老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

521;「手紙」は時代遅れのなのでしょうか

2017-11-07 19:22:12 | 老いびとの聲
「手紙」は時代遅れのなのでしょうか 

いまやラインによる会話
スタンプも音声つきとなり
時代は変わった

妻もライン
私もようやくスマホにしたが
使う機能は
通話 ライン 電卓 のみです
わからないアプリは触らない
知らぬ女性に声をかけては大変

手紙は書かなくなった
筆不精もあるが
手紙を書くのが億劫になってしまった
ラインやpc
漢字は読めるが
正しい漢字を書くのに戸惑い、
PC辞書で確認

「手紙」は手紙で味わいがあり
行間に差出人の思いが溢れているのでしょうね

520;「痛い」のと「体が不自由なのも痛い」

2017-11-07 14:59:22 | 生老病死
 「痛い」のと「体が不自由なのも痛い」

肋骨骨折の負傷から3日目
昨日は整形外科医からは
「絶対安静」といわれ、入院を勧められたたが
どうしてもやらなければならない仕事があり
11月13日通院となった。

「立ち上がり」、ベッドからの「起き上がり」と
椅子に坐るために「屈む」ときが
ズキッと痛みが襲うときが恐怖である。
くしゃみ、咳込も痛みが響く。
不意に体をねじったり、右手を伸ばしたりするのもダメ。

他者の痛みは3日でも「我慢」できるが
自分の痛みは3秒でも我慢ならぬ。
人間とは勝手な動物である(それは自分のことだろう)。
痛みを少しでも和らげようとロキソニンを服用したが
移植した腎臓に負担がかかり、余り服用はできない。

息子beagle・genki
私がいつもと違うことに気がつき
心配そうな顔をしながら、ジッと様子を伺っている。

洋式便器への腰掛け、立ち上がりは、なんとか自立できた。
余り妻の手をかけたくはないが、
衣服、ズボンなどの着脱は全介助
シャワー浴も全介助
階段昇降は一部介助

いまは要介護老人の気持ち
認知面・精神面は、もの忘れ、置忘れがあり、
年齢を尋ねても実際よりは若く答えたり、我儘と勝手な行動あり。
要介護認定を申請したら「要介護3」のレベルかな

519;33年間、介護を続けてきた理由(わけ)〔3〕 「介護の原点」 ①

2017-11-07 12:39:49 | 33年間介護を続けてきた理由
33年間、介護を続けてきた理由(わけ)〔3〕 「介護の原点」① 

新規開設の身体障害者療護施設向日葵苑に勤め始めた7日後に
32歳の荻原光代さんが入所された。

(当時私も32歳だった)
光代さんは、向日葵苑の隣にある協和脳外科病院を退院し、入所
協和脳外科病院の理事長は、脳卒中後遺症患者のために向日葵苑を開設した。


光代さんは、16か月前
自宅でお茶を飲んでいたとき
「頭が痛い~」と訴え倒れ
救急車で県西病院に搬送された。
脳内出血の診断が下され
急遽手術となった。
手術は成功したが、
意識はなく寝たきり状態となった。

食事は胃ろう
排せつは、おむつ交換、排便は常に摘便
入浴は、機械浴(寝たままの状態で入浴)
着脱 全介助
ベッド、車いすの乗り降りは2人による移乗介助
視力は見えているかどうか、わからない
聴力 聞こえているかどうかわからない
話しかけても反応なし
狼のような大きな声を出し、施設中に響き渡っていた。
2時間毎の体位交換で褥瘡(床ずれ)はなかった。


昭和59年4月7日から、光代さんの介護は始まった。
当時、今日ほど介護は注目されていなかった。
私は生活指導員の職務であったが、利用者を理解するには
寮母(10人)・寮夫(2人)と一緒になって、介護に関わり、
また、夜の介護を知るためにも、夜勤(16時から翌朝9時まで)もした。

まだ介護のマニュアルなどはなく
どの寮母も昨日までは、専業主婦、農業手伝い、店員など
介護とは無縁の世界で暮らしていた。
介護方法の指導は私より12歳年上の看護師が指導。

当時、他者からどこに勤めているの聞かれ
「身体障害者の福祉施設で介護をしている」と答える。
「男なのに偉いわね~。私にはできない仕事だわ~。」と言い返され、
その言葉には、
歯が浮いたような気持にさせられ、しっくり来ない。

まだ世間から注目されていない介護は、日蔭の職業であった


518;上手な介護サービスの活用処方 第35話「認定調査の項目」 〔33〕 「第4群 精神・行動障害」

2017-11-07 02:16:13 | 上手な介護サービスの活用処方
上手な介護サービスの活用処方 第35話「認定調査の項目」 〔33
              第4群 精神・行動障害

「第4群 精神・行動障害」は、被害妄想、昼夜逆転等の精神症状等や、
介護に抵抗し、物を壊したり、衣類を破いたりする等の行動に関して
調査を行う項目の群である。
 
選択肢の選択基準

1.ない
2.ときどきある
3.ある

1.その問題となる行動が、過去1か月間に1度も現れたことがない場合や
ほとんど月1回以上の頻度では現れない場合をいう

・意識障害、寝たきり等の理由により、外出が起こりえない場合も含まれる
2.少なくとも1か月間に1回以上、1週間に1回未満の頻度で現れる場合をいう
3.少なくとも1週間に1回以上の頻度で現れる場合をいう

「精神・行動障害」の認定調査項目
4-1 被害的
4-2 作話
4-3 感情が不安定
4-4 昼夜逆転
4-5 同じ話を繰り返す
4-6 大声を出す
4-7 介護に抵抗
4-8 落ち着きなし
4-9 一人で外に出たがる
4-10 収集癖
4-11 物や衣類を壊す
4-12 ひどい物忘れ
4-13 独り言・一人笑い
4-14 自分勝手に行動する
4-15 話がまとまらない

※※
・認定調査員から「日頃の行動や介護上でなにか困ったことや問題行動がありますか」と、聞かれ
「なにもない」と回答された場合、それでこの第4群の調査を終えてしまうことがある。
・「このくらい、この程度は話さなくてもいいか」、ということで、なにもない、
ということで、終えてしまっては、認定調査員に何も伝わらない。
あらかじめ、ささいなことでもよいから箇条書き的にメモでもしておくとよいでしょう。
(そのメモを調査員に渡してもかまいません)

・「ない」「ときどきある」「ある」の回答だけでなく、実際の対応や介護の手間、頻度なども
具体的に調査員に話されるとよいでしょう。
・上記の15項目以外に類似した行動やそれ以外の行動で困ったことや手間がかかっていることも
あれば、それについても話されるとよいでしょう。

・上記のの「精神・行動障害」は認知症高齢者だけでなく、
脳卒中後遺症により、「できなくなった」ことで、性格が変わり、「感情が不安定」「大声を出したり」
などの行為が見られることもあります。


「精神・行動障害」は、恥かしいことではないので、躊躇うことなく
認定調査員に話されるとよいでしょう
(認定調査員は、守秘義務を遵守する責務があります)。