曇り、東風弱。
ああ今日も日が暮れる。
赤い雲がきれいでしょう。
午後3時から伊都文化会館のお隣の前原公民館に直行しました。時間的にイベントの前半が終わっているはずで、このイベントの趣旨とか、吉村さん親子が頑張ってやっている糸島の「森の健康診断」実施レポートとかも載っていたので記録として、残したいのとみんなに見てもらいたいので、イベントパンフレットをスキャンしてまずご紹介します。
おそらく僕が見逃したのが「森の健康診断」の調査報告のところだと思います。
トークショー&ライブの途中からの参加となりました。
菰田(コモだ)さん(右から二人目)が「森は文化だ!!」とシャウトされているときに、会場に着きました。
トークショーのMCが吉村さんの息子の翼くんで、山で木を切っている姿しか知らなかったので、こういうのもうまいんだ~と驚かされました。翼くんと気付いたのがしばらく時間が経ってからになるくらい、気づきませんでした。翼君は下の写真の前の方で立ってマイクを持った黒っぽい服の人です。
トークショーの内容は全部メモれなかったので僕の印象に残ったこと(独断と偏見にてすいません)を記しておこうと思います。あくまで僕の印象です。
まず浦田タケヒロさん(左から二人目)の話から
●自然のあるべき姿や昔の姿を知っていることが大事だ。自然が壊れた後の姿しか知らない人は本当の(昔の)自然の姿を知らない。だからどのくらい自然が壊れたのかは判断がつかない。
だから森に入って現在の森を見て、体で知っておくことが大事だ。もっと人を森に連れて行けばいいじゃんと思う。
●朝倉の水害の後、仲間と立木を何本か買って、450個のウッドキャンドルを作って朝倉復興を目的としたイベントをサポートした。
ボランティア活動もただではなく、実際ボランティア活動を行うのに、黒川地区でボランティアに来た人の送迎や、重機を動かすのに、1日の燃料費だけでも30,000円もかかることを知っていて欲しい。
●テレビで観た朝倉ではなく、実際に現地に行って被害の様子を見たり体で感じた体験は明確にずっと残る。そしてそれはそれぞれの体験者にとっての体験資産になる。そういうものを被災者とも助ける側とも共有することが大事だ。
●森とか自然を守ろうというグループがいっぱいあるが、現在バラバラに存在している。お互いに連携を取り合って、それぞれのグループが他のグループの発信した情報を替わって発信してくれるような「森のシンジケート」を作ったらいい。そして、お互いのイベントに参加したりして関わりあうといい。そうすれば、それぞれのグループの声がもっと広がり、森を守る声全体も広がると思う。
福田亮祐さん(一番右の人)は
●二丈で音楽スタジオ&ライブカフェ「Greencord」をしている。
●今年、キャンプフェス「OTOCAMP」を初めて開催した。焚火を前に多くの人と音楽を味わうはとても心地よく幸せだった。おそらく、昔の人も火を前にして楽しんだのだと思う。
また森の中だと、電気も機械もないので不便だが、その不便さや不自由さを楽しむことができることが分かった。
●「OUTOCAMP」への参加者は観光客が誰でも参加できるようにはせず、森を守る意識を持った人に限定した方がいいように思った。誰でも参加できるようにして、たくさんの人を呼び込むより、火を囲み一人一人の顔が見えて、声がちゃんと聞こえる距離にいることが大事で、あまり大勢でない方がいいように思う。
林 博之さん(一番左)は
●朝倉の事故は糸島でも起こりうることだ。特に大雨が短時間に集中して降れば起きる可能性がある。
●朝倉事故の流木の丸太を数本購入し持ってきてそれを輪切りにして鍋敷きを作るというワークショップを行った。
●「THINNING(シニング「間伐」の意)」http://thinning.jp/というイベントを開催したが、人々が木の製品をもっと買ってくれたら、林業は発展すると思う。
菰田雄一さん(右から二人目)ごめんなさい。
●「森は文化だ!」
●「森の文化を創る」しかメモが残っていませんでした。いいことを熱弁された記憶はあるのですが、たぶん聴くことに集中していてメモすることを逃してしまいました。ごめんなさい。
トークの途中でライブがあって、福田さんのインストゥルメンタルの曲で「ニジョウノモリ」という曲が演奏されました。
夜の屋外で焚火を前にこれが聴けたら最高だなと思える曲でした。
会場には朝倉の豪雨被害の報告のボードがありました。
吉村さんがイベント会場をあちこち動き回られて、会場にみえたお客さんに林業のいろいろなことを説明されていました。
このイベントに協力しているグループのブースがいくつもありました。
スタジオクラの松崎さんが、子供たちに木で作ったスタンプで遊んでもらっていました。
林業女子のかたのハーブティ美味しかったです。
コップがただの紙コップじゃなくて、紙コップに赤いクリスマス風の飾りが一つひとつ付けられていて、こういう心配りも素敵でした。和みました。
途中高橋、藤井両糸島市市議が糸島市の林業の実情について、報告的一言がありました。林道を作ることが市の現在の課題らしいです。今後の具体的政策案はまだこれからのようでした。
さらに最後に「森づくりの未来」というテーマでパネリストが一言ずつの発言が。
福田さん 未来は明るい! もっと木工屋の製品を買ってください。
菰田さん 「森は文化だ!」森は人が作った作品なんだ。その森を素敵にするか否かは人にかかっている。ただ、人が森を良くしていくのに時間がかかる。自分がいい事をしても結果を見るのは次の世代だろう。
浦田さん どうやったらいい森ができるか古代から話し合われ続けて、それぞれの時代にそれぞれの時代の人が森を良くする練習が行われ続けてきた。次世代に森を良くするバトンを渡すために森はたくさんのことを教えてくれている。だから森に行こうよ。
林さん ひとりひとりは微力だけど続けていくことが大事。自分ができることをやってみることが大事。THINNINGをやって、来年出店したいという鹿児島のショップからのオファーがあった。やらないとそういうオファーはいただけない。やったから誰かに伝わっている。だから継続してやっていきたい。森だけでなく、街中も寂れていっているので、自分たちは「前原歩帖(手帖ではない)」を発行するなど頑張っているので、前原の街中の活性化が森の活性化にもつながると思うのでこういう活動も応援して欲しい。
最後に2曲のライブがあってイベントが終わりました。
関係者の皆さん素敵なイベント有難うございました。
若い糸島人のエネルギーを感じました。この情熱がもっと若い世代の糸島人に飛び火することを祈っています。
昨日行った糸島森づくりシンポジュウムの会場でスタジオクラさんの松﨑宏史さんとお会いしてこのチラシをいただきました。
子どもさんとスタジオクラに行ってみてはいかがですか?
