こんな時期にはたして…、と思いましたが、じっとしていられませんでした。
ここ福島県は風評被害の真っ只中。そして、南会津もめっきり静かになってしまいました。本当ならこの時期、会津駒や大戸沢はバックカントリー愛好家で賑わうのに…。
しかし、南会津の放射線量はほぼ平常通り。水道調査も土壌調査も問題なし。
でも山は静かなままです。ブナの森も雪も…。
今、風評で沈んでいる福島、そして南会津を元気づけたいと急きょチャリティーツアーを企画しました。
そして、東京や千葉から4名の方に遠くから足を運んで頂きました!
百年以上は生き続けているだろうミズナラの巨木の下で。
この巨木にとっても今回の大震災は、本当に大きな出来事だろうな。
奥会津のいつも変わらぬブナの森を、ひたすら登る。
天気予報に反して、青空が広がる良い天気だ。
1,600m付近までは文句なしの天候。
しかし、今日は弱い冬型。
目指す方の山は、白く霞んでいる。
案の定、1,800mを過ぎた頃からガスに包まれてしまった。
しかし、幻想的な風景だ。
さらに上を目指すが、寒さも風も増してくる。
登りだして約4時間。1,990m付近まで来たが、ガスと地吹雪で断念。
時々切れそうになるガスを待ち、ここから広がる真っ白な素晴らしい景色をお見せしたかった…。
しかし、みんな元気がいい。こちらが逆に元気付けられます!
降って間もない手強い湿雪だが、みなさん最近の暗い気持ちを吹き飛ばすべく果敢に攻める。
テレマーカーは、みな強い!
下りもゆっくり楽しもう。
大きなブナの木の下で、まったりティータイム。
今日他に見掛けたのは1パーティー2名のみ。週末の静かなブナの森をゆっくり楽しもう。
午後3時半に無事下山。
山頂までは行けなかったけど、暗い気持ちを吹き飛ばせてもらえたかな?
この後は、南会津町の温泉施設「小豆温泉窓開の湯」で、汗を流しさっぱりと。
今日のお宿、南郷の山口屋旅館へ。
そして夜は、地元南郷の行き付けの居酒屋「くいもんや暖」で今日のツアーの締めくくり。
冷たい飲み物と美味しい食べ物を頂きました!
遠く東京や千葉から来て頂いた阪本さん、吉田さん、寿佳さん、由里子さん。
みなそれぞれ大なり小なり震災の被災者なのに、今回の急な企画に賛同してわざわざ来て頂いた。
めっきり減ってしまった他県ナンバーの車を乗り入れ、温泉の受付けの人や旅館のご主人も喜んでいた。
ここ南会津そして福島は大丈夫なんだよ、今までと変わらないよ、ということを実感していただけたと思う。
今回の大震災では、多くの方々が深刻な被害に遭われている。
しかしここで、被害の少なかった人たちが今まで通り生活し趣味をたのしみ、それぞれの職場でしっかり役目を果たすことで、落ち込んで行く経済に歯止めを掛けることになるのではないか。
そうすることが、復興への後押しになると信じている。
本当にみなさんありがとう!本当に嬉しい…
明日からまた私も農業がんばろう!
※今回の義援金の寄付は、後ほど報告いたします。