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続・人生のバランス(土井卓美)

2014年02月13日 14時01分02秒 | Weblog

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本年1月21日付本欄で私見を述べていますが、何と徳川家康も同じようなことを考えていたようです。
以下は日本経済新聞・夕刊に連載中の火坂雅志の「天下・家康伝」の2月12日の場面で、傷心の明智光秀を慰める家康の言葉です。

「若いときにどれほど多くの幸運にめぐまれた者でも、晩年にいたってその運がつづくとはかぎらぬ。また、苦労つづきの人生でも、老境に差しかかって、突然、向こうから運気が押し寄せてくることもある。多くを失っても、腐らず、投げやりにならず、潮がめぐってくるのを待っておれば、いつかは必ず帳尻が合うと、それがしは信じて生きておるのです」

小説では「なるほど、そのような考えもあるか」と応えたものゝ光秀は家康の考えを受け容れることができず、家康はやや気まずい気分で光秀のことを心配しながらその場を去ったことになっています。
バランス感覚の家康が後に天下を取り、信じなかった光秀が破滅の道へと突っ走ったのは歴史の示すところとなっています。

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