諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

春隣り VOL1

2019-01-30 11:23:38 | 日記

 三寒・・大陸性の高気圧が寒気を伴い、3日間かけて関東北隅を通過する。

関東ローム層を巻き上げて、かっら風が吹き荒れる。

 午後4時45分を過ぎた。日は、冬至から30分程延びた。

 北北西・上越国境から張り出した黒い巨雲が,没する直前の日を閉ざす。

 

   空想は かくいうものか 夕雲を

         陽を飲みこみし 怪鳥なりと   夢蔡

 

           VOL.1  ----<了>-----

         

 

 

 


凍てし夜・・・

2019-01-21 16:13:08 | 日記

 

 凍てし夜半 救急車音 ひびき来る

  「右に曲がります」 運ばれしは誰(た)そ  夢蔡

  ※注 写真は、イメージです。どこか寂しい某病院の夜中の駐車場。

 若者は村を出て行くばかり、故に人口の自然増はありません。

 高齢者ばかりの住まいが増えております。

 真夜中、救急車のサイレンが響き渡ると、思わず聞きいってしまいます。

 

  繁栄の 証(あかし)たるかな ビル群れは

            墓石に似たる 光り冷たき     夢蔡

 TV画面で、日に何度も何度も、超高層ビル群を見せられます。

 田舎と言えば、何キロか走って、腰の曲がった畑の老婆に出会えた、とか

 どこか <いじられキャラ>にされております。

 

              ----<了>ーーーーー


七種なずな

2019-01-07 16:09:19 | 日記

  

      ひょろひょろと はたけ小隅の なずな哉  夢蔡

 白菜、ホウレン草、ブロッコリー、冬野菜が、収穫期になったころ

 畝間には、薺が、白い小花と、ぺんぺん草の由来の種をつけております。

写真は、ホウレン草の茎の間から伸びあがった<ナズナ>であります。

ホウレン草の収穫あと、畑は耕されます。ナズナは、土の中へ埋もれます。

土の中で、種となって、次のチャンス・日和を待てばいいのです。

ねずよく生き残ります。

  <せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ>

 ご案内の、春の七草であります。本日は、万病除けに、七種粥を食します。

 なずな・ごぎょう(ははこ草)・はこべ・ほとけのざ(おにたびらこ)

 我が庭の片隅には、ほとんどが生えております。

  残念ながらセリは、

 機械化農業の結果、田の畦から姿を消してしまいました。

  大根引き 白き肌(はだえ)の 光かな  夢蔡

        

           --------<了>--------


平成19年 書き初(そ)む

2019-01-02 15:57:51 | 日記

 迎  春

  今年もよろしくお願いいたします。

                  亥年 元旦

 

  裾野より 雪の谷川 見えし道

        寒風突きて  歩きそめたり     夢蔡

 北の寒気団が過ぎ去ったあと、関東北隅は、静かである。

雪を頂く谷川岳は、赤城山の長い裾野から、山容をのぞかせる。

デジカメの300mmでひっぱてみた写真で、

手前の電線類は、工業団地・新興住宅ぐんのものである。

スッキリした好きな風景は望めなくなってしまった。

開発が一段落した後は、なんでこんなに田畑を潰したのか、

空き地となって、そのままの解らない場所も散見する。

この地区の、本村は、高齢化して人口が減ってしまった。

 

     目出度さも 中くらいなり おらが春   一茶

 

            ーーーーー<了>---