午後から行きたいイベントが2つあって、しかも同じ時間始まりで同じ時間終了でした。タナカフェでふたつのイベントのちらしを眺めながら、どちらのイベントも行きたかったので、半分半分で行くことに決めました。まず1発目がこのワークショップで、企画された九大の清野聡子先生のあいさつのお話からのスタートでした。清野先生はカブトガニを守る会でもお世話いただいていて、他のいろいろなイベントにも従事されています。
糸島は古く人が住み始めた地であり、人は山や海とともにあった。そして人間によって土づくりが促進され、水が守られてきた。また、山のモノ海のモノから道具を作ってきたが、昨今は道具は買うものとなり、無いものを工夫して自分で作るという技術が失われつつある。それで、里山の知恵や技術を継承することの重要性を認識して、物を作ることを楽しみましょうというのが今回のイベントの趣旨です。というような清野先生のご挨拶があり、今回のゲストの林重雄さんが昨日作られたクリスマスリースを見せてくれたり、ご自分が取材された「大入の大綱引き」の綱をクズのかずらとりから、縄をなう方法をパワーポイントで見せていただきました。
また、以前砂浜に土俵をつくり行われていた相撲大会が、砂が減って土俵が作れなくなり、他の広場に、かずらの輪を土俵にして現在は行われている様子を清野先生が紹介してくれました。
かずらは、切っても根を残していればまた生えてくる性質を持っているが、以前は牛ややぎのえさとして消費されていたが、家畜がいなくなり、邪魔者あつかいになりつつあるそうです。
今回講師がお二人いて、一人目がビーチコーミングといって、海岸の漂流物を調べたり、漂流物からアート作品を創る活動をされている、林重雄さんで、まずビーチコーミングがどういうものか説明していただけました。
漂着物の分類の仕方、漂着物がどういうところに流れ着きやすいか、ゴマアザラシのゴマちゃんの死体の解剖に立ち会い、胃の内容物でプラスチックの人工加工物が多かったこと、危険な漂着物、等の話があり、漂着物から作れるものとかが紹介された。そして、本日はクリスマスリースを作るようでした。
お二人目の講師が糸島植物友の会の代表の平野照実さんでした。クリスマスリースとしめ縄を使った本格的正月飾りを作るみたいでした。
漂着物のお話が先あったので、漂着する植物の種がどう生えて広がっていくかとか、糸島市の花ハマボウもそういう漂着する種が泉川河口付近を中心に漂着し発芽成長したことを教えていただきました。ハマボウは天然記念物になったことを、今回知りました。
他にリースの材料となるマツボックリ、クズ、ドングリ類のことを簡潔にご説明いただきました。ドングリは見分け方のシートや検索表などの資料をいただきました。
日本のドングリは18種あるそうです。その見分け方をちょこっと習いました。
ドングリって全部落葉樹だと僕は思っていたのですが、ほとんど常緑樹なんですね。知らんかった。
糸島の正月飾りの特徴は右が稲の手元(根元に近い方)で穂先が左にくるそうです。穂先は切って整えることはなく「頭は取らずに成長させる」という意味が込められているそうです。
このイベントに引き続き明日(12/10)もイベントがあるそうです。主催されている「糸島こよみ舎」の方たちの告知がありました。
糸島こよみ舎さんはこの前僕もまちのコウモリ探検とバードウォッチングで参加させていただいた「ITOSHIMA SEIBUTSU TAYOUSEI」というイベントを主催されました。
また「糸島こよみ2017年版」が発売中です。ここのきさんとかでも売っています。日めくりの暦で糸島の風物が季節ごとに学べます。
リースに使う貝殻とか材料がたっぷり用意されていましたが、僕は15時で抜け出して次のイベントに向かいました。
いよいよこれから本当のワークショップ本番だったのに、抜け出してごめんなさい。