
【 32 -8-】 もし今までのスタートレックと同じように、シリーズの続編的な作品だったら観には行かなかったなあ。
トレッキー(スタートレックシリーズのある意味偏狂的な熱心なファンのこと)では無い俺、子供の頃にテレビで観ていた宇宙大作戦(スタートレックのこと)そのまんまなスタートレックならいいなって思っていた。
中学生の頃、子供部屋は弟二人と同室、二段ベッドの上段が自分にとってのプライヴェートスペースで、そのベッドの押し入れの陰になる奥に、本棚と14インチの白黒テレビ。
モノラルイヤホンで至近距離から見る深夜のテレビ番組は、白バイ野郎ジョン&パンチ、チャーリーズ・エンジェル、スパイ大作戦(ミッション・インポッシブル)、そして宇宙大作戦(スタートレック)だった。バイクが好きで、SFが好きで、そして綺麗なお姉さんが好きで・・・(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
幼い頃、惑星連邦軍艦隊の優秀なキャプテンであった父親を亡くしたジェームズ・T・カークは、自暴自棄になりケンカに明け暮れる日々を送っていた。そんなある日、カークは父を知る人物と偶然出会い、数百名の命を守るために自らの命を落とした英雄としての父親の存在を初めて知る。そして、そのことをきっかけに父親を超える存在になるため、惑星連邦艦隊への入隊を志願する。だが、入隊から3年の月日が流れてもカークはトラブルメーカーとなるばかり・・・。そんなある日、緊急事態が発生! カークは士官候補生に紛れて惑星連邦軍戦艦・USSエンタープライズに乗り込む。しかし、そこでは予想も出来ない事件が、カークとUSSエンタープライズを待ち受けていた・・・

再放送を見ていて、どこが最初でどこが最後かわからなかったのが子供の頃のスタートレックやから、登場人物のキャラ形成過程がわからんし、昔みたスタートレックには一話完結的人間性描写はあったけど、もしかしたら描かれていたのかもしれないけど中学生の俺にはあまり掘り下げた潜在的な面があまり気付かず。
Mr.スポックのなんかわからんが苦悩ってのがかろうじて「気の毒やなあ」って子供心に感じてた部分。
この映画は、自分が知っている宇宙大作戦の、そのちょっと前の、宇宙大作戦のキャラがUSSエンタープライズ号に乗るまでの経緯を描いていたのか、って俺は勝手に理解。

テレビシリーズ以降の10作ほどあるらしい映画版はあえてまったく見ていない、だから俺は何度も何度も再放送で見たオリジナルテレビ版のみのイメージ。
だからすんなりこの映画はお腹の中に落ちたし、とても楽しかった。
よくあるSFXのために作られているようなテクを自慢するように操られた映画ではなく、映画を作っている過程で必要だからSFXを使っているという、さすがJ.J.エイブラムス、わかってらっしゃるな映像がグー(^-^)g""。
そしてこの大きな戦艦「USSエンタープライズ」にはたくさんのスタッフが載っているはずにも関わらず、カーク船長はじめ船を司る中枢のスタッフが率先して、というより彼らしか居ないかごとく、命を賭す任務に就くために転送されていく、とう設定をそのまま引き継いでいることに大苦笑щ(゜ロ゜щ) オーマイガーッ!!

日本語吹き替え版だった大昔のテレビシリーズと違ってたところが自分では不満、ウラ中尉は「ウフーラ」だってこと(この映画では彼女ウラ中尉はビックリするくらいセクシーで、あのテレビシリーズでのイメージとは違っていて俺の目はずーっとハート、しかも彼女ゾーイ・サルダナは、映画「ターミナル」でスタートレックファンの空港員ドロレス・トーレスを演じてたってことを後で知って爆笑!)、Mr.加藤は「スールー」(しかもかなりおっちょこちょい)、よろず技術屋さんのチャーリーは「スコット」(彼もちょっぴりお茶目になっていた)、チェコフもなんとなくキャラが違っていて(ちっとも悪くはないんやけど)、彼らの呼び方やキャラの違いが少し違和感で、せめて字幕スーパーだけでも、昔のテレビシリーズに配慮した呼び方とか、吹き替え版と似た言い回しの字幕にして欲しかったなあ。
レナード・ニモイが出演ってのは、少し不必要に感じた演出、やはりトレッキーには媚びを売るのか?
続編はものすごく楽しみにしたいが、しかしこの作品で使った時間軸、そのおかげで非常に今後はストリー展開はやりにくくなるのだろうな、乞うご期待やε-(;ーωーA フゥ…