諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

庭に来る鳥 vol.3 雉(きじ)

2017-06-12 11:07:45 | 日記・エッセイ・コラム

 ~雨がふります。あめがふる。

  けんけん小雉子(こきじ)が今啼いた、

  小雉子も寒かろ、寂しかろ~  北原白秋 (「赤い鳥」大正7) 

  名作童謡「雨」の3番です。この歌詞を見て曲が浮かぶ人は、

  それなりに、お年を重ねられた方・・。マア~、大きなお世話ですが~

  ケン ケン ケ~~~ 朝の静寂を破る声は、”雄 雉”のものです。

  成熟期の雄雉は、よく鳴きます。雌に呼びかけたり、家族を守る為の

  ”縄張り宣言”です。小雉子(こきじ)は、子だとすれば”ケンケン”と啼きません。

  <雉も鳴かずば撃たれまい> だれかれ鳴くと、敵に見つかってしまいます。

  粕川沿いの草むらからそっと出てきた。1~2分後に、再び草むらへ・・。

 雉は、日本の固有種の鳥です。1947年、「国鳥」に指定されました。

 1万札の裏には、その勇姿が描かれておりますが、その割には、大切に

 されて居りません。

 ”狩猟対象の鳥”になっております。

 粕川沿いは、”禁猟区指定”ではありません。猟期(11~3月)前後、

 愛鳥週間などに、雉は、放鳥されます。しかし、狩猟対象ためです。

 いま、時々、人の目につく”雉”は、生き残れた雉です。

   雉子の眸(め)のかうかうとして賣られけり  加藤楸邨

 蛋白源としては、美味/貴重だったのでしょう。

 

 枯れ葎(むぐら)鉄砲打ちの姿あり 雉よ逃げよと念じて見入る

                          夢  蔡

 寒風の粕川土手で、猟期が終る前に、ハンターの姿を見かけたもので。

 ▲ 雉は、我が庭先の西側、10m先、収穫後の畑に現れた。ー

  人の気配で、烈しい羽音をたてて、竹藪の草叢へ飛んで行った。

         ----<>-----

    暁(あかとき)に鳴く雉(きぎし)を聞く歌ーー

  杉の野にさ踊る雉(きぎし)いちしろく音にしも泣かむ隠り妻かも 

   大伴家持(万葉集 巻15-4148)

 ※「杉林の野で鳴きたてている雉(きぎし)よ、お前は、はっきりと人に

   知られてしまうほど、たまりかねて泣く隠(こもり)妻ですか。

              (伊藤 博 訳注「万葉集」より)

   「隠り妻」(こもりずま)=人目を忍んで閉じこもっている妻のこと。

   怪しい感じがいたします。現在だったら マンション・・

        -----<>----- 

  ここで、萬葉集まで持ち出すのは、ブログを ”知育玩具”として、

  認知防止のために、利用しております故で、悪しからずーー

 

 ▲ 梅雨前線が南へ下がり、西寄りの風が、強く吹き、青空がのぞく。

  雲の流れは、まるで”雉”が羽ばたいて飛んだように見えました。

 

 雉 忍び 鳴きたる後の 静かさよ 梅雨の合間の 円き蒼穹  夢 蔡

 

           ----<了>-----

 

  

 

                   

 

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1 コメント

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ありがとう (たにむらこうせつ)
2017-06-21 14:39:49
読者登録ありがとうございます<(_ _)>
まだまだ未熟な詩や短歌ですが、
これからもよろしくお願いします!

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