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2010年1月29日開設
読書
大岡昇平+社会問題・社会保障

【食】「危ない中国産」を見破る法 〜ジュース・菓子〜

2013年09月09日 | 社会
(1)りんごジュース
 生りんごは、ほとんど国産だ。ニュージーランド産など一部しか輸入が許可されていない。
 ただし、りんごジュースは、国内消費量の8割以上が輸入だ。しかも、輸入量の7割が中国産なのだ。
 ところが、りんごジュースのパッケージには、産地を表示していないことが多い。果汁飲料は、原料原産地を表示する義務がないからだ【注】。
 だから、消費者が国産だと思い込んでいる果汁100%のりんごジュースは、中国産の可能性が高い。
 パッケージの表示は、「中国産」の記載があったり、なかったり、そもそも何も記載されていなかったり、まちまちだ。
 穴だらけの「検査」と「表示」だが、消費者の口に入る中国産ジュースの安全性はどうか。
 中国固有のりんごは小さくて味は悪く、もともと世界的な競争力はなかった。日本が中国に「ふじ」を移植し、中国は今や世界一の輸出国となった。
 しかし、その生産方法にはやはり問題が多いのだ。果物類は特に病害虫の影響を受けやすいので、違法な農薬が多用されている。また、品質が悪くて生果として輸出できない中国固有品種も、「ジュースにすればわからない」と誤魔化して、日本に輸出されている。
 山東省(中国におけるりんごの名産地)では、有機硫黄や有機ヒ素など違法な農薬を大量に塗布した「袋」をりんごに被せる、という農法が蔓延している。【反体制紙「新京報」ほか、2012年6月】
 この農法はいまも拡りつつある。
 中国の農地では、カドミウムやヒ素など工場排水による重金属汚染が深刻化している。りんごは、その影響をもろに受けている。果実類は、木の幹を通じて大量の地下水を吸い上げ、地下水が汚染されていれば、それが果実に濃縮されるのだ。

(2)茶
 茶には、残留農薬の世界基準がある。この基準を通過したもののみ、貿易が認められている。
 ところが、中国の国内向けの茶の残留基準項目は、世界基準の8分の1しかない。
 しかも、中国ではその8分の1の項目すら守られていない。DDTやBHCなど中国でさえ禁止されている有機塩素系農薬も現場で使用されている。これが実情だ。
 日本側輸入業者は、検査体制が整っていない。中国側の「検査した」という報告を真に受けて、あるいはそのフリをして、結果として、農薬まみれの中国産茶が日本の市場に出回っている。
 ペットボトルのパッケージを見ても、原産地表示はマチマチで、要するに確認はできない。
 では、どう対処するか。
 いわゆる「夏茶」は避けたほうがよい。夏は害虫が多くなるので、それに伴って農薬の使用量も増えるからだ。
 中国の土産に空港で茶葉を買うのは、絶対に止めたほうがよい。空港では黙っていてもよく売れるから、市場に出せない品質の悪い茶葉が大量に販売されているからだ。
 虫の多い夏場を経て収穫された「秋茶」も避けたほうがよい。
 比較的安心して飲めるのは「春茶」だけだ。
 高級品とされる雲南省のプーアール茶も、生産現場を見た人は飲む気がしない。作業は汚れたままの靴でやっているし、農薬はさておき、ともて衛生的とは言えない。

(3)菓子類
 和菓子に使用されている餡は、国産とは限らない。餡の原料となる小豆は、15,522トンも中国産輸入品なのだ。
 砂糖を加えて練った餡そのものも、全輸入量の7割が中国産だ。
 中国では、餡を作る際、小豆以外に「ビルマ豆」(東南アジア産)という小豆の代用品を使って製造している。ところが、「ビルマ豆」には「シアン配糖体」が含まれていて、摂取すると体内で青酸カリを生成する。「ビルマ豆」を日本国内で使用する場合には基準が設けられているが、中国における検査の実効性は疑わしい。
 2008年、愛知県や茨城県などで相次いで、中国製のつぶ餡からトルエン(劇物指定物質)が検出され、摂取した人が次々に中毒症状を訴える事件が発生した。
 現行の表示方法では、餡は加工食品であっても原産地表示を義務づけられている。だが、奇妙なことに、「砂糖を加えた餡」は表示対象外となっている。
 要するに、消費者が口にしている和菓子やあんパンの餡は、それが中国産であっても弁別できない。

(4)ピーナッツ
 中国産ピーナッツは、毎月のように発癌性の高いカビ毒「アフラトキシン」が輸入時に検出される。
 ところが、炒った後に砂糖をからめたり、バターピーナッツのような脂で上げた後に塩味をつけたピーナッツは表示対象外とされ、原産地は曖昧になる。

(5)ポテトチップ
 原材料に「たんぱく加水分解物」が表示されていることがある。
 これは、蛋白質を塩酸輸液で分解し、製造する旨味調味料だ。大豆の絞り滓、売り物にならないクズ肉、鶏の羽根、エキスを作った絞り滓が原料だ。当然、中国産も含まれる。なぜか、これは食品添加物として扱われないため、毒性評価されないまま使用されている。
 製造の際に高濃度の塩酸を使用するため、腐った肉や病原菌もアミノ酸レベルまで分解する、という代物だ。
 コクをだす用途で、ほかにも、カップラーメンなどさまざまな加工食品に使用されている。
 動物性蛋白を塩酸分解すると、そこに含まれる脂質から発癌物質(MCPDやDCP)を生成する。しかし、業界では、使用について幾分かの規制があるものの、法律の定めにはないから、罰則がない。
 原材料に含まれる場合、避けたほうが賢明だ。

(6)米
 市販の煎餅には、中国産米がよく使用されている。

 【注】食品表示法(2013年6月21日)によれば、日本側の検疫体制は穴だらけだ。
  (a)加工食品の原産地表示義務があるのは、わずか22食品群+4品目。しかも、加工の複雑化に伴い、原材料表示が省略されていく。もはや、メーカーすら原料原産地を把握できない。
  (b)検疫の実物検査は、「全輸入量の10%」とされているが、ズサンなサンプリングで統計的に意味をなさない。<例>輸入される玉ねぎが100トンでも10kgでも、わずか1個の抜き取り検査がほとんどだ。しかも、残り90%は「食品等輸入届出書」だけで通過してしまう。

□記事「ジュース お菓子 「危ない中国産」を見破る方法」(「週刊文春」2013年9月12日号)

 【参考】
【食】中国産ウナギ肝から国際基準の1.5倍のカドニウム
【食】外食、どのメニューに中国産が入っているか 〜中国食品を見破れ(3)〜
【食】安いものにはウラがある 〜成型肉の添加物〜
【食】中国産から身を守るためのQ&A 〜中国食品を見破れ(2)〜
【食】中国食品を見破れ 〜スーパー・外食〜
【食】中国猛毒食品(2) 〜アサリ・エビ・ピーナッツ・漬物・ウナギ〜
【食】中国猛毒食品 〜絶対に食べてはいけない遺伝子組み換え米〜
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