日本ユーラシア協会広島支部のブログ

本支部は、日本ユーラシア地域(旧ソ連邦)諸国民の相互の理解と親善をはかり、世界平和に寄与することを目的とする。

日本ユーラシア協会広島支部ニュース2022年11月29日

2022-12-17 21:19:40 | 日記
 日本ユーラシア協会広島支部ニュース2022年11月29日
【国際フェスタ2022】
11月20日(日)に開催された今年23回目の国際フェスタに参加しました。「国際フェスタ2022」の公募三事業のうち、国際協力バザー(民芸品)、ひろしま国際村〜世界の屋台の出店しました。

【今年度「ボルゴグラードの日」記念イベントの開催について】
                                         
                令和4年8月26日
日本ユーラシア協会広島支部
黒川   冨秋  様
                  公益財団法人広島平租文化センター
               国際部国際市民交流担当部長 向久保  亨
   令和4年度「ボルゴグラードの日」記念イベントの開催見送りについて
 拝啓 貴殿におかれましては、ますます御清栄のこととお慶び申し上げます。
 本年2月にロシアによるウクライナ侵略が始まって以降半年が経過しましたが、未だ終結が見通せない状況となっています。
 こうした中、広島市において、姉妹都市であるロシア・ボルゴグラード市との関係を断つことはしないとしても、当面は関連した市民を対象とした事業を開催することは、市民の理解を得ることが難しく、仮に事業を開催した場合、反対する市民による抗議などにより行事を円滑に実施できない可能性があることなど、総合的に判断した結果、令和4年度「ボルゴグラードの日」記念イベントの開催は見送ることを決定されました。
 当財団といたしましても、この判断を尊重し、本年度の同イベントの開催を見送ることとさせていただきます。
 何卒御理解を賜りますとともに、引き続き当財団の実施する事業に御支援、御協力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
                                                                
                         敬具

【初めて地球を一回りした日本人~石巻若宮丸物語:第7話 阿部和夫】
 皇帝に意思確認される
 サンクトペテルブルクに着いた一行の宿舎は、商務大臣ニコライ・ルミァンツェフ邸(現在市立歴史博物館)で、以後いろいろと彼の世話を受けました。
 朝夕は給仕の人が付いて九品のフルコースの食事に驚きました。嬉しくて涙が出たのは、遭難以来食べていなかった米の入った料理が出た時でした。宿舎とそのもてなしといい、外出の際の豪華な馬車の様子等からも国賓級の待遇を受けていたと判断されます。
 一八〇三年五月十六日に、一行は現在エルミタージュ美術館となっている宮殿の一室で、二十七歳の青年皇帝アレクサンドラ一世の謁見を受けました。そして皇帝から一人づつ帰国の意思確認をされました。
 年長者として一行の束ね役をしていた津太夫は「私は、是非とも日本に帰して戴き、帝王様はじめお国の人々から頂戴した御親切の数々を国元に伝えたいと思うのでございます。」と新蔵の通訳でその意を伝えました。同様に儀平、佐平、太十郎の三人も帰国したい旨の話をしました。
 ロシアに残留を希望した人の言い分は、「この海難で死ぬべき命を、お国の方々の親切で今日まで生き長らえることが出来ました。今また日本に帰るにしても、遠い海路でどの様な難儀があるやもしれず、せっかくの命をこれ以上粗末にしたくはございません。出来ることなら、お国に留まれるようお願い致します。」というものでした。これまで残留を希望していたのは四人でしたが、最終段階で、帰国希望だった巳之助と茂次郎の二人が残ることを選択しました。二人にどんな事情があったのか、私には想像することしか出来ません。
 皇帝は、帰国希望者の四人の頭を撫でて「生まれた国に帰りたいのは自然の人情である。何れ近いうちに宰領を任命し日本国へ向わせるであろう」と語り、残留希望の六人に対しては、「当国に留まる事、勝手たるべし」という一言だけでした。この瞬間からこの六人はロシア帝国の民としての立場となり、帰国希望の四人は、ロシアが外交上の駆け引きに利用しようとする立場にされてしまいました。
 苦楽を共にしてきた若宮丸乗組員の生存者十人は、帰国者四人と残留者六人とにはっきりと分かれてしまいました。

【ヒロセミのリーフレット紹介】
「カザフスタン元留学生と広島の若者による平和シンポジウム」(2022
年8月29日ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト主催)の記録です。

【冬の学習会などのご案内 詳細は080-5505-4872】
①12月2日(金)統一教会の実態を徹底的に暴く 山口広他「統一教会との35年間の闘い」(旬報社)刊行記念 17時開演(開場16時30分) Email:e43k12y@yahoo.co.jp定員250人(先着順)
②12月3日(土)「中国人被爆者の碑を考える会」設立記念講演会 15時~17時 広島平和記念資料館 東館 地下会議室1 参加費500円
③12月4日(日) 軍都フィールドワーク 旧広島陸軍兵器支廠周辺の遺構を歩こう  段原公民館14時10分~ 藤野次史さん講演
④12月6日(火) 広島県議会農林水産委員会 10時30分「広島県農業ジーンバンク」の廃止についての県知事側からの説明
⑤12月8日(木)12・8不戦の誓いヒロシマ集会 18時~20時 内田雅敏さん講演「日本はアジアで何をしたか~二度と戦争を起こさないために~」広島弁護士会館2階大会議室 参加費500円⑥12月10日13時開会平和・人権・民主主義の危機に立ち上がる会 福山研究集会 福山市民参画センター5階会議室1 090-1683-8424 
⑦12月11日(日)ベルリン「平和の像」が切り開いた世界(オンライン集会)19時~21時半
ianfnet.hiroshima@gmail.com  090-3632-1410 https://forms.gle/aVLP3HcXxBSH5uZf8
⑧12月17日(土)集会名「国葬は違憲なんよー裁判に行こうよ市民集会」13時30分から15時30分 弁護士会館2階大会議室(100人)規模、オンライン併用
⑨12月19日(月)11時 国葬反対行政訴訟 広島地裁公判⑩12月21日(水)15時~17時 津田大介さん学習会(オンライン)
⑪12月23日~2023年1月12日 映画上映「百姓の百の声」横川シネマ 12月24日(土)12時 柴田昌平監督舞台挨拶⑫2023
年1月28日(土)映画上映「私はチョソンサラムです」13時 トーク14時50分 16時30分 広島県立美術館 前売り1500円 当日1800円

【「映画『氷雪の門』への考察(22回目)】
映画『氷雪の門』シナリオの原作といわれる「金子俊男著『樺太一九四五年夏ー樺太終戦記録ー』(1972年講談社)を読む(その2)は次回に。




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