ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

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「世界は分けてもわからない 」を読んだ。「フレーズは分けてもわからない」ってのもいえると思う。

2012年08月27日 14時38分53秒 | レバレッジリーディング

 

サイエンスライター福岡伸一さんのエッセイ「世界は、分けてもわかない。」

タイトルが全てを言い当てているが、

まさに正論。

 

世界は、分けてもわかない。

たぶん「生命は、わけても分からない」のだと思う。

科学はどんどん分解して、
一つ一つを緻密に調べ尽くす。
分けて分けて分析するのが、科学だとすると、
分けてもわからないものがあって。その代表が生命。

生命を構築するすべての要素を1箇所に集めたとしても、
それが生命になるわけではない、という不思議。

ちなみに帯にある「ランゲルハンス島」は

膵臓の機関であって、ホントウの島ではありません。

 

それから音楽で言えば「フレーズは分けてもわからない」ってのもいえると思います。

これこそ全体性の最たる物。一音ずつにわけたら、何の意味もないものになってしまいます。

一曲全部の全体性、ワンステージ全部の全体性からのフレーズではないか、と。

 

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)
福岡 伸一
講談社


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1 コメント

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Unknown (ごんのすけ)
2012-08-30 19:41:07
コンピュータの保持・サービスに「障害切り分け」というのがあります。ネットワークに不具合があったときに、それがルータなのか、マシンなのか、言語なのかといったことを特定するサービスです。
コンピュータの場合、それはある程度有効ですが、その他の「世界」に関しては、「問題の原因を究明する」ことと、「問題を解決する」ことは、まったく別の次元の話だとは思っております。
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