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【資源バトル レアメタルを囲い込め】(4)ニッケル採掘 先住民に利益なし

2010-02-05 | 日記
(sankeibiz  2010.2.5 05:00)

 カナダ・オンタリオ州の五大湖のほとり、朝もやに包まれたサンダーベイ空港からチャーター機が北に向けて飛び立った。しばらくすると、眼下には無数の湖沼が点在する湿地帯が広がる。ハイブリッド車の電池に使われるニッケル、車軸の原料のクロムなどがここに埋まっているという。
 ◆大地が生む富
 小さな飛行場に降りると、「インディアン居住区」の看板が目に飛び込んできた。トロントから約1200キロのウェベクエには、約750人の先住民が住む。
 「オンタリオの大地が生む富を、1万年前から住むわれわれや子孫も分かち合う権利がある」
 チーフ(首長)のワバセさん(51)は先住民のクリー語で話し始めた。
 周辺では近年、「リング・オブ・ファイア(火の輪)」と呼ばれる有望な鉱区群が発見された。しかし、先住民も利益を得られる共同出資会社の設立を認めたカナダ企業はごく少数だ。
 19世紀以降、英国王室やカナダ政府が各部族に締結を求めた「条約」は入植者と先住民の「共存と富の共有」を唱え、先住民に狩猟権などを認めたが、土地所有権はなかった。
 ウェベクエの土地は長年の交渉の末、9年前から住民の共有地になったが、多くの人は月800カナダドル(約7万円)の年金などを頼りに、獣毛の帽子や手袋を作るなどして細々と生活している。
カナダ政府は先住民に「ファースト・ネーション(最初の住民)」の称号を与え、福利向上を掲げる。
 だが、先住民が求める開発利益の共有を明記した法律の整備は遅れたままだ。
◆中国マネーに期待
 「つぼなど土産を抱え、中国人が共同事業を持ち掛けてきた」。ウェベクエの意思決定機関の委員が明かした。中国人は開発会社を設立し、500平方キロもの原野で採掘権を得たという。居住区では「中国マネー」に期待が高まり、北京に招かれた人もいるという。
 日本から訪れた視察団のため、約100人の先住民が森にテントを立て、鮮やかな鳥のような衣装をまとい踊りと音楽を披露。ヘラジカやビーバーの料理がふるまわれた。
 同州内の約50の先住民部族を代表するグランドチーフ(大首長)、ビアディさん(59)もうたげにいた。「われわれは入植者と共存を迫られてきたが、条約がうたう利益の共有は実現せず貧しいままだ。資源活用には世界の力が必要で、日本の投資も待っている」と真剣な表情で話した。(ウェベクエ 共同) =おわり
                   ◇
【用語解説】ニッケルとクロム
 いずれも銀白色の金属で、さびにくいため、めっきに使う。ステンレスは鉄とニッケル、クロムの合金。ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせ、エネルギー効率を高めて環境への負荷を軽減するハイブリッド車では、安全性が高いニッケル水素電池が主に使われている。カナダはニッケル生産量がロシアに次ぎ世界2位。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100205/bsc1002050508010-n1.htm

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伝統工芸品展示やムックリを制作、明日から札幌でアイヌ文化の体験イベント

2010-02-05 | 日記
(BNN北海道365 10年02月04日)

ペネイモなどの料理や雑貨なども販売。
 道内でアイヌ伝統文化の啓発活動を行う「ピリカルアンペの会」は、5日から11日まで、札幌市中央区の「お茶処『ぴりか』」(北2条西3丁目バックストーンビル2階)で、「雪まつりだ!アイヌ文化を遊ぼう!」を実施する。
 期間中、「お茶処『ぴりか』」にはアイヌの伝統工芸品を展示。ペネイモ(団子)などの料理や伝統工芸品をアレンジした雑貨などを販売する。また、希望者はアイヌ文様刺しゅうやムックリ(口琴)の制作体験、アイヌ語地名クイズなどが楽しめる。
 開催時間は午前10時~午後4時。入場は無料(アイヌ文様刺しゅう、ムックリ制作体験は1回800円、ペネイモは1個300円)。問い合わせは、ピリカルアンペの会(メールpirkaruanpe@gmail.com)まで。(文・糸田)
ピリカルアンペの会
http://pirkaruanpe.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-e034.html

http://www.hokkaido-365.com/news/2010/02/post-775.html

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