ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

本当に、ごめん

2011-04-27 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
継・忠「このボケッ!!探すぞッ!何のための護衛だ!!」と、どやして、
初音・楓「えぇ!?」状況を把握してないようだった。(ちゃんと説明しないとダメだよね)
そこへ、能子「ちょっとぉ、置いて行かないでよ!」と向こうからタッタと走ってきた。
斯波「(ホッ)良かった…」が、継・忠に「あいつら、クビッ!」宣告を出した。
継・忠「…(なんも言えん)」
与一「…すみません」
斯波「お前が謝らんでもいい」悪いのは護衛だ「さ、行くぞ」と能子と歩いた。行き先は山の神神社。ひっそりとたたずむこの神さんは木で象られた男根で「子安 安産の神さんだ」
継「へぇ、男の象徴がデーンと…」、忠「立派だな…」パンパンと拝んで、
斯波「与一、頑張れよ」と祈ってくれた。
与一「…」池田の…移り香が気掛かりで、それどころじゃないし…。
能子「ふぅ…ん」と大きな男根をじぃー…と見て「子安…」と池田さんの姉上様の…お腹の赤ちゃんを思って祈った。
あの時…死ぬ覚悟で入水した。でも、私は、兄に、与一に…救われた。
救ってもらった。けど…私は、嬉しくなかった。
私なんかを救うより池田さんのお姉様とお腹の赤ちゃんを救って欲しかった。
あの時から、二人分の命と自分の命を天秤に掛け、生きる意味や価値を…測っていた。
何度、測っても…どうしても、私の針が定まらない。グラグラと揺れて測定不能…生きる価値が未だ見つからない。4年たった今でも、海に沈んで行く彼女の姿が…見えてくる。
自分だけが救われた後ろめたいさに苛まれ、罪悪感だけが重く圧し掛かって、いっそ…。
“生き残った事に罪悪感ある者が、心から婚姻に臨む、とは考えられません”
ズキッ、
池田さんに見透かされた心が、軋んだ。
“それじゃ旦那さんに悪いでしょう”
本当に…悪いよね。本当は「ありがと…」と、伝えるべきなのに…ね。ごめん。
与一「…ッ」もう少しだけ…彼女の表情(顔)が見えたら…と、落ちていく視力を恨んでいた。
斯波「よし。子孫繁栄祈願OK!これから、足湯に行くぞぉ」と与一の腕を掴んで、
継・忠「おぉっ!」と能子の両脇抱え「行っくぞぉ!」と皆で足湯に向かった。
能子「ちょっとぉ!連行しないでよッ!!」と、足湯に到着し、
斯波「船の準備して来っから、ここで待ってろ!」人差し指でビシッと能子を差した。


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