しまちゃんの愛し糸島ブログ

糸島を個人的に愛している人達の紹介と、ネットワーク作りを目的とした、愛し糸島プロジェクトの情報発信ブログ。

「松園式燃焼ユニット」のこと

2014年02月08日 14時43分30秒 | ユニーク糸島人

先日糸島市の松園鉄工所に新潟市長が「松園式燃焼システム」の見学に来られた記事を紹介しましたが、きのう松園さんにお電話してみたら、この燃焼システムの詳しい内容は1/17の西日本新聞に掲載されているとのことで、この記事を今回掲載させていただきます。

松園さんと久しぶりにお話できたので、上記の記事に載っていない話を少し、追記させていただきます。

松園さんがこういうシステムをなぜ作ったのかということをもう少し書いておきます。この今人気の鋳物の「まきストーブ」がストーブの専門店で買って設置してもらうと、ストーブ自体が外国製だと普通に40万円、煙突部分が40万円くらい、設置工事を含めると100万円を超え、150万円くらいふつうにかかることに違和感を感じたそうです。しかも、鋳物のストーブは日本に一番多く生えている杉などの針葉樹の間伐材が燃やせないこと。もし針葉樹を燃やすと、ススタールが内部に付いて、急に温度が上ると鋳物部分や煙突が割れたり、煙道火災を起こす可能性が出てくるのだそうです。なんとかもっと安くて、安全で、使い勝手が良くて、杉の間伐材でも燃やせるストーブのシステムが作りたかったんだそうです。そして、鉄工マンの感でそれが可能で、燃焼システムを良くして熱を効率的にすることや、ストーブに車輪を付けて稼動できるようにして、冬は部屋の中心に設置し、使用しない時期はへやのコーナーまたは収納スペースに収められるようにできるし、メンテナンスも楽にできるのだそうです。この研究に5年かかったそうです。

約3年前に起きた東北大震災のとき、缶缶でつくる簡易型のロケットストーブをたくさん作って東北へ送ろうという、仲間の発案があったのですが、被災してすぐのときに使うのであればそれは外で暖をとるのに使うのはいいことだったのですが、被災して少し日にちがたっている状態で、本当に数日しか使わないのでしたら大丈夫なのかもしれませんが、使用する環境状態がどうか、たぶん燃料はがれきを使うことが予想されるのですがそれがどういう状態なのか、火を扱う人はどういう人で、燃焼中は必ず人が火を観ていなければならないことなど、安全面や長期使用に耐えうるかなどを検討すると、松園さんは涙を飲んでこもロケットストーブを贈るべきではないと判断したそうです。しかも、新しいまきストーブの燃焼実験をしている最中で、まだ完成していなかったんだそうです。

昨年に自信を持って安全だと言える完成品ができたところで、全国各地でロケットストーブのデモンステーションや講演などをしていたとき、新聞社の知人の紹介で全国に人脈があり、林業の再生に尽力されている岐阜県の矢作川水系森林ボランティア協議会代表の丹羽健司さんが見学に来てくれて、一番の応援者になってくれたことがさらに大きな自信を得ることができたそうです。また丹羽さんから、いろいろ、鉄だけでなく他の業界と結びつけることでの新しいビジネスアイデアが生まれているとの事。

丹羽健司氏の情報 

丹羽さんは農業を活性化させる「道の駅」ではなく林業を活性化させる「木の駅プロジェクト」の発案者として有名だそうです。

http://eco.chunichi.co.jp/viva/interview/page32.html

http://www.morinavi.com/report/7004.php

松園さんは自分のところだけ儲けようとせず、この新聞みたいに技術を公開し、森の再生という志を共有できる全国の金属加工業者さんと組んで量を多く作り、コストダウンをはかって、この「まきストーブのある生活」という文化を全国に広げたいとの事。かっこいい!!

素晴しい話をありがとうござういました。

追記を少しと先に書きましたが長くなってしまいました。長文を読んでくれてありがとうございました。


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