老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

三度の飯より煙草の方が好きだ

2021-07-24 18:28:52 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
1753 三度の飯より煙草の方が好きだ



今日、64歳の女性が一月ぶりに退院し、アパートに帰った。
脳動脈瘤が破裂しないようクリッピング術を施行し手術は成功した。

過去に脳梗塞、くも膜下出血を発症し、大きな手術をした過去があるのに
彼女は「三度の飯より煙草がの方が好きだ」
”かっぱえびせん”のように「やめられない」「止まらない」、といった調子で
「煙草がやめられない」

喫煙すると血圧があがり、息切れの症状になる。

居候している長男が吸うと、彼女は吸いたくなり
長男から煙草をもらったり、ときには吸い殻を拾い
吸い殻にに火を点け吸うほど煙草中毒かな、と思ってしまう。

部屋は煙草の「やに」で壁やカーテンは暮色の如く、薄暗い色に染まっている。

彼女が退院する二日前に
夫、デイサービス管理者、福祉用具事業者、ケアマネジャーの6名が集まり
彼女が住むアパートの部屋を大掃除をした(無料奉仕です)

彼女の姉が訪れ新しいカーテンに取り換えた。

退院後は喫煙と転倒の2つが心配
見守っていく以外にない

※上の写真は、筆者が住む集落です。橋の下は阿武隈川が流れている。青空が素敵。