諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

「絆」についての一考察

2010-01-26 13:26:57 | 日記・エッセイ・コラム

  【絆】・・・キズナが今日キイーワードとなっております。この国にあった共同体意識は、どこかへ行ってしまいました。この近郊にありました村落共同体意識については、他から移住して来た住民にとっては、余所者扱いで苦労した話もありますが、良いものも沢山ありました。

  今はなき 井戸端会議 と言う「絆」    ー夢 蔡

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  新興住宅地の中程に、手押しポンプがポツンと残されております。「ハーイ~、集まってくださ~い」と仲間を呼んでいる様な形です。ご近所の情報交換の場でもありました。「♪ トントン トンカラリと 隣組 格子をあければ 顔なじみ 回してちょうだい 回覧板 知らせられたり 知らせたり~#」 ▼最近では、「 隣は何をするヒトぞ」であります。孤独な老人が、死後一ヶ月たってから発見されたなんてことは、哀しいではありませんか。【無縁社会】 いやな言葉です。

    「 脳神経細胞がもつ本能は、たった3つです。『生きたい』 『知りたい 』 『仲間になりたい』ーー」 と 「脳に悪い7つの習慣」 (林 成之 著)にありました。 自分さえよければいい」と思ってはいけない。」のす。身勝手な振る舞いの、まかり通る風潮が、はなはだしくなったのは何時からでしょうか?

  隣組 「絆」ずくりに コストかけ ー夢 蔡ー

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    今日の特徴は、【絆】作りにはイベントが欠かせなくなったということでしょうか。写真は、当節、朝ドラで有名になりました「川越蔵の街」の風景であります。こうした有名観光地には、地域社会の皆さんが、バスに乗り合わせて、「○●□研修会」と言った名目で訪れております。町のほうからは、少しばかりの助成金も付いたりします。

  「♪ とんとん とんからりと 隣 組 あれこれ面倒 味噌醤油 ご飯の炊き方 垣根ごし 教えられたり 教えたり~#」

  作詞作曲が、昭和15年で、戦時体制維持のための「隣組」という過去は背負っております。しかし、こうした部分を除けば、ある種の暖かさが漂っております。、隣近所の面倒を見ることに使命感をもったオバサンが居たりしたものです。

   30年 夫婦の絆の 隙間風  ー夢 蔡ー

 退職いたしますと毎日が日曜日です。朝晩ずっと一緒に過ごす習慣はありませんでした。互いに鼻についてどうでもいいことでケンカして2~3日無言の行なんてことがあります。「あれから、30年~・・」 綾の小路 きみまろさんなら上手いコメントで笑いをとるとこです。

 世間の絆について論ずるのも面白いですが、自分の足元にも気を付けましょう。

  

  

  

 

  

  

 

   

    


大寒の日のアイロニー

2010-01-20 18:45:36 | 日記・エッセイ・コラム

  大寒・・・・冷気の極。寒の入り(小寒)から数えて16日。日本列島に居座って、各地に風害・雪害をもたらした強烈な寒気は抜けました。大寒の日にしては、春を思わせる暖かい日であります。寒いのは、本日は、18℃、好い日です。

    新主張 何の事にも 【超】を付け ー夢

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  「超高齢化」 「超少子化」の方向に、我が国は進んでおります。間違いありません。「1億3千万人は、どう考えてもこの国土には多すぎる。適正数への補正が、少子化なのだから、慌てることはない。・・・」 ▼ 最近、売れています「日本辺境論」の著者内田 樹先生の御意見であります。人間も、自然の動物界の一員です。、一定面積の中で、個体数が増えすぎれば、【淘汰圧】が働いて適正な数に向かうのは仕方の無いことかもしれません。▼ ちなみに、内田先生は、日本の先行きを、「『端正な隠居国家』の実現に国家目標にして・・・・、美しい里山、白砂青松、温泉、スキ-場など、観光資源を」生かした【ホスピタリティ産業】に見いだすべきだ、と提案されておりおります。▼ そういえば、最近は、観光名所には、案内のボランティアの方々が多く見受けられます。そのノウハウは、十分に蓄積できるかも。

 ★ 「超」の行きがかり上、「蝶」の写真を撮って、川柳に添えました。沖縄・石垣島以南に棲むベニツマチョウ です。、ここより20㌔位の所に在ります「昆虫の森」の温室には、何種類も亜熱帯のチョウが年間を通じて見られます。▼【超】と【蝶】の取り合わせは、苦心の小細工、こじつけ。〈♪ちょうちょ ちょうちょ~#〉で迫力を欠きますかな・・。

  重油焚き  キュウリハウスは  温暖化  ー夢 蔡ー

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  写真奥左が、重油を熱源にした温室。右はガラスハウス。手前は牛蒡。霜にやられないように寒冷紗かけてます。、作物を変えれば、全国何処でも見られるビニールと、真っ直ぐな土地改良農道の田園風景、日本農業の近代化であります。▼ 「新鮮野菜の自給率」に限れば、高く出ることでしょうが、この事実は「石油」無しでは考えられないことも肝に銘じておくべきでしょう。

  【帰 農】・・「若い人たちのイニシアチブで共同的に運営される新しい農業の形が、いま同時多発的に各地に生まれています。」 これは、「農業共同体を基幹単位とした共同体の再構築」の可能性がある。このように内田 樹先生は述べられています。いい話ですが、かっての「 武者小路流 『新しい村』 」の理想主義を感じてしまうのは、深読みでしょうか。

