老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

667;意識がない・・・・

2018-02-14 04:31:41 | 老いの光影 第2章
意識がない・・・

スマホが鳴った
秋桜デイサービスからの電話
「浅山幸太郎さんの意識がない、涎が垂れ、呼びかけても反応がない、救急車を呼んだ!」
消防署が来るまで3分位の場所にあり
電話対応の間に到着

在宅訪問中だった私も
急ぎ秋桜に向かった
救急車は
幸太郎さんを乗せ
かつて脳梗塞で搬送された恵周病院に向った
救急車のなかで幸太郎さんは
意識を回復され、呼びかけにも反応
「ホッと」した
酸素は6リトッル吸入

最初は脈がなかなか取れず
徐脈
不整脈があった
低血圧症状だったのか
なんで一時的に意識喪失したのか
原因はわからず
1,2週間入院し状態観察を行い
その原因を探り治療ということになった

妻、長女も駆けつけ、病院の長いすに腰かけ
検査の間、街ながら家族といろいろとお話をすることができた

医師から家族に
延命治療は希望されるかの問いに
妻が話す間もなく
長女は迷わず「延命治療をお願いしたい」、と
医師は意外な返答に戸惑いの表情をみせた
予想されていなかった言葉
妻も脇でびっくりしたような表情だった

幸太郎さんの年齢は72歳
5年前 脳梗塞で倒れ、高次機能障害となる
要介護4の認定を受けるも
懸命なリハビリの結果 つかまり歩行ができるまでになった
高次機能のため理解力、認識力は劣るが
妻の献身的な介護により
日々暮らしている
秋桜デイサービスには週3回利用されている

「延命治療」
長女にとって「生きて欲しい」という思い
いつも脇で介護されている妻
「延命治療」を望んではいない
生きるとは・・・・


今日は意識が回復され、本人も呼びかけに右手を挙げ応えるまでになり
ホッとした
救われた生命
守られた生命に
ホッとした
救急隊に感謝
医療スタッフに感謝