大江戸散策徒然噺 Introducing Japanese culture and history

豊かな歴史に彩られた日本の文化と歴史を紹介

豪華絢爛・名古屋城本丸御殿

2013年07月18日 14時13分17秒 | 地方の歴史散策・名古屋城
名古屋城本丸御殿(復元)は本年(平成25年)5月29日から一般公開されています。すぐにでも訪れてみたいと思っていたのですが、やっとその機会を得ることができました。

本丸御殿玄関車寄

この日、伊勢詣でを終え名古屋に戻り、いったんホテルのチェックインを済ませ、そそくさと名古屋城へと向かうことにしました。

名城線の市役所前駅を降りて名古屋城へと向かうと、やたらたくさんの人がお城の方向へ歩いています。こんなに多くの人が本丸御殿の見学に向かうのかと思いきや、東門を抜けるとやおら色とりどりの幟がはためいているではありませんか。

相撲の幟

というのもちょうど大相撲名古屋場所が行われている愛知県体育館が城内にあるため、列をなしていた多くの人のほとんどが相撲観戦のお客様だったのです。

私たちは体育館へつづく道筋から右手に向かう名古屋城入口へと向かうことにしました。入場料500円(本丸御殿見学料含む)を払い、二の丸庭園を右に眺めながら、東南隅櫓を過ぎると、表二之門前に至ります。

東南隅櫓

表二之門からいよいよ登城となりますが、枡形門の角を曲がると左手に本丸御殿の表玄関がド~ンと姿を現します。真新しい檜の香りが漂ってきそうなくらいに美しい色合いの表玄関が私たちを迎えてくれました。

玄関車寄

玄関

御殿への入口はこの表玄関を回り込んだ所にあります。ここで下足し御殿の中へ進んでいきます。中に入るや真新しい檜の芳しい香りが漂っています。なんという贅沢な造りなのでしょう。

渡り廊下には行燈が置かれ、柔らかい光が真新しい檜造りの柱や板戸を照らしています。渡り廊下を抜けると板敷きの「溜之間」に出てきます。

渡廊下

そして今回公開された本丸御殿内では最も重要な場所である「表書院」のエリアへと進んで行きます。最初に現れるのが「三之間」です。突然現れる三之間の障壁画には「虎」が描かれています。

障壁画
障壁画
障壁画
障壁画
障壁画
障壁画
障壁画
障壁画
障壁画
障壁画
障壁画
障壁画
障壁画

眩いばかりの金地に上品な色合いの緑で描かれた竹林と躍動的な虎の姿に圧倒されてしまいます。

そして二之間、一之間、上段の間と部屋がつづき、それぞれの部屋は絢爛豪華な障壁画で彩られています。

説明書によるとこれらの障壁画は復元模写したものなのですが、当時の色彩を忠実に再現復元したと書かれています。復元であろうとなかろうと400年前の世界が目の前に現れていることに感動するとともに、日本の伝統建築が今再び蘇ったことに日本人としての誇りを感じざるを得ません。

本丸御殿がすべて完成するのは3年後の第二期完成を経て、5年後の平成30年(2018)を待たなければなりません。完成の暁には京都二条城に匹敵する御殿が蘇るはずです。この間におそらく何度か訪れる機会を得ることと思いますが、この素晴らしい建造物が後世にわたって未来永劫に伝わっていくことを切に願うばかりです。

尚、現在復元中の工事現場を建屋の中から俯瞰することができます。すでに一部大きな屋根が出来上がっています。完成を待ち望むばかりです。

工事現場

工事現場

尚、名古屋城本丸御殿の公式HPは
http://www.hommaru-palace.city.nagoya.jp/



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