研究には大いに役に立つものと考えられます。善六は,ロシア語の日常会話はある程度上達していても,ロシア語の文法までは知識が及んでいなかったと見え,重要な単語の欠落や品詞の混乱が見られます。また,「権力」や「歴史」等の抽象的な言葉の翻訳にはこたえられないものもありました。これ等のことから,辞書作成過程でのレザーノフの苦労がしのばれます。
 その辞書に記されたロシア語を「」書きに,それに対応する日本語として記された言葉を()書きにして幾つかの具体例を紹介します。
 ・「恥知らずな」(義理工面がござらん)
 ・「妊婦」(身持ちの女) 
・「部屋」(座敷)
・「村」(在郷)
・「馬鹿女」(はんか) 
・「朝食」(茶の子) 
・「つむじ風」(かまいたち)
・「寄生虫」(すばこ) 
・「馬のたてがみ」(馬のしだけ)
 この二つの書物は,手書き原稿のまま現在のロシア科学アカデミー東洋研究所サンクト・ペテルブルグ支部に保管されていました。現地でもその存在が殆ど知られていなかったのを,大島幹夫氏が発見し,東北放送がマイクロフィルム化して日本に持ち帰り,田中継根氏が翻訳して,東北大学の「東北アジア研究センター叢書第2号」として刊行されました。

【ウクライナ情勢 劣化ウラン弾】
 3月20日イギリスがウクライナに供与する「チャレンジャー2」に「劣化ウラン弾」を装備されるとの報道があった。
 ウラン(化学記号U)は、自然界に存在する物質の中で重く、放射能毒性と重金属毒性を持つ金属である。その同位体のうちで核分裂を起こすものは、核爆弾や原子炉の製造に利用される。天然ウランの同位体はU-238、U-235、U-234であり、核分裂性のあるUー235を天然ウランから抜いたものを「減損ウラン」または「劣化ウラン」という。
 劣化ウランは、第二次世界大戦中のマンハッタン計画による原爆開発のときから副産物として作り出されていた。原爆や原子力発電の「放射性廃棄物」である劣化ウラン(DU)がほとんど無尽蔵に取得できる。米国はすでに1950年代から劣化ウランの軍事利用の可能性に注目していた。タングステン(記号W)などと比較される。100万キロワットの軽水炉原子力発電所では毎年濃縮ウラン30トンが燃料として使用され、そのため天然ウランが190トン用意され、劣化ウラン160トンが生じる。全世界で毎年何万トンもの劣化ウランがたまる。ウランの比重(密度比)は、19.05、融点1132.3℃、モース硬度6.5。タングステンはそれぞれ、19.25、3422℃、7.5。ウランは数百度になれば自然発火する。粉末状にした場合、その燃焼温度は1500度を超える。焼夷性があり事実上焼夷弾である。衝突して燃焼した際には、一部はエアロゾルとなって大気中に拡散する。弾兵器用の劣化ウランは、ウラン金属から炭素を削減し、重量比0.75%のチタン(記号Ti)を混合して硬化させたもので作られる。戦車用の劣化ウラン砲弾は、発射後100メートル以内の地点でアルミニウム(記号Al)の装着物を取り外し、秒速1.5キロメートルの速度で進む。目標物に着弾すると、劣化ウラン貫通体は発火するが、溶解し始める。弾丸はそれによって鋭利化し、貫通能力を高める。最初に劣化ウラン兵器が実戦で使用されたのは、1973年のイスラエルのM60A1戦車によってであったと言われる。1991年湾岸戦争から、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、アフガニスタン、イラクで米軍、NATO軍によって大量に使われた。
 以降様々な健康障害が報告されるようになった。
 2003年3月2日広島で「NO WAR NO DU!」の人文字が書かれた(写真参照 イラク戦争を許すなと、世界の運動は広がる一方だ。窮地に追い込まれたブッシュを小泉政権は必死に支えている。しかし、この日本でも、3・2広島行動をはじめ各地で平和を求めて行動する人は続々と増えつつある。)

【グローバル.ヒバクシャ・カザフスタン代表団 「悲劇と運命」日本語訳本出版記念の集い】
著者紹介・絵画展示・対話・民族楽器演奏
 昨年2月に始まったロシアのウクライナ軍事侵攻により、核兵器使用の危険性が強まる現在、旧ソ連で唯一核兵器禁止条約を批准及び承認した国カザフスタンの代表が、ミパラチンスクの1949年以来続いた核実験被害をテーマにした小説「悲劇と運命」の日本語訳の出版発表と両腕のない画家カリプベク・クユコフ氏の作品展を開催するため来日することになりました。代表団を率いるのは、ソ連(当時)のセミパラチンスク核実験場の閉鎖のために闘ったネバダ・セメイ国際反核運動家たちです。カザフスタン代表団と共に核の問題を話し合い、反核の連帯行働を前進させましょう。ミパラチンスク(ソ連時代〕セメイ(現在の名称}
日時2023年4月28日(金)15:00-17:00
会場 広島平和記念資料館 地下1階 会議室(1)
〒730-0811 広鳥市中区中島1-2 電話062-241-4004(XM(総合案内)
プログラム・セミパラチンスク核実験の実態を伝えるドキュメンタリー動画上映
「悲劇と運命」日本語訳出版発表会 発表者 著者 サウレ・ドスジャンさん、通訳 翻訳者増島繁延さん
カリプベク・クユコフ氏の絵画展示/「悲劇と運命」の表紙原画も展示・ネバタ・セメイ反核国際運動カザフスタン代表団と交流・カザフの民族楽器ドンブラとコブス演奏
定員:先着150名 参加費:無料 問い合わせ先 TEL  082-575-1217 Mail  sasaki6847@gmail.com
主催:グロ一バル・ヒバクシャ・カザフスタン代表団交流実行委員会
構成団体 ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト WENET(広鳥市女性団体連会議)ANT-Hiroshima日本ユーラシア協会 安芸コスモスゾンタクラブ カクワカ広島 生協ひろしま
後援  在日カザフスタン共和国大使館              【連載記事は次号以降に。】


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