諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

哀 し き 廃 屋

2020-01-17 14:11:25 | 日記・エッセイ・コラム

  真白なる 山茶花(さざんか)垣に 清(すが)し咲く

      主(あるじ)去(い)ぬ家 風にきしみて  夢蔡

 この家が、廃屋になってから、十数年経つだろうか。

  この屋の主は、大工の棟梁だったが、突然に逝ってしまった。

 古い村には有りがちだが、土地の名義が3代前から変更してなかった。

 都会などに散った、老 若・子供etc等を含む

 権利者が、三十名を超して収拾付かなくなってしまった。かくて

 200坪ほどの敷地が宙に浮き、篠・荒草群落となっている。

 少子・高齢化が、この村落共同体を崩壊させてしまっている。

 大都会までは、100キロ足らずである。

 東京は、いまだに流入人口が増加している。

 少子化率は、日本一である。

 超‣超高層ビルが、乱立し、地下は堀まくりである。

 

  バベルの塔の神話は、架空の話ではない。

  絶対に本当の噺である。 

 

         ------<了>------

 



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