izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

神奈川県大会を終えて、「騎龍観音」に会いに行く

2018-01-31 14:12:56 | 日記・エッセイ・コラム

1月28日(日)、「第25回神奈川県武術太極拳連盟」が終わった。

ワタシは去年に続き、陳式太極拳女子の部に選手参加。

 

太極拳の試合は、コートの前後2人ずつの演武で打点され、順位が決まる。

去年は、前のコートの選手の動きにビックリして集中出来なかった。「今年はリベンジ!」と思ったが、結果に結びつかず、残念デシタ!

でも自分としては、今までで一番リラックスして、最後まで気持ち良く勁を意識して運べて、終わった時は気沈丹田・心静であったの(!)

師事していた三代一美先生は、”内勁を大事にする”方だったので、手脚を振り回す演武はまったく認めない。手足を振り回すと、即!怒られた。試合では派手な動きに眼を奪われやすいが、そこからいくと、ワタシの演武はかなり地味。クロウト受けかも(思えば、編集の仕事時代からそうであった)。

試合が終わって、応援に来ていた太極拳友達と一緒に飲んで笑って、すっかり「終わった〜!」。

来年・再来年までは参加する予定ではあるので、来年はもう少し派手な套路にしてみよう!と夢の中で套路を考えてました。

 

翌々日は、近代美術館に、大好きな「騎龍観音」の絵を観に行った。

近代美術館では、「熊谷守一展」が開催中であるが、ちょうどこの期間中は所属作品展として「騎龍観音」も出展されているのだ。

しょっちゅう展示されているのではないから、かかっている時はチャンス!(前に来たときは「他の美術館に貸し出し中です」ということもあった。絵も出張するのである)。

今回も、まずは4階の1に直行。エレベーターを降りて、会場入り口に立つと、奥の正面のガラスケースの中に「騎龍観音」がいる。

薄暗い部屋の中で、そこだけ灯りがともったように、絵全体が輝いている。発表当時は、サーカスみたいだと酷評されたようだが、見方によってはとてもキッチュな構成だ。

岩場で龍の上に立ち、眼を軽く閉じている観音。白い衣が風に舞うようにふうわりと流れている。

龍の眼や爪の鋭さ、緑色のウロコ、うねるような動きの背景は、遠雷を思わせる空と波立つ海、龍が吐き出したかのような炎。。。

一方で、観音の静かな表情と白い衣の透明感・・何度観ても、心が静まりかえって、”無になる”ような気分。

心が洗われる、って、こんな感じなのかなあ・・・

 

せっかく来たし、本展の「熊谷守一展」も観る。

最初の頃から後半(昭和30年〜40年頃)の、きっぱりと単純化された線や面の作品が、やっぱり好きだわ〜。。。

単純な画面構成、色使い、細く太く、柔らかく強く、いろいろな豊かな線・・・なんだかとてもふっくらとする暖かい絵だ。ここまですっぱり”省く”って、かなり難しいことなんだろうな。

ネコを描いた一連の作品は、今にもネコが画面の中で、あくびをしたり伸びたりしそうだ。鋭い、けれど冷たくない。

 

曇り空だったけど、皇居のお濠とその周りの建物を見ながらゆっくりお茶して、大々満足した一日。「ヨッシャーッ!」気分で(何が?ではありますが)横浜に戻りましたとさ。

 

これが、大好きな原田直二郎の「騎龍観音」。1890年の作品だ。

 

 

 

 

コメント
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