くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「花しぐれ」梶よう子

2017-08-21 05:12:30 | 時代小説
 「御薬園同心水上草介」の完結編です。梶よう子「花しぐれ」(集英社)。
 最初からネタバレですみません。このパターンは「星へ行く船」ですよね! ラスト残り十ページくらいで、ようやく草介が思いのたけを告げ、その後は紀州に行く送別会があったけど千歳は現れない。これはきっと……と思ってたら、予想通りでした。
 今回は草介の両親がいい味出していました。
 お母さんの栗ご飯がすごくおいしそう! で、栗の葉で染め物をすることにした職人さんと奥さん。栗のいがも薬になるんですね。しかも、鳥居一派の妨害に使うとは。
 今回は園丁頭が結構活躍していて、娘さんが気に入らない若旦那と結婚するのはショックだったと思いますが、土に隠れた植物をみつけるのもうまいし、年始の挨拶でも水上家を訪ねてきてくれます。
 あとは双子の芸人の話もおもしろかった。
 わたしはこのシリーズ、かなり好きなので、終わってしまうのは残念です。新天地での二人の新婚生活も読みたいところなんですが。
 

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