老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

老いの旅人は何処で死を迎える

2022-11-21 08:06:41 | 老いの光影 第10章 老いの旅人たち


1916 老人ホームに対する意識は変わった

介護保険により
特別養護老人ホームに対し
地域に住むひとたちの意識は変化した。

姥捨て山ではなくなり
寝たきり老人になると
寝たきりで生きている本人も
老いたつれあいも家族も疲れ果て
老人ホームに入所させることに
「抵抗感」は薄れ、おたがいのためだ、と思い
老人ホームの玄関をくぐる。

いまは、老人ホームで最期のときを迎える。

ふと、思うことがある。

特別養護老人ホームであれ
サービス付き高齢者住宅であれ
老人病院であれ
住み慣れた我が家であれ
本人は最後(最期)におき どのような死に方を臨んでいるか
だれか聴いてくれる人がいるか
そのことが気にかかる。

臨終場面、家族が傍で手を握りながら見守ることは
無理なことであろうか

最後の一夜 自分が住み慣れた家に帰ることはできないのか

最期どこで死ぬか
どのように死ぬのか

最期どのような風景をみるのか
死するとき 自分は何を想うであろうか