故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

得して得する

2016-12-28 06:09:29 | よもやま話

このオーテは、風を防ぐために築きました。
瀬戸内海の離島での風景です。
オーテの外は、風が冷たい。
オーテの中は、ぽかぽかとしています。

東京にある古民家です。
古民家を守るように、木が植えられ、枝は見事に剪定されています。
一枚の屏風のようになっています。高さは10m近くあります。
こちらも防風林です。南側の畑をまた庭を守っています。


今日のテーマは、「得して、得する」です。

金持ちは、ある財産を守り、
金持ちでないものは、より金持ちになりたい。
製造コストを下げることで、利益幅を広げたい。
そのためには、何でもやらなければならない。
中国に進出し、人件費のコストを下げることをもう一度検討する。
永年世話になった下請け企業は、もう育てない。

子供達には苦労をさせたくない。
自分の子供だけが幸せになってほしい。
競争に勝って欲しい。

島のオーテも、古民家の雁木も必要ない。
新しい土地で稼ぐことが優先になった。
そうして、村を地域を出ていく。
やっと手に入れた家は、隣家と軒を接して、庭さえない。
時間が経ち、周りを見渡しこんなはずではなかったと思う。

心の原風景は、オーテであり雁木となる。
「得して、得する」ことなんてなかったと気づく。

石を積み、枝を伸ばし、営々と家を村を守ったものに安堵を覚える。
南向きに家を配置した先祖に感謝する。
そうして、自分が育った田舎に価値を見出す。
でも、もう遅い。

先祖は、長い時間をかけて「得して、得する」オーテを作り雁木を伸ばした。
南向きの家を作った。
これが、大事なことだと、どうして教えてくれなかったの。
私は、勉強ばかりして良い給料を目指した結果、
こんな小さな家を残しただけ。

今思えば、田舎に居ても、
自分がしてきたことは出来たんではないかと思うことがあります。
周りの大人が、広い世界を自分で見て、子供にも見せて、
どうするか話し合う必要があったのでしょう。
子供は宝だけど、その親(先祖)も財産です。
親がハワイにいける、子どもをアフリカの家庭でホームステイさせる。
こんな地域おこしができたらなと思います。

星空の 向こうに同じ 人がいる

2016年12月28日
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