今回の仲間づくりのテーマは,「もちあじ」です。
ねらいは,『お互いの「もちあじ」とそれが宝物であることついて学ぶ』です。
ここで扱う「もちあじ」は,「一人一人が生まれてから今までの自分を作っているすべてのこと」をいい,いわゆる長所ということではありません。事前に子ども達は自分の「もちあじ」をワークシートに記入しました。
活動の流れを紹介します。
①活動のねらいと活動内容を聞く
「今日は,お互いの『もちあじ』とそれが宝物であることについて学びます」
「縦割り班に分かれて,『このもちあじはだ~れだ?クイズ』をします」
ゲームのルールを説明した後,子ども達が安心してゲームができるように,「うなずきのおへそ」を話しました。(「おへそ」とは,「お~」「へ~」「そうなんだ」です)
②縦割り班に分かれてクイズをする
3つの縦割り班に分かれ,場所を移動します。担当の先生が出題します。
子ども達から,「うなずきのおへそ」が聞こえてきました。「なるほど~!」とうなずいたり,「えっ?そうなんだ!」とおどろいたり。自分で書いたのに,すっかり忘れている子どももいて大いに盛り上がりました。
③全体のまとめ
再び全員が集合しました。担当の先生から次のようなお話がありました。
「生まれてから今まで,見てきたこと,してきたこと,考えてきたこと,身に付けたことはみんなそれぞれ違うこと」
「その一つ一つが,今までの自分を作っている,大切なものであること」
「その大切なものでできている自分は,ものすごく大切な存在。その自分が『宝物』その宝物一つ一つが『もちあじ』」
「『もちあじ』は,かかわることによって,お互いの『栄養』になること」
子ども達は,自分を作っている大切なものを再認識したり,友達をつくっている大切なものを知ったりすることができました。今後,お互いの「もちあじ」を出し合って,認め合ったり受け入れたりして行ける集団になったらいいと願っています。このことは,「共生社会」を築いていくうえで重要であると考えます。