  専業農家の友人と飲みました。彼の話は、「こんなキツイ労働をするのは、オレで終わりにするよ」で何時も終わる。

  穀物を エタノールに変え 飢餓は増え  -夢 蔡ー

 

  

 


大寒気・雑歌 & フォト川柳

2010-01-13 11:27:20 | 映画

 「急速に発達する二つに低気圧と強い寒気の影響で日本海側を中心に大雪の恐れ・・」と天気予報であります。現地のお方々のご苦労は大変なことでしょう。関東平野は、地を払う強風で、吹きこす雲が、時折陽を遮りますが、その程度と言うことで文句は言えません。

  寒風は川面を乱し吹きぬけむ 枯れ穂ざわめき折れ伏せんとす    ー夢 蔡ー

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 乾燥しております。白菜畑の間を砂塵が舞います。風速20mはあるでしょう。

   白菜は 鉢巻をして 出番待ち  ー夢 蔡ー

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  畑の白菜は鉢巻で頭をくくります。(過っての鉢巻きは藁しべでしたが、) 食用部分の乾燥を防ぐためです。寒風は天然の保冷庫の役割です。▼ 今日のように寒い日は、鍋料理が一番です。


新春ラプソディー・フォト川柳

2010-01-08 10:46:02 | 日記・エッセイ・コラム

 これから、時々、【川柳+写真】のジャンルに挑戦。 (上手くいくかどうか。) 十七文字の最短詩=川柳。【 寸鉄・警句・風刺性 】を持った表現。これをぜひ会得してみたい。今年の【夢】であります。

   良運が 逃げないように 塀作り  ー夢 蔡ー

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  稲荷大神様の御神威益々輝き、霊験あらたかな御神徳を仰ぎ幸福を願う崇敬者は、数十万人にも及びます。・・大願成就による鳥居の奉納数は、百数十基に及ぶ。(案内パンフより)

  元旦に、ここに詣でた友人に話を聞きました。赤鳥居のトンネルの中で並ぶこと約一時間、やっと社殿にたどり着いたそうである。どうりで、御神籤の数も半端ではありません。壮観ですが、「 世上乱れたる時節なれば・・・」 とは、言い過ぎでしょうか。

   「 しなやか 」 に 「 へんか 」 しようと 滑り落ち  ー夢 蔡ー

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  週刊誌で、「ベスト・セラー著者が指南 『新時代』を生き抜くワザ!」と言う特集をやっておりました。その中に、勝間 和代先生の提案がありました。▼ 「 【 しなやか 】【 したたか 】【 へんか 】 【 とんがり 】の四力を身につけよ」から言葉を拝借いたしました。なるほど、「勝ちの残るために、「内的資質をたくましく・・」、ごもっともだと思います。しかし、時に、上り詰めて急速に落下する【ジェットコースター】のごとき人生を送るヒトもおります。何分、競争社会におりますと、足を引っ張られて、落ちていったヒト何人も見ています。

  「したたかに」 「とんがっ」 て みる負け惜しみ  ー夢 蔡ー

 話の落ちとしては、淋しい限りでは在りますが・・。【フォト川柳】の試技として、本日は、ここまでといたします。

 

  

  


小寒行進曲

2010-01-05 15:51:46 | 日記・エッセイ・コラム

 【小寒】 「冷気は最高ではないが、本格的な冬。」と暦に説明されております。天気図を見れば、日本海には、すじ状の雲がビッシリ張り付いております。将に本格的であります。しかし、まだ北関東の平野部は、張り出しが弱いのか風はそれほど強くありません。

 枯れ芝の 小高き丘に 登り居る子ら向かう空 青く極まる -夢 蔡ー

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  「♪ お山の大将 / 俺ひとり / あとから来るもの / つき落とせ~#」

 作詞は、西条 八十ですが、歌のメロデーまで解る人はもう少なくなりました。【お山の大将】は、「子供の遊びの一つ。他の人を押しのけて、丘や塚などの上へ誰よりも早く登ることを競う。」〔国語辞典)、▼ 昭和30年ころまでは、「子供は風の子」なんて、屋外で遊ぶことが相場でした。坂上ったり下りたり、他愛ないと言えば、それまでですが、体力は付きました。子供は,他愛ないにも熱中するのがいいのです。ガキ大将は、知恵がまわり、小器用で、竹馬作りなど上手でした。数人の竹馬行列行進です。

  小寒に 畑うちなせる老農夫 鍬を杖にし腰をいたわる  ー夢 蔡ー

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 昭和2年生まれ、83歳の源八郎さんです。牛蒡ーゴンボの作付けです。作業が遅れに遅れて、昨年末のやっと種を蒔き終わりました。寒さで芽が枯れないように、寒冷紗で畝を覆います。正月最初の手作業となりました。一畝は約30mですが、腰痛のため、息継ぎをしながら何回にも分けて進みます。若い農家〔~70歳〕の畑は、寒冷紗の中で、ごぼうは双葉を出しております。

 農林水産業の従事者は、今や全人口の3%に過ぎない。しかも、その50%以上は70才を越えている。

  自給率 上げる相談 3%では無理  ー夢 蔡ー